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ワークマンハイキングウェアアウターレイヤー編

ワークマンで揃える低山ハイク向けウェアーのアウターレイヤー編です。
ちなみにこの記事は登山初心者を対象にしています。
と言うかこの記事をまとめた自分自身が初心者なので、おかしな点もあるかと思います。
ハードな縦走や冬山登山に挑まれる方は、ご自身の経験に基づいて各製品をお選びください。
もしこれは違うんじゃないかと思うような点があれば是非アドバイスいただければ助かります。
アウターレイヤー
アウターシェルなんて呼び方もします。
シェル(shell)とは貝殻や外殻、すなわち殻(から)の事です。
外からの風や雨や雪をを防ぐための殻、それがアウターレイヤーです。
ただし登山の殻は外からの雨風を防ぐだけでなく、内側からかいた汗を放出できないと蒸れてしまうので、透湿性も兼ね備えていないとならないのが難しいところ。
それに動きやすさや軽さも求めたくなる。
なんて全てを兼ね備えるのは無理があるので、けっきょくは何を重視するのかで必要なウェアが変わります。
ご自身は何を優先すべきかよく考えてみましょう。
・ウィンドーシェル
 風が吹いてきて少し肌寒いなという時に着るシェル、昔はウィンドブレーカーと呼んでいましたね。
 防風性があれば保温性は諦めて、その分軽量でいつでも携帯しやすいように考えられている。
 最近は撥水加工で小雨ならしのげるようにしているのが一般的。
 150g以下が標準的な重さで、最近は80g以下の超軽量モデルも多い。
ワークマン
ワークマンでこのジャンルで定評があったのはR007A エアシェルジャケットかと思いますが、あの製品はウィンドーシェルとして使うには防水性を重視し過ぎて蒸れる上にやや重い(Lサイズで170g)のが欠点だと思っていました。
雨具寄りのウィンドーシェルという感じで、ちょっと独特の立ち位置だったように思います。
それが今年はウィンドーシェルと呼べる商品がいくつも発売になりました。
先ずはS061 耐久撥水ウィンドシェルジャケット
背中の大きなベンチレーション
内側のメッシュ裏地
フードに芯が入っているけど、ドローコードは無いので絞れない。
大きなサイドポケットは無く、ポケッタブルスタイルで詰め込むための小さなポケットが裾下部に1つあるだけ。
先行ブロガーによると、Mサイズで122gと最近の軽量ウィンドーシェルとしては及第点の軽さ。
価格はワークマンとしては納得の価格。
このモデルが一番ウィンドーシェルらしいモデルのように思う。
無難な作りで良いと思います。
次はS014 ACTIVEシェルジャケット
こちらも上のウィンドシェル同様に撥水加工。
ただしワークマンにしては珍しくデュポンのテフロン加工
こちらは脇にパンチングして通気性を上げている。
ディパック等を背負う事が多い自分には、背中よりもこちらの方がベンチレーションとして有効なんじゃないかと考えている。
ただそのせいでウィンドーシェル本来の防風性は弱くなっているかもしれない。
生地がサラサラしているので、メッシュ裏地で無くともそれほどペタペタと纏わりつかないで済みそう。
フードに芯は入っていないけど、ドローコードで絞れる。
この辺りはフードに対する好みですよね。
やはり裾にある小さなポケットに突っ込むポケッタブルスタイル。
こちらも先行ブロガーによると、Mサイズで120g以下の軽量らしい。
価格はウィンドシェルと同じ2900円
色が汚れが目立ちそうな色ばかりでちょっと悩むけど、視認性を考えるとこれも悪くは無いかな?
最後は2267 耐久撥水 ACTIVE AIR ウィンドージャケット
この商品はフード無し。
ベンチレーションも特に無い。
要するに低機能・低価格、その代わりと言っては何だけどLサイズで120g以下(公称値)なんで一番軽いようです。
実測だとLサイズで104.9gでした。
公称値よりも1割以も軽い!?
やはり軽さではこの3つの中でも抜きん出ているようです。
コンパクトさをアピールしたいのか?、こんな感じで小箱に入れられて陳列されていた。
ウィンドーシェルとしては低機能かもしれないけど、大きなサイドポケットが両側にあるので個人的には使いやすそうに感じている
ただしこのサイドポケットは体側に沿って垂直にジッパーが取り付けられているので、ハンドウォーマーとしてポケットに手を突っ込んだままのような使い方はやりづらい。
使用目的を考えるともちろんそれで支障はありませんが、一応ご承知おき下さい。
フードが無いのは防水性はもちろん防寒性も劣ることとなります。
でもフードって好き嫌いもあるので、使わない人にとっては軽量化に繋がるのでむしろ良いとも言えます。
個人的にはフードは欲しかったんですが、それ以上にサイドポケットが魅力的。
色々と悩んで自分はこれを購入。
価格が約半額と圧倒的に安価なのも魅力。
この価格なら藪漕ぎして引っ掛けても躊躇なく捨てられる。
チープブランド
最近のユニクロはウィンドブレイカーに力を入れているいるようで、毎シーズン色々なウィンドブレイカーを発表している。
小雨をしのげる撥水加工はもちろん、今年はUVカットを前面に出しています。
シンプルなデザインで見た目は良いと思う。
大きめのサイドポケットも付いているので、色々と小物を入れる事の多い自分的にはその点も好都合。
じゃぁウィンドブレイカーとして優秀かと言えばそこは微妙。
まず最近のウィンドブレイカーとしては重いのが気になる。
実測で、Mサイズ本体のみで164g、収納袋込みだと170.6g
ベンチレーションも有りませんし、撥水効果も弱く感じました。
これでは山での行動着と考えるとかなり厳しい。
シルエットは綺麗だし、肌触りも良いのですが、要するに軽量コンパクトな街着なんですよね。
やはり安価なものはどこも微妙です。
でも定価は2990円ですが、頻繁にセール特価1990円などに値下がりしますし、そのくらいならばガシガシ使うにも良いのではないでしょうか?
アウトドアブランド
何とワークマンの約半分の重さ、56gと超軽量のウィンドシェル。
なのに価格は1万円弱とコスパも悪く無い。
運良くサイズが合えば公式アウトレットで更に格安に買える事もある。
野暮ったいデザインに目をつぶれば、十分手が届く高性能。
[パタゴニア] 2022 M'S HOUDINI JACKET フーディニ ジャケット 24142 並行輸入品
アークテリクスのアイコンがアトムLTなら、パタゴニアはこのフーディニジャケットでしょうね。
社員全員フーディニ持ってますみたいな(笑
重さは105gと超軽量とは言えないけれど、ワークマンよりは確実に軽い(もっと軽い超軽量モデルもパタゴニアにはあります)。
撥水性が殊の外高くて、もちろん防風性も高いのに意外と通気性も悪くない。
スタイリッシュなのに動きやすい。
ワークマン等と比べると高額ですが、さすがにペラペラの生地一枚なんでたかがしれています。
一流メーカーの品質を安価に体験するなら、良い選択だと思います。
ワークマンの耐久撥水 ACTIVE AIR ウィンドージャケットと、ユニクロのポケッタブルUVカットパーカー両方を買っちゃった自分ですが、どちらか一着を選ぶならば、重いし撥水効果も弱いのですがユニクロのポケッタブルUVカットパーカーの方が使い勝手は良いかな?と感じました。
先ず何と言っても小雨が降った時はフードが有る方が濡れずに済む。
それと、色やシルエットが山だけでなく街着としても使えるので、応用範囲が広い。
軽くはないけどコンパクトにはなるので、値段を考えれば我慢できるかな?という感じ。
ちなみに自分は定価の2990円では無く1990円で購入したので、これなら納得という感じです。
でも定価の2990円だったら撥水効果の弱さが響いてちょっとキツイので、ワークマンのフード付きの方が良いかもしれません。
だけどワークマンも2900円出すなら、モンベルのアウトレット狙いの方が賢い気がします。
要するにどれも3千円出すならもう少し足して、マトモなウィンドシェルを買った方が良いと思うのです。
藪漕ぎとかして破る心配がない方なら、いっそパタゴニアのフーディニも街着兼用で有りだと思います。
実はワークマンの耐久撥水 ACTIVE AIR ウィンドージャケットは派手に破れてしまったので写真の柄は既に廃棄しています。
そうした乱暴な使い方前提ならば、1500円で軽量性に優れる耐久撥水 ACTIVE AIR ウィンドージャケットは納得しやすいので、もう一着購入しました。
ユニクロは破れても1990円でも、自分だったら二着目は買いませんね。
それだったら高額だけど雨に強いパタゴニアを狙おうと考えています。
行程によってワークマンとパタゴニアを使い分けるのが自分的には理想かなと感じました。
・ソフトシェル
 防風性を有し、通気性・吸湿性によりベースレイヤーが外に放出した汗を拡散します。
 ハードシェルほどの防水性は追求せずそこそこの撥水性で雨はしのぐ。
 動きやすさを重視してストレッチ素材が多い。
 実はミドルレイヤーとかなり要件がかぶりますし、実際にミドルレイヤーとしてソフトシェルの上にハードシェルを着る人も多いです。
ワークマン
そのものズバリのネーミング。
そこそこの防風性を有しながら、通気性もあるのであまり蒸れません。
ストレッチ素材のおかげで動きやすさもあります。
完成度の高い良いソフトシェルだと思います。
でもやっぱり野暮ったいデザインなんですよね〜
せめてもう少し気に入った色が出たら買おうと待っているんですが、なかなか新色も出ないんです。
そろそろ諦めて買おうかな・・・
チープブランド
これといったものが思い浮かばない・・・
何か良さそうなのがあれば、教えてください。
アウトドアブランド
有名なアウトドアブランドの各社ソフトシェルは完成度高いんですよ。
なので好きなブランドを選ぶのが良いのではないかと・・・
マムート グラナイトSOジャケット
[Mammut] ジャケット GRANITE SO Hooded Jacket AF Men/ソフトシェル メンズ
最近の流行りという事で紹介してみました。
一度袖を通したことありますが、スッキリシルエットですっごい格好良いです。
でも腕の短い自分には袖が余り過ぎでした(苦笑
この記事を読むような人は、ソフトシェルは黙ってワークマンでしょ。
とは言っても街着に兼用するのに一番使いやすいのがソフトシェルのような気がします。
なので自分の好きなアウトドアブランドを選んでヘビロテで着倒すのも有りですよね。
・ハードシェル
 雨風雪から身を守るために、防水・防風のスペックが高い次元で要求されるのがハードシェル。
 ソフトシェルのように動きやすさよりも防水性を最優先しています。
 ただ防水性を求めるあまり身体からの汗が篭っては本末転倒、なので透湿性も要求されます。
 高い防水性と透湿性の両立という事で、高額な山専ブランドだとほとんどGore-Texが採用されています。
 ちなみに一般的には保温性はミドルレイヤーで補うのがレイヤリング的思考です。
 またアイゼンやピッケルで引っ掛けても割けないような強度も求められます。
 ここまで書いてお気づきかと思いますが、冬以外の低山ハイクを対象としたこの記事では本来ここまでのスペックはいりません。
 本格登山のためのウェアがハードシェル。
 広義にはレインウェアもハードシェルに入るのでしょうが、冬山で使用する防水ウェアをハードシェルと呼ぶのが一般的です。
ワークマン
これまた、そのものズバリのネーミング!
しかし・・・
残念ながら、この程度のスペックではハードシェルとして不足し過ぎです。
耐水圧15000も低いけれど透湿度3000は「舐めてるの?」ってレベル。
上記で述べていますが、ハードシェルは本格登山のためのもの。
安物買いの銭失い、これはお勧めしません。
あえてワークマンでハードシェル的なウェアを求めるならば、後述するレインウェアーの方がよほど向いています。
詳しくは後ほど・・・
チープブランド
上記のような理由により、1万円未満の安価な製品ではまともなものが見つかりません。
良い製品を知っていたら教えてください。
アウトドアブランド
ハードシェルは極めて高い性能が求められるウェアです。
なので最高の素材のGore-Texが多く採用されたりしてとても高額になってしまい、舶来高級ブランドともなれば8万円以上がザラです。
そんな中、このモデルは3万円弱!?
だからと言って手抜きなどはせずにGore-Texも随所に使い、動きやすさと機能性を高次元でまとめています。
モンベルのGore-Tex製品のコスパの良さは世界一なんじゃないかというレベルなんです。
散々言っているように低山ハイクではオーバースペックなのは否めません。
しかし雨天時の行動などには無類の強みがあるのも事実なのです。
レインウェアーとソフトシェル等を頻繁に着替えるよりも、晴れでも雨でもハードシェルを着たまま行動した方が初心者こそ楽ができると自分は考えているのです。
そんなわけで自分が使っているのは同社のハードシェルの最高峰、アルパインサーマシェル
本当はダイナアクションパーカーを買いに行ったら、アウトレットで安かったからこれにしただけなんですが(苦笑
袖を通した瞬間に感じるハードシェルと思えない動きやすさ。
各所に施された細かい工夫と使いやすさ。
下手なレインウェアよりも高い防水性透湿性。
圧倒的な軽さとコンパクトさ。
裏地起毛により意外と保温性まであります、なのに通気性が良いから暑くもない。
毎年最新モデルに買い替えたとしてもワークマンでは10年経っても体感できない登山ウェアー最高峰の機能性能です。
何度も繰り返しになりますが、この記事で対象にしている方にはハードシェルは本来不要のものです。
でも敢えて購入するのなら、モンベルのハードシェルは価格からは考えられないほどの高性能です。
・トレッキングパンツ・ソフトシェルパンツ
 登山用のズボン。
 山を登り降りするわけですから、一番よく動く服なわけです。
 なので動きやすさが大切で、最近はストレッチ素材が多く使われています。
 またタイツ等を中に履かない人も多いので、直接肌に触れるのでベースレイヤー的な吸収・速乾性や通気性も求められます。
 だけどやっぱりアウターレイヤーとして防風・防水性なども無いヤバイ、でも防風・防水性を上げると透湿性も備えてないとならない・・・
 と、登山服に求められる特性のほとんどが必要なんじゃないかと思えてきます。
 とは言え、上半身ほどは汗の量が少ない・肌に張り付かないので、吸収・速乾性にそこまでシビアでは無い傾向です。
 動きやすさを優先すると防水ではなく撥水の方が一般的です。
 撥水ならば通気性も確保しやすいので、透湿性も固執しないで済みますし。
 なので撥水処理が施されているパンツが多いようです。
 最近の流行として細身のシルエットが流行りですが、細過ぎると動きづらさに繋がるので各社パタンナーの腕の見せ所です。
ワークマン
自分がワークマンを使い出したキッカケの服。
作業服店の割に綺麗なシルエットだなと思って見に行ったのが初めでした。
とにかくよく伸びるストレッチ素材のおかげで動きやすい。
お腹が出ている中年男性が着ても、けっこう綺麗め細身シルエット。
(写真は昨年の旧モデル)
ちなみに身長170cmウェスト84cmでLLサイズです。
普段着ている服でLLサイズは無いので、ちょっと心配でしたがワークマンのサイジングですとLLでウェスト86cmですので近似値として正しいようです。
ちなみに裾上げをしていますが、LLサイズの割にほんの数cm切っただけで、人によってはダボっと着るのが好みの方でしたら切らなくても気にならないくらいかもしれません。
最大サイズで4L=96cmまでありますが、そこまです。
作業着屋の割にはウェスト100cm超えの人とか対象にしていないのは意外でした。
で、その割には比較的短足な人を想定しているのもこれまた意外。
普段はもっと盛大に裾上げした生地が余るのですが・・・(苦笑
最近の若い子だとこれじゃぁ裾丈足りなくならないかな?

ちなみに昨年度購入したCS003B AERO STETCH クライミングパンツと重ねてみると、1〜1.5cmはワタリが細くなっているようです。

足の上げ下げはやはり若干昨年度の方が良かったと感じますが、極度に太ももを上げたりしなければ大差は感じません。
ベルトループはしっかりしたものが付いていますが、ウェストにはぐるりとゴムが付けられています。
価格の割には色々考えられています。
なのでベルトを着用すればずり落ちる事はありませんが、アウトドアウェアなのでドローコード等でベルト要らずにして欲しかったのが本音。
生地も少し薄過ぎて適温範囲が狭い。
その割に吸収速乾性に乏しいので真夏だと汗だくになりやすい。
それと撥水処理がされてないのがかなり痛い。
小雨程度でもしっかり水を吸い込んで、体温を奪い動きやすさもスポイルされます。
速乾性が悪いので、一旦濡れたら乾くまでにも時間がかかるわけですし。
雨具を着れば良いと思うかもしれませんが、ちょっとした小雨程度ならと思ってついつい横着して気がついたらビッショリ濡れていた、なんてのは初心者によく有る事です。
(と言うか、自分はそうした間違えた判断をよくしてしまいます。)
こうした安価なウェアで行動しているのですから、早めに雨具を着る、あるいはいっそ登るのを諦めて下山に切り替える勇気も時には必要です。
自分は初心者らしく、雨の日は出来る限り行動を控えるようにしています。
良い点・悪い点それぞれありますが、この高機能・流行の細身スタイルで1900円はやはり格安ですね。
ワークマンの中でも特に優れた商品と言えましょう。
肌寒い時期のトレッキングパンツならばHP004 DIAMAGIC DIRECT ウォームクライミングパンツ
内側に起毛フリース素材を配して保温性を持たせています。
ちょっと弛んだ中年おじさんが履くとこんなシルエット
シルエットはまぁまぁ綺麗だと思う。
ちなみに今回は裾上げしていません。
生地表面に撥水処理も施してあります。
正直、劇的な効果とは言い難いですが撥水処理が無いよりはマシです。
動きやすいストレッチ素材に撥水コートと、ソフトシェルパンツとしての要件をしっかり抑えてあります。
生地はとても柔らかいので、枝や岩などに引っ掛けると簡単に裂けそうで丈夫さはイマイチです。
そして非常に使いづらく無意味なベルトが付いています。
このベルトは半周しか通っておらず、背中は幅広のゴムで絞る発想なのです。
このゴムは比較的緩いので、ベルトを絞ると後ろのゴムが伸びるだけで、放っておけばだんだんずり落ちる。
その上、ベルト幅とバックルが微妙に合っていないのでキツ目に絞ろうと思っても中々動かない。
結果ろくにベルトとしての役目をなさない。
切除して、別途ベルトは用意した方が良いという謎の仕様を昨年から続けてきました。
動きやすさは決して悪くありませんが、無意味なベルトのせいであまり良い印象が持てません。
それと何より内側のフリースは過剰と思う人が多いんじゃないかな?
フリースが無ければオールシーズン使える。
レイヤリング的な考え方としては保温性はタイツに任せるべきだと考える人は多いと思います。
スペック的には悪くないのだけど、実際に履くとなるとイマイチ使い物にならない。
内側のフリース無くして、普通のベルトにするだけでだいぶ使い勝手は変わると思うのですが・・・
って、フリース無しはあるんですけどね(苦笑
自分が所有しているのは昨年度のCS005 DIAMAGIC DIRECT クライミングパンツ
これはハーフパンツにもなる2way仕様なんです。
このカットオフするためのジッパーが邪魔くさい!
太腿まわりで硬い違和感をまとわり続けるのです。
せっかくのストレッチ素材が台無し。
そしてこちらも謎の使い物にならないベルトがついています。
なので自分的にはこれはHP004よりも更にお勧めしたくない!
標高差による気温変化に一着で対応しようという事だとは思うのです。
モンベルにも同様の2wayあります。
でもそういうのはレギュラー仕様が有って、その派生系として意味があるんです。
登山目的の多くの人は安全性も考慮して、ハーフパンツは好みません。
撥水性もあるこの生地でレギュラー仕様を先ずは出すべきだったんです。
この辺りを見ていると、本当にワークマンのデザイナーって登山をする人がいないんだろうなと感じます。
チープブランド
ラドウェザー トレッキングパンツ
[ラドウェザー] トレッキングパンツ メンズ アウトドアパンツ 撥水 防汚 防油 速乾 耐久性 アウトドア スポーツ 登山 ズボン パンツ 登山パンツ
自分はよく知らないブランドですが、ウェブ上で安価なトレッキングパンツを探して見つけました。
レビューを読むと、撥水性は悪くなさそうですが全体としてはワークマンを超えるほどとは思えません。
アウトドアブランド
ザノースフェイス アルパインライトパンツ
[ザノースフェイス] ロングパンツ アルパインライトパンツ メンズ 撥水 ストレッチ 静電ケア
超有名メーカー、ノースフェイスのトレッキングパンツ。
動きやすさや速乾性も撥水性も満遍なく備える優等生です。
そしてもちろんワークマンの3倍以上の価格です(笑
この記事を読みに来るような方は黙ってワークマンのクライミングパンツでしょう(笑
・ハードシェルパンツ
 昔はオーバーパンツなどと言ったんですが、最近はこう呼ぶことが多いようです。
 ハードシェルジャケット以上にこれは完全冬山登山のための装備です。
ワークマン
ハードシェルジャケット同様にワークマンでは正しくハードシェルパンツと呼べる製品はありません。
ハードシェル的なウェアを求めるならばR-600 レインスーツ ストレッチパーフェクトで妥協ですね。
本当にくどくなりますが、ハードシェルパンツも冬山登山のためのもの。
この記事を読むような初心者には基本的にお勧めしません。
アウトドアブランド
ハードシェルジャケット同様に、ハードシェルパンツもやはりモンベルですね。
安心のGore-Texでこの価格。
過酷な環境で使うものは、それなりの対価を支払ってでも良いものを手に入れないと意味がありません。
30年くらい前に自分が、雪原で遊ぼうと思って購入したREIのオーバーパンツ。
当時の型落ち品だったので、とても安かったけどGore-Tex採用しているから、物は良いだろうと安易に購入。
ところが足がメチャクチャ動かしづらくて、これならスキーウェアを履いた方がまだマシと、けっきょくほとんど使わずに箪笥の肥やし。
ハードシェルは伸縮性に乏しいので、足の動かしやすさに難があります。
ろくな経験も知識も無かった当時の自分はGore-Texというスペックだけで決めて、無駄金に終わったわけです。
ワークマンの製品もやたらと「対水圧!透湿度!ストレッチ!」って表記を全面に押し出したりしているけど、それが実際のフィールドで実行力を伴うかどうかはまた別の話し。
安物買いの銭失いにならないよう、自分にとって何が必要かわからないうちはこうした重装備には手を出さない方が無難です。
・レインウェアー
 要するに雨具なので防水性が第一です。
 しかし登山においては雨中での行動が求められるので、やはり汗を逃す透湿性も要求されます。
ワークマン
ワークマンの十八番、安価な割に高性能なレインウェアです。
対水圧10000! 透湿8000!
この性能のレインウェアーがこの価格は従来は有り得ないレベルです。
本音を言えば登山用レインウェアーなら耐水圧20000透湿10000は欲しいところですが、まぁ仕方ない。
だって上下で4900円ですからね。
その上更に動きやすいようにストレッチ性まで持たせているんですから。
ちゃんとしたレインウェアーを持っていない方は、登山をしなくても1セット持っていて良いと思う。
チープブランド
ミズノ ベルベテックスEXストームセイバー
[ミズノ] レインウェア ベルグテックEX ストームセイバーV 上下 レインスーツ アウトドア 釣り 100洗耐久撥水 耐水圧約30,000mm以上 透湿 A2JG4A01 メンズ イエロー S
上でも触れましたが、本当は耐水圧20000透湿10000は登山ではあると安心
そう、このレインウェアーは軽くそれを超えた耐水圧30000透湿16000のハイスペック!
高価なゴアテックスではなく独自素材のベルベテックスだから実現できたこのスペックでこの価格。
耐久性などはゴアテックスに劣りますが、ハイスペックをローコストで欲しい方に。
アウトドアブランド
やはり安心のGore-Tex!
対水圧・透湿性が優れているのはもちろんですが、Gore-Texは耐久性にも優れています。
良い製品を長く使えば元も取れるとも考えられます。
それにモンベルはGore-Texを使ったレインウェアーとしては格安の部類です。
更に細かいことを言うと、モンベルは日本人体系で作っているので、自分のような胴長短足向けに足の長さも2種類用意されています。
上下セットは安価で良いのですが、ジャストサイズで着たいと思うなら上下別販売はむしろ好都合。
ちなみに自分はモンベルのレインウェアーの中では軽量性を優先したモデルのトレントフライヤーを使用しています。
5年以上前の旧モデルですが、スペックは耐水圧50000透湿44000とワークマンでは考えられない超高スペック!
重さはなんとジャケットのみなら公称179g!
雨天時以外はザックの中にしまっているウェアーなので、軽量コンパクトなのが良いと考えたのです。
写真はジャケットのみですが、500mLのペットボトルと大差無い大きさです。
この軽さコンパクトさですから、ウィンドーシェルの代わりとして使っていました。
不満点はクシャクシャっと丸めにくいこと、使いやすいサイドポケットが無いこと。
それと自分にとっては高額だったのでハードに使い過ぎて破いたら嫌だなと思って、藪漕ぎなどでの使用を躊躇ってしまうこと。
そう!だからワークマンで2267 耐久撥水 ACTIVE AIR ウィンドージャケットを買ったわけです。
雑に扱えるって最高っ!(笑
これからはトレントフライヤーは雨具に専念させます!(と言ってもアルパインサーマシェルが有るので滅多に使うことは無さそうです)
レインウェアーはまずはワークマンで良いと思います。
雨さえ降らなければ使うこともありませんし、小雨程度ならウィンドーシェルなどの撥水でも耐えられるかもしれません。
そんな滅多に使うかどうかわからないウェアーに高額なものは勿体無いと思います。
(だから自分はウィンドーシェルとレインウェアの兼用としていましたが)
使用頻度や使い方によって買い替えを検討するときにモンベル等を考えれば良いと思います。
以上でアウターシェルの紹介も終わりです。
如何ですか?
ご自身の使い方では何を選ぶべきか見えてきましたか?
アウトドアブランドのレインウェアーのスペックをワークマンと見比べると、驚いちゃいますよね。
対水圧・透湿では数倍の性能なのに重量は半分以下の軽さでコンパクト!
それが数倍の価格で買えちゃうんですから。
自動車だったら数倍のスピードが出る車だったら10倍以上の価格ですよ?
ワークマンはコスパが良いと言われてますが、そう考えたらそこまでのコスパではありません。
でもそれで良いんじゃないですかね?
事前に雨予報だと登山を中止される方は一定数います。
そうした人達にそこまでハイスペックな雨具が必要でしょうか?
要はその人の使用環境によって、道具の有効性は変わるのです。
右も左もわからない内はワークマンで先ずは経験を積むことを優先するのも良いでしょう。
あるいは毎週のように山に入るからこそ、安価なワークマンを着潰すのも良いでしょう。
逆に経験が足りないからこそ、快適性を買うと割り切って高額な製品を求めるのも良いでしょう。
あるいはシンプルに物欲や見栄のために有名ブランド品で着飾ったって良いのです。
皆さんそれぞれに合ったウェアが選べれば良いなと思っています。
その選択の一助に、この記事がなれれば幸いです。
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