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積載能力最高! VOXY TRANS-X

自分がキャンプを復活したキッカケはこの車に乗り換えたことから始まったのです。
それまで長いこと乗り続けていたスバル レガシィツーリングワゴンGTが致命的故障状態になり、別の車に乗り換えを検討しました。
当時、車を乗り換える際に一番考慮したのが積載量。
仕事で使う機材がそこそこ量がある、それと趣味で夫婦揃ってロードバイクに乗るのでロードバイクが2台積める事が絶対条件。
個人的にはデカイ車はあまり好きでは無いので、ロードバイクが2台積める範囲で一番小型の車。
そんな感じで探し出したのですが、色々と検討しているうちに欲が出てきました。
自転車が2台も積めるって事は、カーゴスペースが広いって事、すなわち車中泊もいけるって事。
なのでロードバイク2台が積める+車中泊がやりやすい車というのが最終的な条件になっていました。
軽自動車の箱バン=スズキエブリィはパワーが無さすぎて高速巡行が辛い。
ホンダのフリードスパイクでほぼ決めかけて値段交渉をしていた時に、もっと車内が広くて使いやすそうな車を見つけたのです。
それが、トヨタ VOXY(ヴォクシー) TRANS-X(トランスX)
トヨタのVOXYはミニバンの代表車と言っても過言でないくらい、ミニバンのスタンダードだと思います。
一般的にミニバンとは、フルサイズのバン=国産で代表的な車種で言えばハイエースなどの大型1BOXカーよりも小型で、ファミリーユースを主目的にした6名以上定員とした車の呼称かと思います。
ハイエースよりも1サイズ小さい中型商用車のタウンエース/ライトエースというバンをベースに、家族6名が快適に乗れるよう開発したのがノア/ヴォクシーの始まりです。
なので大人数が乗りやすいように3列シートが一般的なのですが、このTRANS-Xというグレードは最後尾のシートが無く2列配置の5人乗り、その代わりに積載スペースを広く取ったグレードなんです。
(そういう意味ではこのグレードはミニバンとは言い難い)
我が家は夫婦二人暮らし、知人や親族を乗せる事はありますがせいぜい4名乗れれば十分です。
なので3列目シートなんて有っても邪魔以外の何物でもない。
だったらライトエースなどの中型商用バンでも良いじゃないかと言われたら、まぁそれもそうなんですがやはり商用車は装備が貧相で普段使いにキツい。
商用車並みの積載量だが、普通乗用車の快適性能というわけです。
そして自分が何より惚れ込んだのが、後部のレイアウト。
2列目シートを跳ね上げると広大なスペースが現れます。
これは先述したように商用車並みですから、当初の予定どおり自転車はもちろん余裕で積めます。
2列目シートを元に戻してもミニバンとしてはかなり大きな積載スペース。
そして、デッキボードと呼ばれる板3枚を乗せると、このように上下2段に分けられる。
これがメッチャクチャ使いやすい!
写真のように上段に重い荷物をたくさん積んでも、そのままで下のテントが簡単に取り出せます。
道具が増えてくると、到着時の下ろす順番を考えながら積載しないとならなくなりますが、この車はそんなに深く考えなくても大丈夫!
積むのも降ろすのも楽チンです。
キャンプではなく、車中泊なら荷物も少ないのでデッキボードを変形させてテーブルスタイルなんて使い方もできます。
2列目シートを倒すとベッドスタイルに!
車中泊向けにこうしたフラットなベッド状態に出来る車は他にもあります。
しかし、Trans-X(トランスX)はベッドスペースの下にまだ、積載スペースがしっかりあるわけです!
こんな車、ハイエースなどの1BOXカー以上の大きな車でないと、他に知りません。
大人2名が車中泊しようと思うと、それまで後部座席に置いていた自分の荷物を運転席・助手席に移動しなければなりません。
となれば、そんなに大量の荷物は持って行けないですよね。
でもこの車なら、最初から下段のスペースに荷物は置いておいて、なんなら寝袋を敷いておいて、疲れたらいつでもすぐに寝ることが出来るわけです!
普通の3列シートのVOXYだって後部座席を倒してベッドモードという配列は出来ます。
オプションでクッションマットを敷けばそれなりに快適に寝ることも出来るでしょう。
でもこのクッションマット使わない時は大きな荷物になるのは間違いありません。
TRANS-Xのように下に荷物が置けるわけでもないし・・・
「快適に車中泊が出来る」と、「車中泊も出来る」では大きな差が有ります。
3列目シートを跳ね上げればもちろん積載スペースとして使うことは出来ます。
でも跳ねあげたシートが左右で邪魔に感じません?
3列シートではどうしても積載性は犠牲にせざるを得ないのです。
こうした積載性を求めて、ユーザー自身で3列目シートを取り外す方もいますが、メーカー純正だと細かな所まで良く作り込まれています。
先述したようにテーブルモードとか多彩なレイアウト可能な点もそうですが、そのためのデッキボードを使わない時もあるでしょう。
そんな時は2列目シートの真後ろに収納出来るように切り欠きが設けられているので、そこに差し込めば安定して収納出来ます。
(*見やすくするためにわざと2列目シートは前方にスライドさせています)
さすがメーカー純正!
素人ではここまで綺麗な工作は出来ません。
このTRANS-Xは2〜4人家族なら最高の使い勝手だと思います!
ただこんなに良く出来た車なのに、意外と人気は無かったんですよね〜
なんでもミニバンを購入する層は、2〜4人家族でもいざという時に人が多く乗れるよう6〜7人乗車モデルを希望する人がほとんどだそうです。
「いざ」って年にどれだけあるのだろう?と思うのは自分くらいのようです。
このVOXYは先代モデルですが売り上げが悪かったために、現行車ではこのグレードは廃止されちゃったんです!?
実は自分もこの車は中古で購入しています。
購入時に既に、フルモデルチェンジした後で新車として購入することは出来なかったのです。
程度の良い中古を必死に探したのですが、元々の販売台数が少ないので中古はもっと少ない!
本当はVOXYの兄弟車Noahの同グレードYYの方を希望していたし、色も違う色を希望していました。
何よりも、雪道を走ることも多い自分としては、4輪駆動車で探していたんです!
だけど、とにかく見つからないので程度優先でこの個体に決めたという感じです。
当時は人気が無かったけれど、自分のように指名買いで探す人がそれなりにいるらしく、相場もやや割高のようです。
ちなみにこの代(=ZRR70)のVOXYは前期・後期型に分かれますが自分のVOXYは後期型です。
前期型の2列目シートはベンチシートで倒し方も少し違いまして、後期型よりも更にフルフラットになります。
後期型は2列目シートとデッキボードの間に隙間と段差があります。
なので車中泊だけに限って言えば、前期型の方がやや寝心地が良いんです。
(この隙間は太ももよりも下くらいの位置なので、極端には影響しません)
ただ前期型はベンチシートなので、乗車時は2列目シートの座り心地が悪い。
それとエンジンにバルブマチックという機構を後期は積んでいるのですが、これが効をそうして燃費向上・走行性能のアップに繋がっています。
何よりも少しでも年式が新しい=程度が良い事を期待して、自分は後期型を希望していたのです。
とにかく程度の良い中古車に当たったという意味で、前期後期関係無くこの個体で大正解でした!
購入前は車中泊を中心に考えていたのですが、どうせならキャンプもしてみようかという軽いノリでキャンプに復活し、あとはズブズブとキャンプ沼にハマって現在に至る(笑
そうして沼にハマってみると、自分のキャンプスタイルは見た目重視なので、正直に言えばこの車の外観は雰囲気にそぐわないと感じています。
本当はランクルなどのクロカン四駆の方がテントをはじめ自分の道具とは見た目が合うだろうと思います。
アウトドアを主眼に置くなら、走破性能的にもそうしたクロカン四駆の方が適しているでしょう。
しかし自分が訪れるような普通のオートキャンプ場ならばほとんど問題はありません。
むしろ、キャンプ場に向かうまでの道のりの大半はごく普通の舗装路なわけです。
そうした舗装路ではクロカン四駆の走破性能は無意味です。
ミニバンも最適とは言いかねますが、全高が高い割に十分な走行性能で全く不満は感じていません。
そしてハイブリッド車でもない2.0Lクラスのこのスタイルと車重からは考えられないくらい燃費が良いのには驚きです。
都内の下道中心ですと8km/Lくらいですが、自宅のある郊外中心ならなんとか10km/L近く、高速道路を低燃費走行に徹すれば15km/Lまでは頑張れます!
前に乗っていたレガシィはとにかく速い車でしたが、燃費が悪く細かいトラブルが頻発していました。
ところがVOXYはトラブルも無く安定して稼働していて、さすが世界のトヨタです!
現在の自分にとってはこの車の積載能力と車格=大きさがドンピシャなのでこれ以外の選択肢はあり得ません。
負け惜しみでなく「他の車に乗り換えたいな」と思ったことは一度もありません。
現在心配しているのは、万が一この車の寿命がきたら、次は何を乗れば良いのか?
トヨタ系列のドレスアップメーカーでモデリスタというブランドからVOXY MUという現行VOXYをベースにしたTrans-Xとほぼ同じコンセプトの車があります。
3列目シートを廃して、積載スペースを拡張!
オプションのマルチユースボードと合わせて、フルフラットモードで広々快適に寝れる!
どう見ても、TRANS-Xの後継機ですよね!
ただこのマルチユースボードがあまり好みでは無い。
これ、要は高さを専用に揃えたテーブルなんですが、荷物を下段に積み込むときに脚が絶対に邪魔になるでしょう。
脚部がねじ込み式で微妙に面倒臭さそうなのは我慢するとしても、積載性を疎かにするのは看過出来ない。
あとは、この木目調と茶系統のシート・テーブルも趣味が良いとは思えない。
内装をそういう色にするなら、外装もビンテージ風の色に変更しようよ〜
ヘッドライトも丸目に変更してさぁ〜
ドレスアップ専門の部門なのになんでそこに手をつけないかな〜?
そして、そこまで徹底してドレスアップしたわけではないのに、当たり前だがベース車両よりもけっこう高額な価格。
実はTRANS-Xは装備が最低グレードな事もあり、価格はVOXYとしては安価な設定だったのです。
しかしこのMUはVOXYにしては高額!
うぅ〜ん、なんか納得がいかない・・・
要は改造なんだからベース車両よりも価格が上昇するのは仕方がない!
だけど最高のお手本が同一メーカーに有ったのに、劣化して相対的に値上がりしているようでは納得しづらいのです。
TRANS-Xのまんま同じデッキボードを流用していれば、値上がりしていても文句無いんですけどね・・・
個人的にはこのMUはスルーして、次のフルモデルチェンジでTRANS-Xグレードの復活に期待しようと思っています。
でもたぶんこのMUが売れないとトヨタとしてはTRANS-X復活は無いだろうと思っています。
モデリスタはトヨタ直系のメーカーなんで、売上とか全部筒抜けですからね。
むしろトヨタの実験場とも言える存在なわけです。
そういう意味では、大量生産で無いからこそ、少数の優れた製品を生み出して欲しかったです。
ちなみにトヨタというよりもディーラーオプション扱いでアルトピアーノという、やはり似たようなコンセプトの車もあります。
こちらは1.5Lの商用車=ライトエース(タウンエース)がベース。
ですが、外装はツートンカラーで雰囲気良くまとまっています。
皮肉なことにドレスアップ専業のモデリスタよりは趣味が良いと思いません?
更にベッドキットも装着されて、簡易的なキャンピングカーです!
もちろん車中泊には快適そのものでしょうっ!!
2列目シートと綺麗に繋がったベッドキットと、その下の積載スペース。
やはりTransーXと同様の手法です。
しかし、これを使わない時はどこに格納するのか?
この車格でシンクとか普段は邪魔以外の何物でもありません・・・
純粋にキャンピングカーのみの利用しかしないならそれでも良いのですが、自分は普段の生活の足・仕事の道具としても使いたいのです。
キャンピングカーに全振りしちゃって、ベースは商用車ですが積載性が疎かになっているのです。
そして1.5Lの商用車ですから、走行性能・乗り心地・静粛性・基本装備などでVOXYからは大きく見劣りします。
TRANS-Xはおそらく、商用車的に使える乗用車が開発のスタートだったと思われます。
でも、シートアレンジを工夫すれば車で寝泊まりもできるからそんな客も見込めるのでは?と発展したんじゃ無いかと思っています。
結果的に自分のような欲張りな人間に最適な車に仕上がった。
やはりVOXY TRANS-Xよりも自分の好みに合う車は見つかりそうにありません・・・
レガシィ時代は自分の愛車が大好き過ぎて、色々と手を入れ過ぎて、愛着が湧き過ぎたと反省しています。
そうした反省を踏まえて、この車はあまり手をかけないように気をつけています。
それもあまり自分では整備せずに、ディーラー任せ!
大好きだからこそ、距離を置く(苦笑
走行距離はたぶん明日にも13万kmに届きそうです。
あと何年ノートラブルで動くかわかりませんが、その時がくるまではこの車を大切に使い倒そうと思っています。
これからもよろしく相棒!
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コメント

コメント一覧 (11件)

  • コメント失礼いたします。前期NOAH YY 4WD乗りです。新車購入でもう14年目になりますが、主様と同様好きすぎて他に移れません。現行でも出してくれれば即買いなのですがねぇ。。。

  • >mastak様
    コメントありがとうございます!
    NOAH YY 4WDですか!?
    自分が当初探していた車じゃないですか!?!?
    しかも新車購入、本当に羨ましいです。
    自分のVOXY TRANS-Xも過走行車となっているので、いつかは買い替えを考えなくちゃなんですが、本当に現行で出して欲しいですよね〜
    それまで(?)お互いに愛情を持って乗っていきましょう!
    mastak様が今後も素晴らしい愛車ライフを送れるよう願っております。

  • >mastak様
    >どちらも長生きしてもらいましょう(*^-^*)
    ですね!
    トヨタさんにもこの気持ちが届くことを願っています(苦笑

  • コメント失礼致します。お気持ち分かります。私はVOXYトランスX前期型を愛用して40万キロ超えました。仕事でもプライベートでも大活躍で手放せません。しかし去年くらいから、寒い朝にエンジンをかけるとガクンッと車が前に出ようとします。今年はエアコンの修理もしたし、外装の手入れをしていないので屋根の塗装も剥げてきました。ガソリンの高騰化もあり家族からは買い替えの話が出るようになりました。悩んで悩んで検索してたらこのブログに辿り着き、ああ、同じように好きな人がいるんだなと嬉しく思っているところです。もう少し頑張ってみようかな、、、。

  • >>すてっぷう様
    コメントありがとうございます。
    40万kmオーバーは驚きというか、愛無くしては為し得ないことですよね。
    手間暇を考えたら新しい車に乗り換えた方がはるかに効率良いけれど、やっぱり変え難い魅力があるんですよね〜
    すてっぷう様を見習えば、まだまだ乗り続けられると勇気づけられたような気分になりました。
    素晴らしい車に巡り会えた幸せを噛み締めながら、お互い悩んでいきましょう!

  • こんばんは初めまして。
    自分も後期型に乗っています。愛犬と、妻の3人でキャンプ目的で購入しました。ようやく納車され、さてフルフラットで、寝てみようかと思ったら、なんとこの型だけフラットにならないらしいです。がっかりしております。前期と椅子のみを交換出来るか、ご存じないでしょうか?よろしくお願いします

  • >後期乗り多摩の人様
    コメントありがとうございます!
    そうなんですよ。
    70後期はフルフラットではなく、どうしても隙間が生じてしまう仕様なんです。
    そこで前期型の後部シートと交換という手法ですが…
    自分はしっかりと調べていないので曖昧な記憶に基づいた想像ですが、おそらくかなり難しいだろうと思います。
    前期の後部シートは前後にスライド出来ない仕様だったと記憶しています。
    なのでシートレール上を前後にスライドする後期型とはシートの固定方法が全く異なると思われます。
    ボディにボルトを打ったりしてシートを固定すれば出来ないことはないでしょうが、安全性を考えると素人が簡単に出来るような改造ではないと思います。
    でしたら、隙間を覆うくらいの大きな板を後部シートの上に乗せてシートの凸凹もフラット化した方が現実的かな?と思います。
    お役に立てるようなご返答ではなくて、申し訳ありません。
    シート交換に成功したり、他の解決策を実行されたら、是非教えて下さい。
    他の方への情報共有として、自分も紹介していきたいと思います。

  • Thank you for this article! I also love my trans x and am getting worried about its future. There are no other cars that interest me so maybe I’ll just buy another Trans x if mine dies. I’m happy to know that there are others who love the trans x! May they live forever!

  • >Esq.Brett
    Thank you for your comment.
    I’m glad I was able to help you.
    Let’s both continue to take good care of our cars for a long time.

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