MENU

ダイソー恐るべし チタン折り畳みカトラリー

「ダイソー恐るべし!」いやまぁ今更何を言っているんだと突っ込みたくなりますが、改めてしみじみそう思わされました。

ダイソーに限らず最近の100均キャンプ用品の充実っぷりはもうとんでもない事になっています。
自分がこのブログを開設するより前は、100均でのキャンプと言えばキャンプ用品でない他目的の用品を如何に流用するか?が話題の主流でした。
それがちょうどこのブログを開設した2018年頃からキャンプ用品が少しずつ出始めて、今では100均の主力コーナーとして色んな道具が揃っています。

とは言え、あくまで100均は100均。
価格なりの安っぽい商品という印象で、「安かろう悪かろう」と感じてあまりこまめにチェックすることは無くなりました。

しかし先日、ダイソーで見つけた商品はそんな思い込みを覆す商品でした。
それがこれ! チタン折り畳みスプーン・フォーク

チタンと言えば、UL(超軽量)アウトドア用品の素材として高価な事でも知られています。
安価な事で知られている100均とは言わば真逆の存在。
それがダイソーにかかればわずか330円!?
この製品は軽さだけでなくコンパクトさも求めたフォールディング(折り畳み)タイプ。
*折り畳む柄の部分はステンレス素材です
本体はチタン素材でフォールディングタイプとくれば、以前からユニフレームが製造販売していました。
ユニフレーム (UNIFLAME) FDスプーン Ti 667941
ユニフレーム (UNIFLAME) FDスプーン Ti 667941
こちらは高級素材らしく880円
倍以上の価格差ですね〜

実は自分、このユニフレームのFDスプーンTi持っています。
ごはんクッカープラスエントリーセットというクッカーにセットとして組み込まれていたのです。
[UNIFLAME] ごはんクッカープラス エントリーセット 769997
[UNIFLAME] ごはんクッカープラス エントリーセット 769997
ごはんクッカープラスを買おうと思ったら、数百円プラスするだけで折り畳みスプーンやシャモジが付いてくるから良いか?と思って購入していたのです。
数量限定のセットだったので、現在は販売されていませんが当時としてはなかなかにお得なセットでした。

このFDスプーンTiを先日の自転車キャンプに持って行こうと思いながら忘れたり、FDフォークに至っては使う前に紛失してまだ見つかっていないという状況でして…
だったらクッカー入れっぱなし用にもう1セット買っても良いかと思ってダイソーも買ってみたわけです。

とりあえずスプーンは両方揃っているのですから比べてみましょう。
先ず使用時の大きさは

(向かって左がダイソー、右がユニフレーム)
ユニフレームの方がほんの少し長いけど、まぁほぼ同じ長さですね。

スプーン本体部分の形状を見ると

(上がダイソー、下がユニフレーム)
ダイソーの方が鋭角な丸まり方、ユニフレームの方が緩やかで大きな丸まり方ですね。
チタンという素材は加工が難しいので、緩やかで大きなRの曲げ方の方が難しいんです。
要するにダイソーの方が簡単な加工しかしていないって事です。
半分以下の価格なんですから仕方ないですね。

柄(ハンドル)の形状もけっこう違います。

(向かって左がダイソー、右がユニフレーム)
ユニフレームの方が大きく強く曲がっているのがわかりますね。
ユニフレームの方が手に持った時のしっくり感があります。

この柄の形状の違いは、折り畳んだ時の形状にも差が出ます。

(向かって左がダイソー、右がユニフレーム)
ユニフレームの方がより薄く一体感をもって折り畳まれています。
これは収納時にけっこう差がつくと思います。

折り畳んだ時の長さは大差無し。

柄と本体の留め方とかも微妙な違いがあります。

これはどちらでも問題は無いかな?

250サイズのOD缶がピッタリ入るクッカーにもジャストサイズです。

フォークはユニフレームのが見つからないと現物比較できないので、見つかったら掲載します。
でもスプーン同様に曲げ方に違いがあるだろうことは想像に難くありません。

重さは実測でダイソースプーン19.1g・ダイソーフォーク15.5g・ユニフレームスプーン20.5g・ユニフレームフォークは見つかったら測ります。
UL用途で考えれば1g以上軽いダイソーの方が良いかもしれませんが、本体の厚みはユニフレームの方がほんの僅かに厚いように見えます。
すなわち耐久性はユニフレームの方があるかもしれません。
なのでこれはどちらが優秀とは一概に決めつけられません。

食事に使った感触は、先述したように持ちやすさ含めユニフレームの方が良いように感じました。
ただこれは交互に使い比べるから感じる差で、単独で使ったら何も感じないでしょうね。
この長さの折り畳みタイプが苦手な人はどちらも苦手でしょうし、気にならない人はどちらでも大丈夫でしょう。

結論としては、ユニフレームの方が僅かに優秀だけど価格差2倍以上の性能差までは無い。
ただまぁ価格差2倍以上と言っても差額550円と考えたらそこまで大きな差で無いのも本音。
ユニフレームという定評あるナショナルブランドの安心感が差額550円で得られるならユニフレームを選ぶのもありです。
でも本当にこの商品には驚きました。
以前からダイソーにプラスティック製の折り畳みカトラリーがあるのは知っていました。
熱に弱いから調理に向かないので自分は購入していませんでした。
食事だけでなく調理にも使えて尚且つ軽い、そんな汎用性機能性を求めていくとチタンなどの高機能素材に行き着く訳です。
「チタンは軽い」と便宜上書きましたが、実はチタンは軽いわけではなく、とんでもなく硬い素材なんです。
硬いから薄くしても他の素材と強度は変わらない=結果的に軽く作れるというわけです。
とんでもなく硬いし熱にも強いので加工が難しい=加工費用が高額、更に原材料費も高いとダブルの要素でとっても高額になってしまうわけです。
だから安いけど低機能な100均と、高価だけど高機能なアウトドア専門ブランドといった棲み分けが出来ていた訳です。
これだけ100均でキャンプ用品が揃うようになっても、「安いんだから」でみんな納得していたんです。
工夫や努力や我慢で何とかなっていたんです。
しかし、ダイソーはその棲み分けに一歩踏み込んで来たとも言えるのです。
改めて言いましょう「ダイソー恐るべし!」

 

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメント一覧 (1件)

コメントする

目次