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ロッジシェルターの強風対策

自分はいくつもテントを所有して用途や好みに合わせて使い分けているが、二人以上での使用時に一番の主力として使っているのがogawaのロッジシェルター。
元々は中古で初代ロッジシェルターを購入し、その後にフライシートのみを現行のロッジシェルターIIに買い替えて、最近はT/Cのフライシートを追加で購入するほど偏愛しています。

それくらい大好きなロッジシェルターですが、使っていて良い事ばかりではありません。
もちろん欠点もあります。
その内の1つが風に弱いこと。
壁面が垂直に近く立っているため、どうしても風を流しにくく、壁面でもろに受けてしまうからです。
なので風上に車を停めるようにしたり向きを考えたり、打ち込みやすく抜けにくいペグであるFutureFoxのキツツキペグを使ってガッチリとロープを張るといった事を心がけています。
FUTUREFOX キツツキペグ 30cm ペグ テント用 10本セット キャンプ V字ペグ タープ・テント
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しかしそうやって風を防いだり、ガイロープで留めても、ロッジシェルターは奥行き6m40cmもの真っ直ぐな壁で風を受け止めるのです。
いくら「鉄骨」と異名をとるほどのフレームとは言え、強度に心配もあります。
今回はその強度を上げようという話しです。
ちなみにこれはロッジシェルターだけではなく、同じ構造のオーナーロッジや他社のロッジ型テントにももちろん効果があります。

一般建築にも使われる工法として「筋交(すじかい)」と呼ばれる部材があります。
柱と柱の間に斜めに入れて建築物を補強する目的として使われます。

建築基準法では一定の割合で使用を義務付けているほど、高い効果が見込める工法です。
ロッジシェルター(オーナーロッジ)は一般的な家と同様の形状をしたテントなわけですから、壁面にこの筋交を入れれば強度が上がるというわけです。

材料としては圧縮引張の両方に強い金属製パイプが理想なのでしょうが、素人の自分達がそこまでの改造をするのは現実的では有りませんし、これ以上の重量増は勘弁して欲しいのも本音。
実際の建築物でも圧縮に弱い細めの鉄筋を使うこともあるくらいなので、

一定の引張強度があり、加工取り付けも容易なガイロープの使用が適していると思います。
自分は4mmの長巻を適当な長さに切って使っています。
Soomloom テント用ロープ パラコード 反射材付き 張り綱 全長50m ロープ直径2㎜/3㎜/4㎜/5㎜ (4mmブラック50M)
Soomloom テント用ロープ パラコード 反射材付き 張り綱 全長50m ロープ直径2㎜/3㎜/4㎜/5㎜ (4mmブラック50M)
長さは各人現物合わせで切れば良いのですが、目安を記しておくと長辺側の壁2面用に6mを4本、短辺の壁1面用に4.5mを2本を用意しておくと良いでしょう。
自在金具も適当なのを用意して軒に結んで、四隅にペグを打ち、こんな風に張ります。

自分は1面に対して2本の筋交を入れますが、真ん中にペグを打って4本の筋交を入れると更に強度が上がります。
短辺はこんな感じ

出入り口側にも同様に張った方がもちろん良いのですが、そうすると出入りしにくくなる。
なので自分は筋交を入れていませんが、試してみたいやり方があるので機会があればやって、ここでも紹介したいと思います。。
とにかくこの3面だけでも筋交を入れると、ビックリするくらい強度が高まります。
壁側に荷物を置くと作業がしにくくなるので、天気予報などを見て風の心配がありそうな時は最初の設営時に筋交を張った方が良いです。

しかしこれだけやっても風によっては限界があります。
自分はフレームの脚部が、1本は折れ曲がり、もう1本は破断した事があります。→当該キャンプレポート


もしかしたら、筋交を入れて強度が上がって風を受け切ったが故に、脚部に強い負荷がかかってこうなったのかもしれません。
でもこの時に筋交を入れてなかったら、もっと早い段階で倒壊していただろうと確信しています。
もしかしたら2本ではなく3本折れていたかもしれないし、フライシートが裂けていた可能性もあります。
もちろん何の破損が無かった可能性もあります。
たらればを言い出しても、我々素人では再現検証など出来ませんし、わざわざテントを破損させたいとも思いません。
ただ筋交を入れたおかげで、倒壊を遅らせることが出来て、その間に撤収が完了出来たと自分は思っています。
後悔は微塵も有りません。
ちなみにこの時の風速は、事前の予想では11mでした。

でも体感的には(計測機器など無いので素人判断ですが)おそらく15m以上、もしかしたら脚部が折れた瞬間は20mを超えていたのかもしれません。
この日は関東全域でかなりの強風だったとニュースでも報じています。
あのくらいで済んで良かったと本当に思っています。

普通の家だって、物凄い台風などで倒壊する事があります。
ましてや簡易的な構造物であるテントでは、絶対の安全はあり得ません。
それでも少しでも安全性を高めるために、こうした知識や方法は知っておいて損にはなりません。

皆さんが少しでも安全で楽しいキャンプが過ごせるように願っています。

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