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強風時のテント・タープの設営

キャンプ中の1番の敵は雨や虫よりも強風だと自分は思います。
風が強い時に「テントやタープが飛ばされそう」という心配は、本能に訴えかける恐怖だと思っています。
そんな強風時に少しでも安心できるような、しっかりした設営を紹介したいと思います。
まず気をつけるべきは風の方向です。
一番簡単なのはその風を遮蔽物で塞いでしまえば良いわけです。
例えば風上に大きな建造物があれば、ほとんどの風は防げるでしょう。
管理棟などの風下の区画を選ぶようにしましょう。
そしてオートキャンプの場合は出来る限り、風上に車を置く。
車で風を塞いでしまえばとても効果的です。
しかし何も遮蔽物になる物が無い場合も多いでしょう。
そんな時の方法です。
柔らかい土質や強風が予想される時は抜けにくいペグを使う。
抜けにくいペグは打ち込みやすいペグの逆を考えれば良いのです。
具体的に何がお勧めかと言うと・・・
こちらの記事を参照下さい→リンク
FUTUREFOX キツツキペグ 30cm ペグ テント用 10本セット キャンプ V字ペグ タープ・テント

FUTUREFOX キツツキペグ 30cm ペグ テント用 10本セット キャンプ V字ペグ タープ・テント

なんでもかんでもソリステなどの鍛造ペグが一番と思い込んで、長い鍛造ペグを勧めている方も散見されますが、土質がとても柔らかいと(長さが同じならば)鍛造ペグよりもVペグ等の方が抵抗がある分抜けにくいのです。
ただ土の表面は柔らかくても途中から土質が変わって硬くなる事も多いので、そうした硬い土中だと鍛造ペグでないと刺さらない場合もあります。
なのでしっかり打ち込めるならば長いVペグ、それらのペグが最後まで打ち込めないようなら長い鍛造ペグというのが理想です。
要するに土質がわかっていないキャンプ場に万全の体制で挑むなら、数種類のペグを持っていかなければならないのです。
全部のペグを複数種類持って行くのは大変でしょうから、要所(風上側の2箇所)だけ用意しておけば何とかなるかもしれません。

ペグの種類だけではなく打ち方でも、保持力を上げる事はできます。
ペグにかかる力を分散するという発想ならば下のようにペグを離して2本打つ「ダブル打ち(ダブルペグ)」と言う方法があります。

他にクロス打ちと呼ばれる打ち方も覚えておくと良いでしょう。

見てのとおりとてもシンプルな方法ですが、2本のペグがそれぞれ別の方向に刺さっているのでベクトルが変わるという観点からも、こちらの方がより効果的なような気がします。
(物理は詳しくないので、なんとなくそんな風に思っているだけです)
あるいは一本のポールに対し複数のガイロープで負荷を分散するのも有効です。

おそらく、複数のガイロープをそれぞれダブル・クロス打ちするのが一番保持力が有るのではなないでしょうか?
ちなみに上記の写真は栃木県の城の湯キャンプ場での写真ですが、この時は30cmクラスの鍛造ペグを使って写真のようにガイロープを2本に分けてオープンタープを張っていましたが、それでも(たぶん風速10mくらいの)突風に耐え切れませんでした。
(この後にもっとタープは下げていたにもかかわらずです)
元々かなり柔らかい土質に雨が降ったため、さらに柔らかくなっていて指でペグを押し込めるくらい柔らかな地質だったのが原因です。
次に訪れた時にはVペグを使い、更に要所はクロス打ちで設営したので、安心して滞在できました。
ちなみにストレッチコードも耐風性アップに良いとされますが、自分は懐疑的です。

キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) テント・タープ部品 張綱ストレッチコード Φ8mm×長さ160mm
たしかに風のバタつきは若干緩和されるのですが、倒壊するような強風時にはショックを吸収するような性能は発揮されないように感じています。
どちらかと言うとピンと綺麗にタープを張るのに一役買う道具のように思います。
今まで紹介したような工夫で万が一の強風に備えることは大切なことです。
でも結局は風が強くなったら、潔く撤収を選ぶのが最善の場合が多いと思います。
自分は風が出始めたら各種対策を取りますが、それでもペグが抜けたら素早く諦めて、早めの撤収をする事が多いです。
風に弱いオープンタープは倒壊の危険性が高いので早めに諦めた方が無難です。
でもテントはペグも抜けずそのまま続行していつも問題ありませんでした。
(もちろんペグ・張り綱は強風対策しておきます)
上に例で挙げた栃木県の城の湯キャンプ場での強風時は、たしか3張りほどタープが倒壊したと記憶しています。
楽しいキャンプを続けるためには、天気予報等で風のチェックは必須です。
そして事前の対応、時には早めの決断。
安全で楽しいキャンプをお過ごしください。
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