ミニバンや1-Boxカーは室内高が高いので、室内天井付近のスペースが無駄に空いています。
そこを有効活用するための道具があります。
それがクレトム インテリアバー
このバーを2本渡して、その上に長モノを乗せれば、頭上スペースの有効活用というわけです。

このバー単独ではアシストグリップに装着することを想定されています。
なのでそのままだと2〜3列目両方のアシストグリップ全部が潰される。
と言うか2列目の天井にまで荷物が来ると、2列目の人には邪魔ですよね・・・
なのでこれを3列目に集約してしまうのがこの取り付けパーツLS-6
クレトム(Cretom) cretom 前後取り付けパーツ LS-6
ちなみにこちら以前の型番はKA-66でしたが、中身は同じもののようです。
自分も長い間、こうして使っていたのですが・・・

これはアシストグリップにベルクロテープでまとめるだけの取り付け方法なんです。

なのでシッカリ固定されないので、車が動いているとどうしてもよれてくる。

上の写真でも水平が狂っているのはわかりますね。
それに重いものを乗せるには不安が付きまといます。
そこで改造してバーを直接ネジ止めしようというのが今回の主旨。
実は知り合いのハイエースを見たら、そうした取り付け方をしていたので、それを真似ようと思ったわけです。
その知人はアシストグリップを外して、ナットをそのまま利用してこの取り付け金具を付けるだけだと言うのです。
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おぉ!
それは簡単そうだ、よし!真似てみよう!!
ZSP16は4個必要です。
プラスティックカバーを外してから作業しましょう。

このZSP16に取り付けるための、直径25mmステンレス巻きパイプを好みの長さ(自分は79cm)にカットして2本用意しておきます。

ステンレスパイプのカットはホームセンターにお願いした方が良いです。
その際にエンドキャップも一緒に買っておきましょう。
先ずはアシストグリップを取り外します。

カバーの横にマイナスドライバーを差し込んで抉るとカバーが外れます。

アシストグリップの取り付け部はこんな感じ。

中央にある銀色の金具を指で潰すようにして、グリップ本体をグッと引っ張るとごそっと外れてクリップが残ります。

えっ!あれ?クリップ?
そう、このアシストグリップはネジ止めされておらず、クリップで挟み込まれているだけなのです。
クリップも抜いてしまいましょう、返しが付いているのがわかりますね、これで固定しているだけなんです。

内張にただ四角い穴が空いているだけで、その向こうにはナットは無く、クリップを止められるように鉄板に穴が空いています。

ハイエースとVOXYではアシストグリップの止め方が違うのか調べて見たけど・・・
あれ?ハイエースもナットでは止まっていなかったみたい(苦笑
まぁ仕方ない、やり出した作業は完遂しましょう。
問題はネジ止めする為のナットをどう固定するかです。
内張奥の鉄板にも四角い穴は空いているけど、ただの穴です。
ナットがなければボルトは固定できません。
VOXYでの実例を参考にしたいけど、こんな事やっているのはハイエースの方ばかり。
仕方ないからハイエースの事例を参考にしてみました。
先行ブロガーはクリップナットという部品で止めるのが簡単だという記事を見ました。
早速購入してみたら・・・

要は内装奥の方にある鉄板に挟んで使うものなんですが・・・
VOXYは鉄板の位置がちょうど良いところにありません!(苦笑
内張に穴を空けるなどすれば、この金具でも取り付けは出来ますが今回はやめておきましょう。
この金具は無駄になりましたね・・・
他に参考になるのはないかと探したら、はターンナットというものを使っている人がいました。

VOXYはこれを使った方が良さそうです。
更に作業効率と長さの調整で、ボルトはM6x15mmの六角穴ステンキャップに変えた方が良いと思います。

作業に取り掛かる前に、下の図を見てターンナットの構造というか動き方をしっかり理解してから作業して下さい。

失敗すると、このナットの救出は難しいので無理やり中に落として、新しいターンナットを買わないとなりません。
基本的に失敗は出来ないと思った方が良いです。
(別の工作時に油断してうろ覚えのまま作業して失敗したことがあります、ちゃんと理解していないと失敗の可能性があります)
ちゃんと作業すれば失敗することは無い、技術を要しないので難しい作業ではありません。
どんな作業をするのか理解してから、作業に取り掛かりましょう。
先ずはとにかくターンナットを入れます。

ここからしばらくは、内装内に入って見えないので写真も撮っていません。
今回の作業ですと、下の写真を見てイメージを掴んで下さい。

左側のターンナットで内装内部の鉄板に固定し、M6x15mmのステンキャップボルトでZSP16を固定するわけです。
詳しくは「使い方」の図をしっかり読んでくださいね。
適切に作業すれば、下のように取り付けられます。

あとはZSP16を組んで、カットしておいたステンレスパイプを取り付けます。
作業スペースが狭いので、ここはスタビードライバーという柄の短いドライバーがあると作業しやすいです。

ステンパイプ取り付ければ大体完了。

ZSP16にプラスティックカバーを取り付けて、ステンレスバーの端にはエンドキャップを付けましょう。

これでもう、ぐらつく心配はありません。
しかしこのままでインテリアバーを取り付けると

インテリアバーが高い位置になったので、天井とのクリアランスが狭くなり、荷物があまり置けなくなってしまいました。

これでは使い勝手が良くない・・・
なのでバーを下げて取り付けられるようにしましょう。
LS-10を2セット使います。
これを使うと高さが2段階で調整できますが、実際に使うのは1段目=10cm下げるだけで十分だと思います。

このくらいのスペースがあればかなり荷物を積めますし、これ以下に下げたら本来の積載スペースを潰すだけで意味が無くなります。
取り付け部はプラスティック製なので、無理に締め上げると割れてしまいそうでちょっと不安です。

でも、結構な重さの物を乗せていますが、すぐには壊れたりはしなかったので強度的には問題無さそうです。
旧製品のKA51ですが、約3年経って取り付けるためのビスやナットが割れ、約4年で本体も壊れました。


自分の場合は常にいつも何かしらを載せていましたし、車自体の使用頻度も高いので振動等でかなりの負荷がかかっていたと思われます。
プラスティック製品としてはこのくらいの耐久性ならば及第点じゃないかと思います。
他にも似たようなパーツとしてLS-8があります。
これだと2段階ではなく6cm下がるのみで、また取り付け方もただ引っ掛けるだけ。
6cmしか下がらないようだと、ちょっと収納スペースは不足するかも?
LS-10を一段だけ下げた状態で約10cm下がるのですが、そのくらいがちょうど良いかな?と思っています。
でも後方視界はより確保できるからLS-8が一概にはダメだとも言い切れません。
取り付け方は挟み込んでネジで閉めるLS-10の方がしっかり固定できて良いと思うのですが、LS-8の方が簡単手軽と思う方もいるでしょう。
各個人の好みでお選びください。
ちなみにLS-10は、以前はCRE-KA-51という型番で販売されていました。
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ただしこちらは形状というか長さが違いLS-10は2段階に対し、CRE-KA51は3段階でした。

写真を見ると、長さがだいぶ違うのがわかりますね。
正直に言えば、最下段まで下げるとバー下の積載スペースが潰され過ぎるので、ここまで下げて使う人はいないのではないかと想像できます。
それにそれほど強度のある部品でもないので、そこまで大量の物を乗せるには無理があるので、CRE-KA51の最下段は全く無意味だと思っていました。
いや、この余った部分が荷室の邪魔になっていたので、悪影響しかありませんでした。

下の荷物にCRE-KA51が干渉しているのが写真でもわかると思います。
それがLS-10に変えたら

干渉しなくなったのがわかると思います。
自分の場合、以前から上段でしか使っていなかったので更に下部をカットして1段のみにしてくれた方が良かったのですが、選択肢がある方がメーカーとしては売りやすいでしょうから、この辺りが妥協点かな?と思っています。

写真を見ると、長さがだいぶ違うのがわかりますね。
正直に言えば、最下段まで下げるとバー下の積載スペースが潰され過ぎるので、ここまで下げて使う人はいないのではないかと想像できます。
それにそれほど強度のある部品でもないので、そこまで大量の物を乗せるには無理があるので、CRE-KA51の最下段は全く無意味だと思っていました。
いや、この余った部分が荷室の邪魔になっていたので、悪影響しかありませんでした。

下の荷物にCRE-KA51が干渉しているのが写真でもわかると思います。
それがLS-10に変えたら

干渉しなくなったのがわかると思います。
自分の場合、以前から上段でしか使っていなかったので更に下部をカットして1段のみにしてくれた方が良かったのですが、選択肢がある方がメーカーとしては売りやすいでしょうから、この辺りが妥協点かな?と思っています。
これ等の方法はノア/ヴォクの方にお勧めです。
それ以外の方にも多少の参考にはなるのではないでしょうか?
天井スペースを上手に活用して積載アップで楽しいキャンプを!
さて、以下は自分のようにロードバイクを積もうという人だけ参考にして下さい。
ロードバイクを積むにはインテリアバーではちょっと不安なので、イレクターパイプ(自分は120cmでカットしました)とジョイントパーツを流用してもっとガッチリ固定できるよう加工しました。

ステンレスパイプの方が少し細いので、ステンパイプに滑り止めゴムでも巻いて径を合わせます。

この厚さのゴム板だと2枚重ねでちょうどでしょう。
こんな感じでイレクターパイプを取り付けます。

このイレクターパイプとハンドルをベルクロテープで固定します。

短距離ならこれだけでも移動できますが、後輪が動くので長距離移動するようならタイダウンで固定します。

我が家のVOXY TRANS-Xは荷掛けフックも有るので、安定しています。

これで片道600kmくらいの移動をしましたが、全く危なげなく移動できました。
1台だけなら、片側後部座席も出せます。

でも2台積むとタイダウンするのが面倒なので、もう少し簡単で確実に固定する方法はないか考えようと思っています。
ちなみにサドルをかける方法も試しましたが、ハンドルを吊った方が安定性が良いようです。

吊り下げが簡単なのはこちらですけどね・・・
皆さんも愛車を使いやすくするアイディアありませんか?
ご自身では当たり前と思っていても、他の人から見たら「目から鱗」なんて事もあると思うのです。
何か実践されている事がありましたら、是非教えて下さい!