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柔軟性に磨きをかけた ロッジシェルターII・TC

自分にとって元々は雨天用にと思い導入したのが初代ロッジシェルター
当初の予想どおり雨でもすこぶる快適!
雨だけでなく、実際に使い出したら暑い夏にも抜群の通気性で快適だし、春も秋も快適だった。
気がつくとオールシーズンいつでも主力のテントとして頻繁に使うようになっていました。
こうなってくると気になってきたのが、最近の流行からは少々時代遅れを感じさせる古臭い色使い。
機能的には最高なんですけどね〜
そんなロッジシェルターシリーズは、2018年にロッジシェルターT/Cが追加。

ogawa(オガワ) テント ロッジシェルター T/C [5人用] 3375
(派生バージョンという感じで、ロッジシェルターはそのまま併売です)
名前からわかるように幕体の素材にT/Cを使ったモデル。
素材の違い以外にも出入り口に庇が増設され、横幕が2分割出来るようになり使い勝手も更に良くなった。
しかしT/Cだと雨に濡れたら早めに乾燥させないとカビが不安です。
一番最初のきっかけだった雨用途には適さなくなってしまいます。
色使いも変わってオシャレだと思いますが、個人的には可愛らし過ぎるように当時は感じました。
正直に言えば女性受けを狙い過ぎているような気がします。
この時点では自分はイマイチ食指が動かなかった。
庇と横幕2分割が好評だったようで2019年にロッジシェルターもモデルチェンジ!
ロッジシェルターIIとなりました。
*画像参照ogawaホームページ
庇や2分割横幕だけでなく、たしかトリプルファスナーの採用もこのロッジシェルターIIからで初期のT/Cはダブルファスナーだったと記憶している。
とにかく、元々実用性が異常に高かったロッジシェルターが更に完成度を高めたわけです。
しかし、色使いは全く変わらなかった。
思うにこの赤いパイピングが悪目立ちしているように思う。
10年くらい前までのスノーピークも同様ですが、これが高級テントという感じの色使いだった時代もあるのですが、一昔前のグランピングブーム以降はナチュラルテイスト狙いの、カーキやブラウンで単色〜2色くらいの色使いが主流だと思います。
すなわちこの頃のロッジシェルターIIは新製品なのに既に流行遅れだったわけです。
これじゃぁ買い換えようという気は湧かなかった。
などと考えていたら2020年に色が変更された!
ogawa(オガワ) アウトドア キャンプ テント シェルター型 ロッジシェルター2 3398
ogawa(オガワ) アウトドア キャンプ テント シェルター型 ロッジシェルター2 3398
赤いパイピングが廃止され、ブラウン基調でT/C版よりもイカツイ感じで自分にはむしろ好み。
ヤバい! これは欲しい!!
とは言え、初代からわざわざ買い替えるほどの機能性アップが有るようには思えないし、ちょっとなぁ〜
加水分解が進んで雨漏りでもしてきたら買い換えようかと考え出すようになってきた。
ところが丁寧な作りで定評のある、流石ogawa!
いつまで経っても雨漏りなんかしやしない。
せめて「セールで安かったから…」を言い訳にしようと初売りセールを狙ってみるが瞬殺で売り切れ。
なまじっかセールなど行ってしまうと、余計に物欲が刺激されてしまった。
うぅ〜ん、欲しい! 欲しい!! 欲しいっ!!!

で、気がつくと買ってしまった(爆

ちょっと訳あり品でしたが、フライシートのみが安価に入手できたんです!

庇用ポール3本を購入すれば、初代のロッジシェルターのフレームがそのまま使えます。

と、この状態で数年ロッジシェルターIIとして使って大満足だったのですが、最近の我が家は薪ストーブを使うようになった。
後述しますが、ロッジシェルターはポリエステル素材のフライシートでも支障無く薪ストーブが使えます。
でもやっぱりT/C素材の方が、より安心感があります…
導入前の予想よりも薪ストーブをよく使うようになった事もあり、やっぱり冬はT/Cの方が気分が上がるだろう!なんて考えるようになり…
T/C幕もIIの時と同様にフライシートのみを安価に購入しました!!

現在はもうフライシートのみの販売はしていないのですが、稀にアウトレットセールなどで見かける事があります。
ogawaの直営店=グランドロッジに相談すると良いことがあるかもしれません。
初代ロッジシェルターオーナーはこういうアップグレード方法もあるのです!
とにかく、天候や使用状況に合わせてポリエステルとT/Cを使い分けられるようになったのです。
これでもう何の憂も無く、ずっとロッジシェルターを使い続けられます。
こんなロッジシェルターを偏愛している自分がロッジシェルターの魅力を語りましょう!
初めて自分のブログを訪れた人のために、以前の記事と内容が被りますがご了承下さい。
さてまずロッジシェルターの魅力の1つ目
それは設営です。
ドームテントのようにポールをしならせスリーブに通す、なんて作業がありません。
真っ直ぐな鉄パイプをただ組んでフライシートをかけるだけ。
甥っ子がロッジシェルターを初めて設営した時は「今までで一番簡単っ! 何で今までこのテントにしなかったの?」と言われたくらいの簡単さです。
雨が降っていても後は中で作業できるからほとんど濡れずに済んじゃうんですよ!
逆に撤収の時は屋根の上でフライシートを畳んでいけば幕の内側が汚れたり濡れずに済むわけです。
通称「屋根畳み」
こうした設営撤収の簡単さというか合理性はずば抜けています。
詳しい手順はこちらの記事を参照ください→リンク
ただしT/C幕の場合は、フライシートが重いのでフレームに負担がかかり過ぎるとグランドロッジのスタッフに聞いた事があります。
上記の写真の状態から、2つ折りにくらいにしたらフレームから降ろして、この後は地面の上で畳んだ方が良いとアドバイスを受けています。
そして設営した後の居住性の高さも魅力です。
なんと言っても通気性がメチャクチャ良いんです!
室内は4面全てをメッシュドアで開放できるので通気性抜群です。
ジャンル分けをすると、テントではなく名前のとおりシェルターですが、4面メッシュですからスクリーンタープと同義です。
そして、雨が降ってもサイドを跳ね上げておけば吹き込みも無くメッシュパネルに出来ます。
特に現行のロッジシェルターII・T/Cですとサイドパネルを2分割して開け閉めできるので、プライバシーと通気性を考えながら柔軟に運用できます。
もちろん跳ね上げずに、ロールアップしてメッシュパネルを解放する事も出来る。
正面入り口は入り口・大きな窓・上部の小さな換気口と細かく調整できます。

これだけ通気性が良ければ雨だけでは無く、蒸し暑い夏にも最適です。

そして更にシッカリしたスカートが付いているので冬も万全です。
更に2型及びT/Cからはサイドパネルのファスナーがトリプルファスナーに変更されています。
これにより、薪ストーブを入れた時の煙突出口が自在に位置調整できるようになったのです。
天井内側に取り付けるライナーシートで広い天井を覆うことにより結露対策もされていますし、ロッシェルはT/C版だけでなくポリエステル素材でも薪ストーブとの相性も良いのです。
そのライナーシートですが、天井から結露で水滴が落ちたら受け止めるようになっていますが、そのまま伝い落ちたら室内を濡らしてしまう。
だから端は雨樋状になって完全に受け止めるような形状になっています。
ここまで細く計算し尽くされているのがogawaの凄さです!

このライナーシートは天井を覆うと言っても真ん中に切れ目が入っているので、天井のフレームにS字フック等を引っ掛けてランタンを吊るしたりして利便性を損なわないように考えられています。

そして2型・T/Cになって細かい箇所も改良されています。
2型・T/Cのライナーシートは手前と奥の2箇所にフックが設けられ、
出入り口上部の三角窓のフラップを引っ掛けられるようになりました。
庇が付いた事との相乗効果で、雨でも気軽に換気口を開ける事が出来るようになったのです。
軽いLEDランタンでしたら、このフックに吊るす事も出来ます。
大した事ではありませんが、細かい改良の積み重ねで抜群の使い勝手が更に進化しているのです。
ちなみに跳ね上げたサイドパネルはそのままタープ代わりにもなります。
こうしてサイドパネルを上手に活用すると、タープが張れないような狭い区画でもスペースを有効活用できるのです。
上の写真のキャンプ場の区画は、木枠で囲まれ5x5mで狭いと不満をこぼす方も多く、小型テントとタープを設営するとポールがはみ出ている人も多いキャンプ場です。
でもロッジシェルターならこのとおり!
古いキャンプ場だとこういう狭い区画が多いのですが、そうした狭い区画にしっかり対応できるのはキャンプ場選びの面からも助かります。

これはやはり直線で構成された構造のおかげですね。

その上、壁面が立っているのでテント内の有効体積が高いのです。

ロッジシェルターの床面積は3.5×4.6m=16.1平米で中型テントの部類ですが、同床面積のドーム型やワンポールとは比較にならない1クラス上の大型テント並みの居住性なんです。

とは言え、床面積はそんなに広くないので、大人数で利用だと狭く感じるでしょう。
利用人数は、ロッシェルをテントとして単独使いするなら2〜4人までが限界だと思います。
コットを使うなら2人利用が良いでしょう。
インナーテントならば、インナーテントの大きさにもよりますが3人で使うのがベストバランスと自分は思っています。
ogawa純正の5人用インナーならば、寝るだけなら4人どころか本当に5人だって寝られます。
でも、インナーテントにスペースを割かれてしまうので、リビングスペースが決して広々とは行かないのです。
余ったリビングスペースをゆったり使いたいなら3人までという感じです。
もちろん、別にタープなどを設営して、リビングスペースを完全に振ってしまえば5人以上で使う事も出来ます。
あるいはいっそ別に就寝用のテントを接続して、ロッシェルはリビングスペースとするなんて使い方も可能です。
ご自身の好みや、気候・利用人数に合わせて変幻自在に室内構成を変える事ができるのもロッジシェルターの魅力です。
最初はパートナーと2人でゆったり使い、子供が生まれても十分対応できる。
何ならお孫さんが増えたら、寝るためのテントは別に立てて、ロッシェルはメッシュで囲まれたリビングスペースとして使っても良い。

家族構成の変化にも柔軟に対応出来るというわけです。

ロッシェル内のレイアウトの一例を紹介すると…
コットやシュラフを地面に直接置く土間スタイル
コットを置いても無駄になるスペースが生じません。
右側のサイドテーブルが直線上に置かれているのがわかりますよね。
普段の自宅の部屋と同様にスペースの無駄無くスクエアに使えるのです。
テント内のレイアウト自由度がハンパ無いです!

土間スタイルだと、設営・撤収が簡単で手早いのが魅力です。

でも色んな荷物等を地べたに置くのが嫌なら半土間スタイルという手もあります。
この時は2人だけでしたので、入り口側手前両脇にコットを配して真ん中を通路にして、奥半分にシート敷きました。

これだと夜間にテーブル等を仕舞おうと思ったら手前に簡単に置けるので使い勝手がとても良かったです。

あるいは全面にグラウンドシートを敷いて使ったって良いわけです。

でもまぁやはりコットだと2人利用が限界だというのもわかるでしょう。

インナーテントを設営して2ルームテントとして使えば3〜5人ですね。
こうした使い方をすれば本来は地面剥き出しのシェルターでも、虫もホコリも完全にシャットアウトして安心な空間を設置できます。

ただこうしたインナーテントを張ると、室内空間をブロック毎に区切るのでどうしても狭く感じるかもしれません。

あるいは小型のテントを中に設営してカンガルースタイルで使うなんてのも良いかもしれません。
色んなスタイルが選べるのは室内レイアウトだけでなく、タープとの接続に関しても同様です。
タープの接続は、単純に前にタープを配しても良いし
小川張りで天井に隙間無く配すれば、雨の日でも快適にオープンタープと移動できます。
こうしたタープとの接続の際には、完全自立型のテントなので、大袈裟で無くcm単位の微調整が出来るのも都合が良い。
逆にロッジシェルターをスクリーンタープ・シェルターとして使うなら、後方に別のテントを設営して観音開きする後方ドアと接続しても良いのです。
*画像参照ogawaホームページ

或いは、ロッジシェルターよりも全長が短いオーナーロッジType52Rを接続すると更にピッタリです。

ogawa(オガワ) アウトドア キャンプ テント ロッジ型 オーナーロッジ タイプ52R 【5人用】 2252

ogawa(オガワ) アウトドア キャンプ テント ロッジ型 オーナーロッジ タイプ52R 【5人用】 2252

この組み合わせはオガワが公式に推奨しているわけでは無いのですが、同社のコンセプトストア=グランドロッジ各店で組み合わせて展示していることがあります。
グランドロッジ福岡から引用

ただし、ロッジシェルターとオーナーロッジタイプ52Rを合わせると50kg以上の重さになりますが・・・
最近はType78Rという、ロッシェルと52Rの中間くらいの大きさのオーナーロッジも登場しましたので、そうした組み合わせもアリでしょう!
ogawa(オガワ) アウトドア キャンプ テント オーナーロッジ タイプ78R 【5人用】 サンドベージュ×ダークブラウン 2755
このように、季節・気候や使用人数に合わせて、室内レイアウト・各接続まで色々な組み合わせを変えられます。
こんなに柔軟な使い方が出来るのはロッジシェルターならではの特徴です。
基本的には完全に自立するテントなので、ペグダウンは全くしなくとも、先ずは設営出来るのもメリットです。
とは言え天候の変化等も考えれば、もちろん四隅の張り綱は必ずペグダウンしておきましょう。
ただ見た目よりは風に弱くないけれど、決して強いとまでは言えないロッシェルなので、より確実性を重視して最近は硬い地面にもガンガン打ち込めて保持力も強いFutureFoxのキツツキペグを使っています。
FUTUREFOX キツツキペグ 30cm ペグ テント用 10本セット キャンプ V字ペグ タープ・テント
こんなに素晴らしいロッジシェルターですが、欠点もあります。
我が家は妻や甥っ子がかなりの虫嫌いなのですがフロアレスのロッジシェルターだと完全に虫を排除するのは難しい。
もちろんスカートもペグダウンして隙間を塞いでいますが、全部塞ごう思うとロッジシェルターはすごい数が多いので大変。
その手間を省力化しようと考えて、軽くて手軽に使えるコールマンのスカートペグを我が家は使っています。

コールマン(Coleman) アルミスカートペグセット レッド 2000038775
このスカートペグはあまり硬い地面で無ければ一々ハンマーで打たなくても、指で地面に押し込めるので数が多くても手早く設営できるのです。
ただし、ロッシェルのスカートに空いている鳩目穴はちょっとサイズが小さいので、そのままではこうしたスカートペグが使えず、ロープ等を結んでおかないとならないのでちょっと面倒。

それと撤収時には裾は地面に着いているためどうしても濡れやすく乾きにくい。
最近だと同社のTassoなどはスカートを捲り上げられるようになっていますが、ロッシェルにはそうした機構は取り入れられていません。
この辺りもちょっと残念ですね。

そして垂直に近いくらい壁面が立っているため、もろに風を受けやすい。
すなわち風に弱いのも欠点と言えるでしょう。
まぁ見た目よりは、意外と大丈夫(全高低めのドームタイプやワンポールと比べたら強いとは言えません)で、林間サイトなら気にするほどではありません。

風速10m以上の強風でオープンタープが飛ばされそうになった事がありますが、メッシュドアは全て閉じて風を室内に貯めないようにしたらロッジシェルター自体は大丈夫でした。
とは言えそれくらいがロッジシェルターの限界かなと思っています。
それ以上の強風の時は、ロッジシェルター室内でフレームから地面へ筋交い状にガイロープを張ってしっかりペグダウンすれば強度が上がり、相当な強風でも持ちこたえます。→紹介記事

こうしたやり方は頑丈なスチールのフレームだからこそやれる方法で、普通の細いアルミフレームだと曲がってしまってむしろ危険です。
そういう意味ではガッチリ対策するとロッジシェルターはある程度の風にも対応できます!
とは言え、最大瞬間風速15〜20mくらいの強風に見舞われた時には、鉄骨と呼ばれる程のフレームが折れてしまいました!?

まぁこのくらいの風ならば、ロッジシェルター並みの居住性を有する大型のドーム型やトンネル型のテントでは倒壊していた可能性が高いと思いますが…
とにかく風には要注意です!!
そして最大の欠点として、よく言われるのが(特にフレームが)重い!
ほとんどのテントはアルミ製かグラスファイバー製の細いフレームなのですが、ロッジシェルターは比較的太いスチール製です。
フレームだけで16kg以上あるので、これだけでちょっとした大型テント並みです。
通称「鉄骨」と呼ばれる所以です。
自分は運動会やイベントなどで使われるテントを組んだ経験が多かったので、

この程度で鉄骨と呼ぶのは大袈裟だと感じているのですが一般的には敬遠しがちなんでしょうね・・・
それに重さは我慢できますが、フレームをまとめた時に接合部のプラスティックが嵩張るのは自分も気になっています。
車に積む際もやはり邪魔になるので、車載スペースがかなり喰われているのは否めません。
それと先述したように、4人以上のご家族だとロッシェル単独では手狭でしょう。
居住性に優れているおかげで、ファミリーテントとして勧められる事が多く、実際に当のogawaもそのように推奨していますが、使ってみると意外と中途半端に狭く感じる事が有ります。
それはもちろん仕方のない事ですし他のテント等を接続すれば良いのかもしれませんが、出来ればロッシェル単独で大人数が利用しやすいように全長を延ばしたサイズもバリエーションとして欲しい人も多いでしょう。

年々体力の衰えていく我が家では、これ以上の大重量化は厳しいので、今のロッシェルのままでいこうと自分は思っていますが、サイズのバリエーションに乏しいのも欠点の1つかもしれません。
まぁ最近はフロアやインナーテントが最初から付いているオーナーロッジがあるので、サイズ感に不満のある方はそちらを選ぶことになるでしょう。

このようにメリットが多いけど、欠点もハッキリしているのがロッジシェルターです。
ご自身の嗜好に合うかどうか、よくお考え下さい。

そしてご自身の嗜好にロッジシェルターが合うと思って購入を決意したら、悩ましい問題が有ります。
先述しているようにフライシートの素材によって、ポリエステル製のIIとテクニカルコットン製のT/Cの2種類どちらかを選ばないとならないのです。
メーカーで2種類用意しているくらいですから、どちらにもメリットとデメリットが有り、どちらが優れているというような単純な選択は出来ません。
一般的なそれぞれのメリットデメリットを挙げますと。
ポリエステル製のIIの方が優れている点は
・軽い
・雨に強い
・乾きやすい
T/Cの方が優れている点は
・結露しにくい
・熱に強い
・風合いが良い
と言った辺りだと思いますが、両方所有している自分が実際に使ってみるとほとんどの事が五十歩百歩の世界です。
例えばポリエステルの方が軽いとは言え、それでも合計26.1kgです!?
T/Cだと28.2kg、その差2kgは20kg超えのテントでは大した差では有りません。
雨に強いと言ってもロッジシェルターT/Cは屋根部は同じくポリエステル製なので、実際には差は無いに等しいです。
逆にT/Cのメリットで結露しにくいと一般的に言われていますが、実際には結露します。
ただ結露してもT/Cは生地に給水されるので、結露による滴りが無いというだけの話しです。
ライナーシートを備え通気性に優れたロッジシェルターではポリエステルでも結露に悩まされた事は有りません。
T/Cは熱に強いと言っても程度問題で、焚き火で大きな火の粉がかかればやっぱり穴は空きますし、薪ストーブは煙突ガード等を適切に使えばポリエステルでも普通に使えます。
もちろん安心感はT/Cの方が有りますが、要するに五十歩百歩の世界って事ですよ。
と、ほとんどの事がポリエステルでもT/Cでも実際には大差無い使用感です。
ただし、雨等で濡れた場合だけは大きな違いが有ります。
先ず乾く時間に大きな違いがあります。
ポリエステルが30分で乾くような環境ならばT/Cは1時間半はかかります。
要するに1時間以上は撤収に時間を余計にかけないとならないのです。
そして乾かせなかった場合は、帰宅後だいたい3〜5日以内に乾燥させないと必ずカビます。
自分の経験上、だいたい1週間経つとカビてきます。
これは致命的な欠点だと思います。
ご自身の環境を鑑みて、雨に見舞われた場合に帰宅後速やかに乾かす環境にあるのかどうか?これを最大の判断材料にされるのが良いと思います。
そして乾燥できる環境にあるのなら、見た目とかフィーリングで決められるのが良いと思います。
もちろん理想は自分のように、両方の幕を購入してしまう!
五十歩百歩とは言え五十歩分の差があるのですから、やはり使用条件によって使い分けられればベストです!数年前と状況は変わり、現在はオーナーロッジも複数種類揃ったので、そちらも比較検討の対象になりますが、大きさが違うのでそこが一番の比較検討要素かと思います。
2〜3人で使うには、ロッジシェルターが大き過ぎず小さ過ぎないベストバランスと自分は思っているので、我が家がオーナーロッジに買い換える事は無いだろうと思っています。長々と思いつくままに述べてきましたが、本当にいろんな状況に対応しやすく、極めて居住性の高いテントだと思っています。
自分はとっても気に入っているので、これからも体力が続く限りロッジシェルターを使い続けたいと思っています。


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