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SEATOSUMMIT コンフォートデラックスS.I.

今まで使っていたインフレータブルタイプのマットが壊れた。
パンクとかではなく、空気を出し入れするためのバルブが壊れた。
アウトドア用品や釣り用品などのネット通販大手ショップ=ナチュラムのオリジナルブランド、ハイランダーの製品でした。
2つ同時に購入して1つが約5年で、もう1つが約5年半で同じように壊れたので、この製品自体の寿命なんだろうと思います。
このハイランダーはメジャーブランドのコピー品などを安価に売るようなブランドなので、価格は安いが品質はそれなりと感じている。
この価格で5年もったのだから、まぁ上出来だと思う。
とは言え、また同じものを買う気にはならない。
インフレータブルタイプの元祖はアメリカのサーマレストというメーカーなんですが、そこの30年くらい前の製品を自分は所有していますがいまだにバルブは壊れていません。
マット内部のウレタンは潰れているので、現役バリバリとはとても言えませんが品質はやはり雲泥の差があると感じています。
なので今回は少しくらい高額になっても、定評あるマトモなメーカーの製品を購入してみようかと考えました。
ですが30年前と違って、今はサーマレスト以外にも定評のあるメーカーは複数あります。
それらの中から自分の好みに合った製品を選ぼうと思います。
候補メーカーとしては
・現在もスリーピングマット業界を牽引するサーマレスト
・登山用品というよりもキャンプ用品の開発能力に長けているシートゥーサミット
・キャンプ用品ならばなんと言ってもコールマン!
・国内アウトドア業界を牽引するモンベル
とりあえずこの4社から候補を選出してみようと思います。
登山用のマットならば他にも定評のあるメーカーはいくつかあるのですが、自分が使用するのはあくまでオートキャンプです。
登山用品だと寝心地よりも軽量性を優先しているのが実情。
なので、あくまでオートキャンプに適した製品を製造しているメーカーと考えてこの4社を挙げてみました。
次に条件として
・寝心地を考えると厚さ4〜5cm以上は欲しい
・R値は冬キャンプを考えると最低4.0は無いと厳しい、出来れば5.0以上欲しいのが本音
・オートキャンプでの快適性を考慮すると、幅は65cm以上で長さは185cm以上は欲しい
・オートキャンプの性質上、軽量性よりも耐久性を優先、なので側生地は70D(デニール)以上の厚い生地
・予算は1枚1万2〜3千円くらいに抑えられたら嬉しい
先ずサーマレストからはベースキャンプ

THERMAREST(サーマレスト) アウトドア マットレス ベースキャンプ R値 6.0 ラージ 【日本正規品】 30116
性能的には全て条件を満たしているが、ラージで22000円とやや高額
*これらを選んでいたのは2023年1月でしたので、当時の価格を記載しています

シィートゥーサミット キャンプマットSI

SEA TO SUMMIT(シートゥーサミット) キャンプマットS.I. レクタンギュラーレギュラーワイド ST81107001
レクタンレギュラーワイドで10780円
ちょっと薄いし、R値がちょっと低いので寒さにやや弱いけどコスパは良い

 

同じくシートゥーサミット キャンププラスマットSI

SEA TO SUMMIT(シートゥサミット) キャンププラスS.I.マット (レクタンギュラー レギュラーワイド) ST81082
レクタンレギュラーワイドで11880円
かなり厚い割にちょっとR値低いけどコスパは良い
コールマン エアーマットキャンパーインフレーターマットシングルIII
コールマン(Coleman) エアーマット キャンパーインフレーターマット シングルIII 2000032354
暑さ5.0cm R値不明 材質デニール数不明
定価10450円
実売価格は6千円程度と格安だがR値などが不明で性能的には他候補より劣ると思われる。

横幅も63cmで微妙に狭い

モンベル U.L. コンフォートシステムキャンプパッド50 180

厚さ5.0cm R値6.5 材質30Dポリエステルで13200円
60cmで材質ちょっと弱いけど厚さとR値は十分以上!、価格もギリギリ許容範囲内

こうして比べてみると、シートゥーサミットのキャンププラスマットSIはR値がやや心許ないが一応全ての条件を満たしている。
モンベルのULコンフォートシステムキャンプパッドは横幅がやや狭い以外は条件を満たしている。

この2つに候補を絞って検討してみた。

キャンププラスマットSIは、R値がやや低いが自分の場合は電気毛布等を併用することが多いので、何とか厳冬期でもしのげると思う。
厚さが今までよりも厚くなるが、寝心地優先で考えればむしろプラス要因だ。
それに色使いも自分好みで非常に気に入った。
一方モンベルはR値や軽さなどのスペック的には優秀だが、そうした要素は登山などではとても重要だがオートキャンプならばそこまで重要視しなくても良いような気がする。
しかし横幅の狭さからくる快適性の劣化は他の道具などによる工夫では補いようが無い。
オートキャンプに限定するなら、キャンププラスマットSIの方が我が家には適しているように思える。
そんなわけで、オートキャンプ用のマットはキャンププラスマットSIで決まりっ!
早速購入しようと思ったのだが、2023年1月当時はウェブ上の各店で品切れ続きでなかなか購入できなかった。
まぁサーマレストのZライトソルやオガワのインフレータブルマットも所有していたので、焦らずのんびりと在庫復活を待っていたのです。
そんなある日、在庫が復活しているのに気がついた。
さぁ買おうと思ったら…
うん!?
価格が上がっている!!
11880円だったのが13640円に値上がりしていますっ!!!
シートゥーサミットは2023年3月に全商品値上げを決めていたようなのです!?
そうかぁ〜だから人気製品は値上がり前に品切れ状態が続いていたのですね…
買えない程の値上げ幅じゃないけれど、なんか悔しい(苦笑
うぅ〜んどうしようか悩んでいた時にフと目に入ったのが「OUTLET」の文字。
見ると目当てのキャンププラスマットSIは無いが、それよりも快適性を高めたコンフォートデラックスの旧カラーがアウトレット対象になっていた!
このコンフォートデラックスは厚さ10cmで、快適性ならば同社でも最上級のモデル!
SEA TO SUMMIT(シートゥサミット) コンフォートデラックスS.I.マット バイロンブルー (レギュラーワイド)
そんな最上級モデルが40%割引で12936円!(上記リンクは旧型ではなく価格改定された現行型です)
現在のキャンププラスマットSIよりも安いじゃないか!!
色使いはあまり好みではないが、どうせマットの上には寝袋を乗せてしまうのだから、別にそれほど気にする必要は無い。
どうせオートキャンプなのだから、とことん快適性を追求するのも一興か?
うん? 待てよ…
だったらもっと横幅の広いモデル=ラージワイドもありだなぁ…
SEA TO SUMMIT(シートゥサミット) コンフォートデラックスS.I.マット バイロンブルー (ラージワイド)
オートキャンプで快適性重視というとコールマンのイメージが強い方も多いと思います。
実際コールマンでも厚さ10cmのマットは販売されているがR値が公表されていなかったりで製品としての信用に欠けている。
それにシングルかダブルサイズの2択で、ちょうど良いワイドモデルは存在していない。
コールマン(Coleman) エアーマット キャンパーインフレーターマットハイピーク/シングル ブラック/グレー(Amazon限定カラー) 自動膨張式 エアーベッド 収納ケース付 2194157
この頃、オガワの2022年福袋に入っていたワイドコットに端を発して、寝返りがうてる広い就寝環境を考えていた頃なのです。
でまぁその時は、コットで広さを求めるとテント内スペースの有効活用に支障が出るから、広さを求めるならコットよりもマットの方が適しているとの考えに至っていたのです。→リンク
見ると横幅76cmのラージワイドでも14916円
ちょっと予算オーバーではあるが、まぁ出せない程ではない。
逆に言えばこのアウトレットセールを逃したら、こんな最上級モデルを購入しようと思うことは2度と無いような気がする。

まぁそんな感じで、半ば勢いに任せて買ってみました!

製品が届くと覚悟はしていたけれど、大きさに驚かされます!
厚さ4.5cm横幅55cmのオガワインフレータブルマットと比べてみると圧倒的です!!
でもこれは横幅がワイドなせいで、厚さ10cmの割には意外と嵩張らないとも思えます。
膨張時の厚さは2倍以上なのに、収納時の太さは1まわり太い程度です。
これは中のウレタンを効率的に肉抜きしたシートゥーサミット社独自の構造=デルタコアによるところが大きいと思います。
画像参照→SEA TO SUMITT
それとこういうマットはベルトやゴムバンドでまとめられている製品が多いのですが、このメーカーは袋自体でマットを絞るように収納しているのも機能的だと感じる。
他にも色々と工夫が凝らされており、関心したのが空気の流入バルブ。
画像参照→SEA TO SUMITT
逆止弁付きなので効率的に吸入出来るのはもちろんですが、その逆止弁は裏向きにも取り付けられるので撤収時の排出も効率良く空気が抜ける。

また自分好みの寝心地を求めて空気の量を微調整するのもバルブ中央のオレンジ色を押すと少量抜けて調整がしやすい。

実際にキャンプで使ってみると、寝心地は本当に圧倒的です!!
10cmの厚さがあるわけですから、数cmの小石程度なら全くゴツゴツ感を感じさせません。
かと言ってエアマットのフワフワ感とは違う腰の強さがあるのがインフレータブルタイプの強みです。

そして我が家のゆったり寝袋=小川のフィールドドリームDX(横幅95cm)と組み合わせると寝返りも楽々うてます。
ogawa(オガワ) 寝袋 フィールド・ドリームDX-3I プルシアンブルー [最低使用温度2度] 1038
このフィールドドリームDXはゆったりと寝返りも打てる本当に良い寝袋ですが、大概のマットだと寝袋がはみ出てしまいせっかくの広々快適性が100%生かしきれていなかったのです。
それがこのコンフォートデラックスS.I.マット ラージワイドだとドンピシャの組み合わせ!!
この写真だけ見ると少しはみ出て見えますが、寝袋に入れば人間の厚みで寝袋は変形しますから実用的にはジャストサイズです。
寝袋の中でこれだけ楽々と寝返りをうてる組み合わせはそうそうありません。

快適性を追求するなら、最高の組み合わせです。

ただまぁ当たり前ですが、テント内でとにかく場所はとります。
上の写真はノルディスクのレイサ6の大インナー内にこのマットを入れた写真ですが、けっこうな大型テントのインナーテントなので本来は4人分の寝床なのに、このマットだと2枚しか入りません。

かなり使用テントを選ぶマットです。

それと設営時にもやや問題があります。
バルブを開ければある程度は自動で空気が入るが、これほどの厚さとなるとかなりの時間を要する。
更に、快適な寝心地になるくらいまで膨らませようと思うと自動で全部は入らない。
となると強制的に空気を入れることもしなければならない。
バルブに口を当てて膨らませる方法もあるが、そうすると呼気には水分も含まれるのでマット内に水分も侵入してしまう。
こうした水分が溜まって厳冬期に凍るとマットを破損することもあるそうだ。
となると道具を使って膨らませた方が、マットが長持ちさせられるだろう。
シートゥーサミットでもマットを膨らませる道具は販売している。
薄手のスタッフサックのような袋でこの袋を振って空気を孕ませて、その溜めた空気をマットに押し入れるような使い方です。
ちょっと面倒そうな気もするかもしれませんが、電池も使わないし騒音も出ないので、案外評判は良い。
ただこんな簡単な構造の割に価格は高額。
こんな簡単な構造ですから、シートゥーサミットに限らずいろんなメーカーから製造販売されているので、他社で流用できないかと少し調べてみたけれど目ぼしい情報は見つからなかった。
このポンプがモンベルやエクスペドのマットにも使えたという情報は見つけたので(→参照リンク)、逆も使えそうだが生憎とモンベルもエクスペドもそんな格安ブランドではない。
ものは試しとばかりに、自分で安価な製品をアマゾンで選んで試してみることにした。
Unigear エアーマット 空気入れ 35L
現在は品切れになっているが、購入時の価格は719円
失敗しても諦めがつく価格だ。
そして結果は諦めないとならなかった(苦笑
バルブの大きさとこのポンプの大きさが合わなかったのだ。
工夫で何とかできないかと期待していたが、世の中そんなに甘くない。
じゃぁどうするか?
シートゥーサミットの純正品を買うか?
悩んだ末に電動ポンプを購入することにした。
選んだのは、この手のコンパクトな充電ポンプの先駆けFLEXTAIL GEAR
数年前の新発売当時はもう少し安価に売っていたようだが、すっかり定着したので今はもうそれほど安売りはしていない。
だけど、上記の製品でシートゥーサミットのマットも膨らませたというレビューもあったのでリスクは低い。

購入後届いた製品を実際に使ってみたが何の問題も無く膨らませることが出来た。

実際に使ってみて関心したのは、これ以上空気が入らないというようなパンパンの状態までいくとノズルがポンと外れる。
なので、空気の入れ過ぎでマットやポンプを破損させるような心配は無い。
キャンプ場でのモーター音はかなり気になるが、それ以外は使い勝手に優れた良い製品だった。
これらの組み合わせで、かなり快適な就寝環境が整った。
ではこれらの組み合わせを安易に勧められるかといえば、かなり躊躇う。
なんと言っても使用時に場所をとり過ぎるので環境を選ぶのがネックとなる。
自分も車中泊などでは車の中に入らないので、サーマレストのZライトソルやオガワのインフレータブルマットが手放せないのが本音だ。
そうでなくとも収納時に場所取りなのに、けっきょく複数のマットを所有せざるを得ない。
やはり汎用性を考えると、当初自分が候補に考えていたキャンププラスマットSIのレギュラーワイドあたりが無難な選択だと思う。

SEA TO SUMMIT(シートゥサミット) キャンププラスS.I.マット (レクタンギュラー レギュラーワイド) ST81082

10cmの厚さでもあれだけ圧縮できるのだから、7.5cmならば他ブランドの5cmクラスと大差が無い。
以前使っていたハイランダーの5cmマットの収納袋に試しに入れてみたら、少し余裕があったので一般的な5cmクラスよりもむしろ細かった!?
そして寝心地はハイランダーの5cmよりも圧倒的優位で、他社の10cmクラスに肉薄するほどの寝心地です。
更にバルブも優秀だし、シートゥーサミットはオートキャンプではかなり優秀なマットを製造するメーカーだと感じた。
廉価な中華メーカーと比べると高価ではありますが、その価値はあると断言できます!
あと気になるのは耐久性だが、これは数年経たないと判別しようがない。
内部のウレタンを大きく肉抜きしているので、経年劣化の影響を受けやすい可能性もあります。
そこを素材でどこまでカバーできるのか?

問題が発生したら、またこの記事に追加編集する予定です。

この記事がマット選びの参考になれば幸いです。

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