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震災から復興したスノーピーク陸前高田!

自分は「ツール・ド・三陸」という自転車イベントに毎年参加しています。
元々は2011年の東日本大震災により壊滅的な被害を受けた陸前高田市で、震災復興を願う多くの有志が集って、着順やタイムを競うのではなく楽しくサイクリングするためのイベントとして、2012年より始まったイベントです。
自分は第2回の2013年より毎回参加しています。
COVID-19で大会自体が中止になった年もありますが、その年以外は毎年訪れて復興していく陸前高田を見続けてきました。
そんな自分にはズッと願い続けていたことがあります。

陸前高田では「モビリア」という県営キャンプ場があったのですが、

震災で仮設住宅地となっていました。
被災しやむなく仮設住宅に住まわれた方々は、一刻も早く仮設住宅を出て自分自身の住まいに移りたいと願っていた事でしょう。
そして多くの方の努力により、2022年にモビリアの仮設住宅は閉鎖されました。

ですが仮設住宅が閉鎖され、ただの空き地になったのでは地域経済の活性化になりません。
施設が本来の用途に戻る、あるいは別の用途でも構わないのでとにかく活用されない事には、地域経済は停滞したままです。
陸前高田を愛しキャンプを嗜む自分にとっては、モビリアキャンプ場再開は正に復興の象徴だと思っていたのです。
きっと岩手県も同様に思っていたのでしょう。
キャンプ場の再開が決定し、その再開発に指定管理者としてスノーピークが選ばれ「スノーピーク陸前高田キャンプフィールド」が誕生したわけです!

リニューアルオープンは昨年2023年9月23日でしたが、昨年自分がツールド三陸で訪れたのは8月末だったのでタイミングが合わなかった。
今年は満を持しての訪問というわけです。

そんな自分の思いに応えるように、ツールド三陸の前夜祭はスノーピーク陸前高田でBBQを行い、イベント当日もエイドステーションとして立ち寄れるというじゃありませんか!?
もう自分のためのイベントか!?ってくらいに喜んじゃいましたよ!

が、しかし!
非常に強い勢力なのに進行速度は異常に遅い台風10号とタイミングがバッチリ合ってしまったのです!?
屋外でのBBQは色々と無理がありますよね〜
前夜祭は会場を市内の「夢アリーナたかた」変更しての開催となりました。
スノーピーク高田はお預けですか…
明日も午後から雨予報なので、あまり期待はできそうにないなぁ…

なんて思っていたら、ツールド三陸本番当日は予報が外れ晴れ模様!
ついに念願のスノーピーク高田キャンプフィールドに足(タイヤ?)を踏み入れる事が叶いました!!


広田湾で採れた牡蠣やわかめに舌鼓を打って大満足です!!
(これらの食事はスノーピークが用意したものではありません)
兎にも角にも、ツールド三陸は大成功のうちに終え、その晩はホテルでゆっくり休むことが出来ました。

ん? イベント中はキャンプ場に泊まらないのかって?
はい、仕事と介護に忙しく練習不足な妻の要望により、イベント前後はホテルでゆっくり休んでイベントに挑みたいということだったので…

なので、イベント翌日からの利用です!
そのために必死に日程調整してたっぷり休みもとってあります!!
ですが…
残念なことにスノーピーク高田は毎週水曜日が定休日でして…
なので月曜から利用の自分達は火曜日までの1泊しか利用出来ないのです…

まぁ嘆いても仕方ない!
せめて短い利用期間でも楽しむしかない!!
前日は自転車で苦労して走り上がった坂を、今日はキャンプ道具と自転車を満載した自動車で楽チンに登ると入り口です!
再開前の風景は

それが今では

以前の施設を綺麗にリノベーションしているので、似た風景ですね。

この管理棟で受付を行います。
管理棟内はさながらスノーピーク製品のお店のようです。

自分はいくつかスノーピーク製品も所有していますが、比率は決して高く無いのでちょっと肩身が狭いです(苦笑
でもテントを含め、他社製品だからと貶めるような言動をとるスタッフは全くいなかったので安心して下さい(笑

今回の利用は非電源の区画サイトを事前に予約をしておきました。
一応希望の区画は第一・第二希望まで指定できるけど確約は出来ずに、当日の利用状況を鑑みて決めるシステムです。
参照スノーピーク
しかしいざ来てみたら、利用者は自分達1組だけなので好きな区画を選んで良いとなりました!
サニタリー棟に近くて眺めが良く一番広い区画をスタッフがお勧めしてくれたので、自分の希望とは関係無く先ずはその区画を見てみようという事にしました。
他に気に入った区画があれば、変更しても構わないというので車で場内を移動してみると

なんじゃこりゃ!? ってくらいに最高のロケーション!!
広田湾に浮かぶ牡蠣筏とその向こうに陸前高田の市街地が見えます。

迷う必要も無くこの区画に決定!

となればすぐに設営です!
スノーピーク陸前高田で連泊は出来ないもののせっかくたっぷり休みをとっているので、この後もキャンプ三昧の予定です。
となれば居住性や通気性を考え我が家の絶対エースogawaのロッジシェルター!!にしたかったのですが、自転車2台も積み込まなければならない都合でもう少し積載性も考えなければばならない。
そんな居住性と積載性の板挟みで選んだのはノルディスクのReisa6

大型テントのReisa6を2張りとタープを張っても余裕がありそうな広い広い区画でしたが、1泊だけしかも雨が降りそうな天気なのでタープは張りませんでした。

設営の容易なトンネルテントですから手早く設営できたのですが、荷物をテント内に運び込んだくらいで予報通りに雨が降り出してきました(汗

熱帯低気圧に変わったもののまだ影響は残っているようです。

幸いReisaのベンチレーターは雨の吹き込みが皆無なので、幾分マシですが快適とは言い難い状況になりそうです…

タープも張っていないし、テントに篭って情報収集でもしようかと思ったのですが、なんでもインターネット環境に不具合が出ているそうで…
本来スノーピーク高田はWi-Fi環境が整ったキャンプ場なのですが、自分達が利用した日はネット環境が利用出来ませんでした。
そう言えば管理棟はドコモの回線が上手く入らないようでしたし…
こんな事はスノーピークやドコモらしくないけど、まぁ仕方ない。
ちなみに区画サイトではドコモ回線もAU回線も全く問題無く利用出来ました。

しかし、サニタリー棟の充実度はさすがスノーピーク!
期待以上の素晴らしさでした!!

流し台は綺麗に清掃されていて、全てお湯が出ます。

洗剤やスポンジは無かったので、ご自身で用意しておきましょう。
この調理スペースは土足ですが、トイレやシャワースペースは土足禁止です。

トイレはウォシュレットタイプです。

バリアフリートイレも用意されているのは素晴らしい!
嬉しいことにシャワーの利用料は無料です。

そして洗濯スペースもありますが、なんと洗濯機も乾燥機も利用料無料!?


スノーピークのホームページでは洗剤は各自で用意するよう記載されていましたが、自分達が利用した時は洗剤までご自由にどうぞと置かれていました。
缶ジュースの自販機も置かれていましたが、観光地料金ではなく普通の料金。

サニタリー棟内にはコンセントもありましたが、このような張り紙が…

利用者の良心を信じ、自主性を重んじる素晴らしい対応と感心しました。

こんな充実したサニタリー棟が、区画サイトやフリーサイトそれぞれに合計4棟もあります。
自分達が利用したサニタリー棟が他とは違うのかは確認していませんが、おそらく他もかなり充実しているのでしょうね。

貯まった洗濯をしたりやなんやかんやで、日が暮れてきました。

1泊しかしないので食事は簡単な調理にしようと最初から決めていました。
夕飯は、陸前高田のお隣=大船渡市を本拠地とするスーパーマイヤで購入した惣菜で済ませます。

悪天候のおかげもあり、涼しい夜です。

22時半ごろにやっと雨も上がりました。

明日は撤収、雨が降らないと良いな〜と思いながら眠りにつきました…

翌朝は予想外に良い天気!

これなら撤収も苦労しないで済みそうです。

朝食は陸前高田でお気に入りのお菓子屋さん「木村屋」さんのパン

食後はテントを吹き上げ

ポリエステル幕は乾燥が早いので、完璧とまで言わなければそこそこすぐに乾燥するから撤収が楽なんですよね〜
おかげであっという間の撤収完了、9時前には終わってしまった。
最近は車が横付け出来ないサイトでのキャンプが続いたので、すぐに車に荷物を積み込み出来るオートサイトの有り難みが身に染みた。

さすがに早過ぎるのでせっかくだから、場内を車で回って見学させてもらった。
キャビンサイトを見ると豪勢過ぎてなんかキャンプって感じじゃないような気がしちゃいます。

まぁ人それぞれなんで、利用する気が無い自分が文句を言う筋合いじゃ無いですけどね。
展望台がありましたが、良い眺めでしたね〜

前夜祭で訪れるはずだったフリーサイトCも来てみました。

フリー区画サイトAに比べると、小規模ですが小ぢんまりとしていて良い感じですね。
たぶんこちらの方が空いている事が多いでしょうから、静かで良いんじゃないでしょうか?
海が見える景色にこだわらないなら、穴場のような気がします。
まぁ我が家は広田湾が見えるサイトに拘ったので、全く後悔していませんけどね。

そう言えば管理棟の側からフリー区画サイトAを眺めると

こんな感じですが、再開前の光景はこんな感じです。

現在はフリーサイトの場所が、以前は区画サイトだったんですね。
やはり感慨深いものがあります…

自分にとって念願だった旧モビリア来訪ではありますが、高額過ぎる利用料を考えると一度利用すれば満足して次回以後は陸前高田市内の別のキャンプ場を利用するようになるだろうと利用前は思っていたのですが…
思った以上に快適な時間を過ごす事ができて、印象が変わってしまいました!?
先ずなんと言っても場内整備が徹底されていて、終始気持ち良く過ごせたこと。
スタッフも皆気持ち良く挨拶される方ばかりでした。
サイトからの眺めも気持ち良く、広い区画でゆったり過ごせたこと。
洗濯機や乾燥機も利用出来るので、長期滞在しやすそうなのも気に入りました。
利用料金が相場よりも高額だと思っていたのですが、そうした料金が無料なことも併せて考えれば高過ぎるという感覚は薄れました。
これだけ快適な環境を提供してくれるならまた利用したいと言う気持ちになりました。
それは妻も同様なようで、すっかり気に入ったようでオリジナルTシャツまで購入していました(苦笑

陸前高田復興のシンボル「奇跡の一本松」が描かれた素敵なイラストが前面に大きくプリントされています。

『次回は絶対に連泊したいね』と同意見でした。
ただ来年もツールド三陸後の利用になるでしょうから、そうなると連泊が難しいんですよね〜
我が家にとってはそこが課題のスノーピーク陸前高田キャンプフィールドでした!

 –関連情報–

スノーピーク陸前高田キャンプレポート

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