MENU

ゆるキャン△で紹介されたジェネリックさわやか?

先月訪れた浜松キャンプの際にお勧めとして紹介しておいた冷凍ハンバーグを昨日食してみた。

このハンバーグゆるキャン△で紹介されたハンバーグとしてキャンプ場でも販売されていたのだが
正直に言えば、マンガで絶賛されるほどでは無かった。
脂が多過ぎて肉を食べているというより脂身を食べている気分。
加熱し過ぎたのか、やや硬くてパサつき気味。
決して不味くは無いけど、それなりにお値段のするハンバーグとしては価格に見合わないというのが素直な感想。
一緒に食べた妻は「これなら7・11の金のハンバーグの方が良い」とまで言っていました。
事前に少し調べていたのだが、web上ではかなり評判が良かっただけにちょっと残念。
何でだろう?と思い、改めてしっかり調べてみたら色々と興味深かい事がわかったので、詳しく紹介してみようと思います。

Googleなどで「静岡」「ハンバーグ」で検索してみると静岡県内で展開しているファミリーレストラン「さわやか」がトップで検索されると思います。
この「さわやか」はハンバーグを主力商品として営業しているのですが、非常に人気が高く一番人の集まる御殿場インター店では最長で10時間待ち!? 他の店舗でも時間によっては4時間待ちが珍しく無いという程の人気店なのです。
それほど評判の高いお店ならば、一度は食してみたいと思うものの流石に4時間待ちはちょっと躊躇してしまいますよね。
その「さわやか」のハンバーグにそっくりな味と各所で話題になり、「ジェネリックさわやか」とまで呼ばれているハンバーグが、今回紹介する冷凍ハンバーグです。
何故ジェネリックとまで呼ばれる程に似た味が再現出来たかの理由の一つが、元祖とも言える「さわやか」と過去に取引のあった食肉卸しの会社が製造販売しているからという説があります。
さわやかは自社で製造している事を表明していますが、2004年に自社工場を立ち上げる以前は外部の工場に委託していたはずです。
なので以前にさわやかに納入していた業者ならば、当時のレシピ等を知っていても何らおかしく無いわけです。

そのジェネリックさわやかの美味しさはSNS等でも度々話題になっていましたが、大人気のキャンプ漫画「ゆるキャン△」で紹介されるとキャンパーの間でも話題になったわけです。
普段クールなキャラで売っているりんちゃんがこの反応。
ゆるキャン△11巻P91より画像引用
静岡に行ったら自分も試してみたいと思っていたのです。

どこで売っているのか調べてみたら、静岡県内のファミリーマートで売られているというではありませんか!?
激美味でさらに入手性が良い。
これは買いでしょ〜

浜松キャンプではキャンプ場に行くまでの間にファミマを見つけたらすぐに買おうと思っていたのですが、あいにくファミマは途中で一件も見つからない。
仕方ないので一旦キャンプ場にチェックインしてテント等を設営したら、ファミマを探しに行こうと思ったのです。
ところが自分たちが予約した渚園に行ってみたら、管理棟内で販売しているじゃないですか?

その名も「ジューシーくんハンバーグ」
これか!!と思ったのですが…
あれ?

なんかゆるキャン△と違う?
先ずパッケージデザインが全然違う。
ゆるキャン△11巻P78より画像引用
更に言えばゆるキャン△では3個入りだが、この商品は2個しかハンバーグが入っていない。
うぅ〜ん本当にこれがゆるキャン△で紹介されたハンバーグかぁ?
キャンプ場では「Newパッケージになって新登場」と書かれていたけど…

どうにも半信半疑になってしまう…
その様子を見ていた妻が、「今晩無理にハンバーグを出さなくても良いんじゃない?」と提案。
元々BBQの予定だが、参加人数に比して肉の量が多過ぎると思っていたようで、これ以上肉を買っても余るだけだろうと言うのです。
まぁそれもそうか…
「帰りにファミマを見つけたら、そこでお土産で買って家で食べれべ良いじゃない?」とも言ってきます。
なるほど! 解凍しちゃった余り物を持ち帰るには微妙だけど、帰路で購入すれば冷凍したまま自宅まで持ち帰れば問題無いだろう。
それは良い考えだと思い、帰りのファミマに立ち寄ってみると…

やっぱりこのデザインですね。
ただし価格はキャンプ場より少し安い1200円。
喜んで購入して自宅に持ち帰り、ようやく先日焼いてみたら思ったほどではなかった。
うぅ〜ん、やっぱりゆるキャン△で紹介されたハンバーグでは無かったのかな〜?

そこで自分は「ゆるキャン△」「ハンバーグ」で検索してみました。
するとこんな商品が表示されました。

その名も「そのまんま肉バーグ」
パッケージもゆるキャン△とよく似ているし、3個入りなのも同様です。
クッソ〜やられた!パチモンを摑まされたか!?と一瞬思いましたが、でも自分たちが寄ったファミマにはこの商品は置いていませんでした。
静岡県内のファミリーマートで販売しているという情報を見たんだけどなぁ…
うぅ〜んなんでだろう?
更に調べてみると、実はこれ両方どちらも「ジェネリックさわやか」と呼ばれているんです!?
それもそのはず、製造元はどちらも同じ業務用食肉卸しアオノグループのグループ企業なんです!!
自分が購入した「ジューシーくんハンバーグ」が浜松市内に工場を持つ「すぎもとミート」
ゆるキャン△とパッケージデザインが似ている「そのまんま肉バーグ」は静岡市内に工場を持つ「シズオカミート」
ちなみにどちらも代表取締役は同じ名前です、ってこれグループ企業っていうより同一企業内の別工場って感じじゃないですか?
原材料はどちらも全く同じようです。
香辛料などの比率は少し違う可能性もありますが、基本的には同じものと考えて良さそうです。
ただしコスパに関しては「そのまんま肉バーグ」の圧勝です。
「ジューシーくん」は180gx2個で1200円=1個あたり600円、「そのまんま肉バーグ」は180gx3個で1480円=約493円
ほとんど同一会社と言っても良いような会社なのに何でこんなに単価が違うの!?
会社所在地の違いか、「そのまんま肉バーグ」の方が販路も広いようです。
どちらもファミリーマートで入手出来るようですが、「ジューシーくん」は浜松市内のファミマのみ、「そのまんま肉バーグ」は静岡市周辺及び山梨県の一部のファミマでも販売しています。
「そのまんま肉バーグ」は他にも、静岡県西部に展開されている杏林堂というドラッグストアでも販売されているようです。

でもまぁとにかく販路や価格に違いはあれど、ジェネリックさわやかとしては、「ジューシーくん」と「そのまんま肉バーグ」に価格以外はほとんど差は無いようです。
しかし更に調べてみると、ジェネリックさわやかはこの2種類だけではないようです!?
人によっては下記の商品もジェネリックさわやかと呼んでいる人がいるようです。

この「満点ハンバーグ」は、原材料も「ジューシーくん」などとは結構違います。
それなのに「さわやか」のハンバーグとそっくりという人が結構います。
製造元のマルマツ食品はアオノグループではないし何故?と思いますが、元々は「ジューシーくん」を作っているスギモトミートが満点ハンバーグを製造していたそうなので、その作り方を引き継いでいたらそりゃぁ似たような味になりますよね…
(人によっては満点ハンバーグは他の2つと全然似ていないという人もいます)
楽天では送料無料というか送料込みの価格で販売しているので180gx4個で3490円と割高に感じますが、掛川を中心にチェーン展開しているスーパーマーケット=サンゼンでは180gx4個で2080円と1個あたり約520円と「そのまんま肉バーグ」に近いコスパになりますね。

今現在ジェネリックさわやかと呼ばれているのはこの3種類のようです。
で、ゆるキャン△で紹介されたハンバーグはどれかというと…
パッケージのデザイン的には
ゆるキャン△11巻P78より画像引用
「そのまんま肉バーグ」と思われますが、
購入地点から考察すると『アヤちゃんが浜松でハンバーグ買ってきてくれる』と発言しているので
ゆるキャン△10巻P85より画像引用
「ジューシーくん」とも思われます。
しかし主人公のなでしこがお土産に購入した際には「掛川まで」「これ買いに行って」と発言しているので、
ゆるキャン△11巻P156より画像引用
「満点ハンバーグ」とも思われます。
うぅ〜ん、購入地点から考えるとアヤちゃんが購入したのは「ジューシーくん」、なでしこが購入したのは「満点ハンバーグ」、でもパッケージデザインはどちらも「そのまんま肉バーグ」風で同じデザイン。
ちなみに作者のあfろ氏は浜松出身
すなわち一番馴染みがあるのは「ジューシーくん」だと思われますが、郷土愛の強いあfろ氏のことですから、3種類のジェネリックさわやかは全て知っている可能性が高いと思います。
だったら意図的に3種類のジェネリックさわやか全ての要素を公平に盛り込んだのが真相じゃないかと自分は思います。
すなわち3種類どれを選んでも正解!
お好きなものをどうぞ(笑

ちなみにゆるキャン△内では『このハンバーグ通販でも買える』と発言されていますが
ゆるキャン△11巻P157より画像引用
確かに、どれも楽天などのネット通販でも購入できます。

でも送料がかかったり、6個以上の大量注文だったりで、ちょっと手が出しにくいのが本音。
とにかくまぁ、コスパが変わる以外はほぼ同じハンバーグだという事が判明。
という事は「そのまんま肉バーグ」や「満足ハンバーグ」もイマイチなのか?

いやいや超大人気のさわやかのハンバーグを再現してジェネリックとまで呼ばれているのに、それは無いでしょう〜
で、ふと思ったのです。
我が家での調理方に問題があるのかも?
作り方は基本的には、製品パッケージのQRコードから繋いだウェブページを参照にしました。→リンク

先ず解凍は「袋のまま冷蔵庫に入れるか自然解凍で解凍するのがオススメ」とありますが、冬だと中々解凍できません!
我が家は最初冷蔵庫で解凍をしようと思い、朝に冷凍庫から冷蔵庫に移し夕飯に調理しようと思ったらほとんど解凍できていませんでした!!
なので夕食に食べるのは諦めて翌日の昼食に変更。
室内での自然解凍に切り替えて更に約17時間放置!!

これだけ時間をかけたら、完全とは言い難いけれど何とか表面は解凍できました。

次は成形
「開封時は、俵形になっているので手で好きな形に成形」との事です。
火が通りやすいように薄くして更に中心部を少し凹ませた方が良いと思うのですが…
中心部がまだ凍っているのか硬くて思ったように潰れてくれません。

少し時間を長めに加熱するしかないな…

焼き方
「片面中火で2分づつを目安に、表面に焦げ目が付くように焼き、蓋をして弱火で4分程蒸し焼きにします。」
中がまだ解凍しきれていないようなので片面3分づつ、弱火で6分蒸し焼きにしました。
ちなみにフライパンはニトリのグリルパン→紹介記事を使用。
スキレットほどでは無いけれど、鉄製なので蓄熱性は決して悪く無いはずです、もちろん鉄製の専用蓋も使用しています。
で、結果は

うぅ〜ん中心部はやや生焼けですね。
加工肉のレアはちょっと危険です。
電子レンジでもう少しだけ加熱しておきました。
肉の赤味が無くなったくらいで実食!!
で感想としては期待ほどでは無かったというわけです。

まぁ失敗の原因として考えられるのは、解凍が不完全だったに尽きるでしょうね。
解凍が不完全だから、成形が思うように出来ず火が通りにくかった。
焼き時間が長かったから表面が焼き過ぎ、更に電子レンジで再加熱したから肉が硬くなった。

ちなみにゆるキャン△では低温加熱で調理しています。
ゆるキャン△11巻P81より画像引用
なるほど、低温加熱なら肉の柔らかさを損ねる事なく調理できそうです。
さすが拘りの強いあfろ氏!!!
でも、うぅ〜ん
ブッチャケ低温加熱ってかなり面倒ですよ。
以前に別料理でチャレンジしたことありますが、絶妙な温度を維持するのがとても大変。
専用の電気調理器具があると楽らしいんですけどね。
web上でも実際に低温加熱に調理したけど、上手くいかなかったという報告がとても多い。
面倒なのに、上手く焼けなかったら意味ないですよね。

なので、自分はやはり公式どおりフライパンで焼く方がまだ手軽で良いと思います。
自分なりの改善点というか注意点を挙げておくと…
・とにかく先ず解凍をしっかりやる。
冷蔵庫内での解凍なら2日以上、室温での自然解凍でも(季節によるけど)しっかり時間をかけて万全を期す、もしくは電子レンジの解凍モードで完璧に解凍する。
・解凍後に中心を凹ませるように成形する。
・テフロン加工のフライパンで油を引かずに焼く。
肉汁タップリというよりも脂がものすごく大量に出るので、焼く時は油を引かずテフロン加工を活用。
・スキレットをガンガンに加熱して、食べる時にフライパンからスキレットにハンバーグを移す。
加熱時に出てくる大量の脂とハンバーグを分けて、更に加熱が足らず生焼けだった場合はスキレットの余熱で加熱すると良いのでは?
電子レンジで加熱よりもこの方が良いかなと思います。
上記4点が今現在考えられる改善点かな?
あるいはキャンプだったら炭火のグリルで遠赤外線効果で最後に仕上げれば、俵型のままでもしっかり加熱できそう。
と言うか脂も落ちてこれが一番美味いかも?

これだけ長文で考察を重ねておいてなんですが、解凍・焼き方に失敗したとはいえ実食してジェネリック含め「さわやか」がどんな感じなのかは想像できました。
埼玉県=北関東出身の自分としてはハンバーグ系ファミレスならば、フライングガーデンこそ至高の存在と思いました!(笑
異論は認めます。
ご当地食材で楽しいキャンプを過ごして下さい…

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次