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ogawaのGRAND Lodgeでお手軽ウッドバーニング

最近の自分は諸事情により、中々キャンプに行けていない。
そんな時に1通のメールが目についた。
自分も愛用しているロッジシェルターなどのテントで知られるogawaの直営店=GRAND Lodgeでのワークショップのお誘いだ。

『ジャグを置いたりランタンを飾ったり、簡易的なテーブルとして、チェアとしても使える組み立て式の木製スツールに、ogawaオリジナル焼印や電熱ペンを使って焼き跡をつけ、お好きな図柄を描くワークショップ。この機会に、あなただけのオリジナルテーブルを作ってみませんか?』
だそうだ。

 

スツールはほぼ完成しているようなので、ただウッドバーニングを楽しむワークショップのようだ。
簡単な割に楽しそうなので、問い合わせてみたら都合の良い時間が空いていたので、予約をして妻と一緒に参加してみる事にした。
開催するのは新木場店
自分は小金井店を利用する事が一番多いのだが、新木場店は初めてだ。
湾岸エリアなのでお台場のようなオシャレな複合商業施設内のテナント店かと勝手に思い込んでいたが、店舗前に駐車場もある普通の路面店だった。

小金井店に比べると売り場面積はちょっと狭いようだが、コンパクトにまとまっていて明るく雰囲気も良い。

さて予約した時間になったので、ワークショップの開始です!
講師はショップのスタッフです。
1時間半ごとの1枠に1組だけなので、自分たちのペースに合わせて丁寧に教えてくれます。
と言っても何も難しい事は無いんですけどね(苦笑
スツール本体は既に用意されていて、そこに自分達でウッドバーニングを施すだけ。

ウッドバーニングとは、電熱ペンを使って焼き跡をつけて好きな図柄を描く事です。
そのための電熱ペンはもちろん用意されている。

自分はトライバル柄を描きたいと考えていたのだが、言ったら既にいくつかの適当な柄が用意されていたのでそこから選ぶだけで済んだ。

妻は『愛用テントを描かれたらどうですか?』と言われたのでTassoを愛用していると話したら、Tassoの写真を探してきてくれてそれをちょうど良いサイズに縮小コピーまでしてくれた。
至れり尽くせりとはこのことだ!
こうして用意してくれた柄などを自分達はカーボン紙でなぞれば線が移るから後はその線を電熱ペンでなぞるだけ。
予想以上にお手軽に出来そうです。
また、ウッドバーニングだけでなくオリジナルの焼きごても用意されているので、ただ押し当てるだけで簡単に焼印も入れられる。

妻が脚に焼印やテントのウッドバーニングを描いて、自分が天板を担当する事にした。
とっても簡単な単純作業なのだが、カーボン紙で柄を移すだけでも意外と時間がかかった。
そして電熱ペンで焼き跡をつける作業も意外と時間がかかる。
とっても簡単な単純作業ではあるが、時間と根気を要する作業だ。自分が電熱ペンを使っている間に、妻は焼きごてで焼印を入れる。
逆に妻が電熱ペンを使っている間は、自分が焼きごてを使うという感じで交代で作業。
自分はトライバル柄の裏に

焼きごてを当てて、リバーシブルで使えるようにしてみました!

そんなこんなでワイワイ楽しく、1時間半で一応完成!

あんなに周到に準備されていたおかげで、1時間半でそこそこの形になったが、これを全部自分で準備したらとんでもなく手間がかかるなぁ…
自分も妻もこういう作業が大好きなので、本当にアッというまの1時間半でした。

更に作り込もうと思うなら、自宅でもっと作り込むことをお勧めします。
スツール本体はほぼ完成していると先述したが、木口などは切られたままでササクレだっているので、トゲが刺さったりしない為にも、そういう箇所を紙やすりでヤスリがけした方が良いのだが、そうした作業をワークショップ中にやるとウッドバーニングの時間が削られてしまう。
なので、自宅でやれるように紙やすりまでいただけました。
(希望すればワークショップ中に作業する事もできます)
自分の場合は電動でヤスリがけが出来るオービタルサンダーを所有しているので、天板の木口などは横着しましたが

こういう箇所は手でヤスリがけるしかない。

手持ちの紙やすりで磨いたが、思ったよりも柔らかい木材だったので、かなり簡単に仕上がった。

自分のように電動工具を持っていなくても、紙やすりでもそれほど苦労は感じないで済むと思います。

 

次に、自分的には天板にもっと描き込みしたかったで、ウッドバーニングを自宅でやる事にした。
ウッドバーニングには電熱ペンが必要だが、さすがにお借りする事は出来ない。
しかし、自宅にハンダゴテが有れば電熱ペンの代用になるそうです!
実はこれ妻のアイディアで、スタッフの方も可能だと言ってくれた方法です。
自分の場合、何故か2本も所有しています(苦笑

無ければダイソーで550円でハンダゴテが売っているので、安く済ませたい方はこれがお勧め。

Amazonなどを見ると安いウッドバーニング兼用のハンダゴテが有りますが

ウッドバーニング 71-in-1 はんだごてセット 電熱ペン 電子はんだごて ウッドバーニングセット ウッドバーニングペン 多機能 温度調節可能(200~450℃)DIY 焼き絵 木彫りキット 美術工芸品 53種類のペン先を含み プリント基板 電子工作 オーディオ 彫刻 美術工芸品 ツール 作業工具
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自分的にはちょっとお勧めしにくい。
コテ先がたくさん付属していて良さそうに思うかもしれませんが、こういうのって使いやすい太さのものが2〜3種類有ればそれしか使わず、後は滅多に使う事が無い。
そして安物は耐久性が低いので使いやすいコテ先だけが壊れて、後は使い道の無いコテ先が残るパターンだと思います。
更に、普段使っているボールペンのお尻の方を持って字を書いてみるとわかりますが、

ペンって筆先に近い方を持たないと描きにくいんです。
こういう兼用品や安いハンダゴテは、グリップ部がコテ先から遠くて使いにくいんです。
自分が持っている2本のハンダゴテは1本が「ニクロムヒータータイプ」で、もう1本が「セラミックヒータータイプ」という物なんですが安価なニクロムヒータータイプはコテ先が離れているんです。

なので、ウッドバーニングにはセラミックヒータータイプの方が向いているわけですが、セラミックヒータータイプのハンダゴテの方が高コストなので、先に挙げた中国製のウッドバーニング兼用ハンダゴテはニクロムヒータータイプと思われます。
ペン先が何種類も有っても、結局使いにくいのでは意味がありません。
そんな中途半端な製品ではなく、国産メーカー白光のハンダゴテ専用品ならそれほど大きな価格差無しでセラミックヒーターが販売されています。

白光(HAKKO) PRESTO 急速加熱はんだこて 20/130W(スイッチオン時) 耐熱キャップ付き 984-01
ハンダゴテ専用品ですから、コテ先は付いている1本しかありませんが、コレの方が使いやすいと思います。
本格的にウッドバーニングを続けていきそうならグランドロッジでも使っていた本物の電熱ペンを購入するのが良いと思います。
白光(HAKKO) マイペン ウッドバーニング用電熱ペン FD200-01

白光(HAKKO) マイペン ウッドバーニング用電熱ペン FD200-01

とまぁ上を見ていくとキリがありませんが、安価なニクロムヒーターのハンダゴテでもウッドバーニングの真似事は出来ます。
コテ先は酷使すれば摩耗しますし、高額なセラミックヒーターのハンダゴテをウッドバーニングへ流用する事に躊躇いのあった自分はニクロムヒーターのハンダゴテを使用してみました。
今回自分が描いたトライバル柄はフリーハンドで描くことは無く、木片を定規代わりにして線を引くだけだったので、コテ先が遠くても特に問題は無かったというのもありますが、実際にやってみるとニクロムヒータータイプでも我慢して使えない事も無いと感じました。
そうやってニクロムヒーターのハンダゴテを使用して追記したのがこんな感じ。

3本描かれているトライバル柄の内、真ん中のみがウッドバーニング専用の電熱ペンで描いたもので、上下の2本はニクロムヒーターのハンダゴテで描いたもの。
そんなに違いを感じます?
自分は大きな違いを感じませんね。
550円のダイソーのハンダゴテでも同様に使えると思います。

こうして、ウッドバーニングに満足したら、最後に仕上げ剤を塗ることをお勧めします。
今回のスツールは成形してあるだけで、塗料は何も塗っていないので雨などの水濡れに弱いのです。
また紫外線により焼き跡もだんだん薄くなります。
そうした表面保護のために仕上げ剤を塗るわけです。
ただ仕上げ剤によって、特性が大きく異なるので何が適切なのかは一概に決められません。
例えば、耐水性や保護膜の強さを考えるとニスが良いのですが、ニスと言っても個別の製品によって成分がバラバラで効果や仕上がり具合もバラバラです。
テカテカになるものも有れば、マットな仕上がりのものもあります。

またナチュラルな仕上がりを好むならば、一般的にはオイルステインが良いと思いますが保護効果は弱いものが多く色や光沢に関してもかなり違います。
自分は以前に、リンゴ箱をオイルステインで仕上げた事があります。
ネットで見てみたり、ホームセンターの見本で確認をしてエボニー(W-10)という色を選んだのですが・・・
カンペハピオ(Kanpe Hapio) ワトコオイル エボニー W-10 1L
カンペハピオ(Kanpe Hapio) ワトコオイル エボニー W-10 1L
予想よりも暗く濃い色でした。

向かって左が塗る前、右が塗った後です。
こんなに濃い色が入ってしまうと、ウッドバーニングが目立たないと思うので、オイルステインを使う場合はかなり薄めの色を選んだ方が良いかもしれません。

またウッドバーニングの焼き跡が薄くなってきたら焼き直ししたい事もあるかもしれませんが、その場合はニスで仕上げるとニスが熱で溶けてベタベタしてしまいウッドバーニングが出来ないようです。
webで調べたところ、再度ウッドバーニングを施したいならば蜜蝋が良いようです。
ただしオイルステイン同様に撥水性は弱いので保護効果は薄いです。
また効果は永続的では無いので、時々塗り直した方が良いです。
オイルステインほどは色が変わらないのはメリットでもあり、デメリットとも言えます。
ただジャグスタンドとして使うならば、水濡れの可能性が高くなるので蜜蝋やオイルステインだとシミができやすくなってしまいます。
水に強いのはニスなのでその点も考慮して下さい。

自分は後で追加でウッドバーニングを施したくなるかもしれないのとあまり木の色は変えたく無いと考え、保護効果は弱いのを覚悟で蜜蝋で仕上げる事にしました。
天然 国産みつろうクリーム 木工用 60g
天然 国産みつろうクリーム 木工用 60g
自分が使用したのは上記リンクの製品です。
安価な蜜蝋ですが、天然成分100%で国産だという事なので、比較的安心かな?と…
実際に塗り込む前に、適当な木片で念の為確認しておくと良いでしょう。

向かって左側の線は蜜蝋を塗る前にハンダゴテで描いた線、右側が蜜蝋を塗り込んだ後に描いた線。
木片の上部には蜜蝋を塗っていませんが、あまり色が変わっていないのが分かりますね。
そして左右の線を見比べても差異は感じないので、蜜蝋を塗り込んだ後でもウッドバーニングは施せそうです。
*木材の種類によって効果・色は大きく変わるのでご注意ください。

試し塗りも済んだので、実際に蜜蝋を塗り込んみます。
蜜蝋はボロ布でただ塗り込むだけなんで、作業も簡単。
そうやって仕上げたのがこちら。

塗り込む前がコチラ。

撮影条件など色々違うので単純比較は出来ませんが、やや艶が出て木の色も濃くなったと思いますが、あまり大きくは変わっていません。
白木の風合いなどを残したい人には良いと思いますが、個人的にはもう少し濃い色の方が好きなのが本音。
オイルステイン塗布後にウッドバーニングが本当に出来ないのか、いつか試してみたいと思います。

木工DIYは簡単な道具でも最低限の事は出来るので、初心者がやりやすいジャンルです。
今回のワークショップは特に簡単なのにとっても楽しいと思うので、本当にお勧めです。
スツール自体は、合板ではありますがかなり厚みのある木材を使用しているので、かなり耐久性は高そうです。
本当に一生物として使えそうで、それを自分で加工出来るのですから、たまりません。
時間と手間さえかければ、とことん凝ったデザインのものだって出来ちゃいます。
新木場という地名から分かるように、この地は元々が木材商が集まって作られた街です。
なので木材の良さや木工の面白さ感じてもらおうという意図で地元企業の榎戸材木店さんとの共同企画でこのワークショップは開催されているそうです。
おかげで、こんなしっかりした材料のスツールなのに、参加費がわずか3850円でした!?
今までにもスツール以外にもミニテーブルなどで開催された事もあったそうですが、さすがにこんなバーゲンプライスは今回が最後で、次回は5000円程度に値上げする予定だそうです。
それでも十分以上にお得で面白いと思いますよ。
タイミングが合えば自分もまた参加したいと思っています。
ogawaユーザーでしたら是非参加してみて下さい!!!
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