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キャンプ用枕の選び方

キャンプ用の枕選びって難しく無いですか?
いや、キャンプ用に限らず枕選びって難しくて「枕が変わると」って慣用句として成立しているくらい、多くの人が気にしている事なんでしょうね。
そしてこれはかなり個人差の大きい問題で、気にならない人は全く気にならないし、気になる人はとっても気にされます。
タイトルに「選び方」と書いておいて何ですが、結論を先に言っておくと結局は「各個人の好み」なんです!
ですが「好み」と言っても、その好みを満たすために全ての枕を実際に使うのは現実的ではありません。
先ずはキャンプ用枕の種類と傾向をお伝えして、次に実際に自分が使ってきた枕の感想などから、皆さん自身はどういう傾向の枕が合いそうかを検討してもらう際の参考にしてもらえれば良いかと思っています。

そもそも論で言うと、キャンプ用に専用の枕は不要だという人もいます。
実は自分の妻も以前はそのタイプでした。
夫婦でキャンプを始めた時に自分が使っているインフレータブルタイプの枕を貸してみたのですが、その使い心地が不満だったようですぐにそれを突き返し、自身の着替えた衣類をタオルなどで包んでそれを枕代わりに就寝してしまいました。
それ以後、違う枕を試させようといくつか用意したのですが、やはり気に入らなかったようで、そのやり方でずっとキャンプ中は過ごすようになりました。
どうも空気を入れるタイプのボヨンボヨンとした寝心地が合わなかったようで、下手にキャンプ専用の枕を使うよりもその方が好みだと妻は感じたわけです。
妻はタオルなどで包んでいましたが、スタッフサック(収納袋)に入れるというやり方もあります。
顔が当たる面は生地を変えて肌触りを良くするなどの工夫が凝らされた専用品もあります。
GRANITEGEAR(グラナイトギア) ドリームサックピロー (アソート)
GRANITEGEAR(グラナイトギア) ドリームサックピロー (アソート)
どうせ幾つかは持ち歩くスタッフサックを枕と共用する事により、ギリギリまで軽量化したい人向けの製品ですね。

 

ただこうした衣類等を活用したやり方はクッション性が低かったりして、好みでない方も多いと思います。
また季節によっては着替えを多く持たないので高さが出しにくい。
わざわざ枕にするために衣類を選ぶのでは本末転倒ですから、普通は持ってきている衣類を活用するけれど必ずしも使い心地が良い組み合わせになるとは限らない。
こうした事に不満を感じる方は、やはりキャンプ専用の枕を使用した方が良いでしょう。

キャンプ用の枕は先述した衣類等を活用した方法を除くと、大まかに3タイプに分かれます。
・枕の内部に固形物は無く、空気で膨らますエアータイプ
・枕の内部にウレタン等が充填されていて、使用時には空気を入れて膨らまし、収納時は空気を抜いてコンパクトに持ち運べるインフレータブルタイプ
・スポンジなどの詰め物だけで、空気で膨らませたりしないスポンジタイプ。
傾向としては軽量コンパクなのがエアー>インフレータブル>スポンジ
寝心地に優れるのがスポンジ>インフレータブル>エアー
なのがザックリとした傾向とされています。
でも実際に使ってみると、その傾向は必ずしも絶対的ではありませんし、何度も言いますが結局は好みが一番重要です。
そしてご自身のキャンプ環境によってどこまで軽量コンパクトを妥協するかという要素も重要です。

 

徒歩や自転車移動などで、軽量コンパクトさを最優先せざるを得ない人は、エアータイプを先ずは考えるべきと思います。
エアータイプは構造が簡単で軽量コンパクトになるので、大昔から登山・キャンプで使われてきました。
1970年代末に自分が初めて買ったキャンプ用枕もエアータイプでした。
スポーツ用品のミズノの製品で、

名前からわかるように通常はエアークッション=座布団ですが、

丸めて枕としても使えるという製品でした。

意外と合理的に良く出来ているし、軽量化に現代ほどの拘りが無かったおかげか耐久性も高く、なんと今でも特に問題無く使えます!?
そしてそんな大昔の製品なのに、現代の小型軽量エア枕と比べてもコンパクトに収納できます。
後述するニーモの最新エアー枕と比べてもこのとおり!

重量は実測で80.4g
こんな大昔から小型軽量に関しては、エアータイプは抜きん出ていたのです。
でもシンプルなエアータイプは構造的に空気をパンパンに入れるとクッション性が低く沈み込みにくく、空気を少なめに入れると今度は形状が安定せず頭の動きに対して過剰に変形して落ち着かない。
ボヨンボヨンとした感覚が苦手な人は結構います。
要するに寝心地を良くしにくい。
それとパンク=空気が漏れたら、ペシャンコに潰れてしまうので、キャンプ中に使えなくなるリスクが大きいのも欠点です。

最初にお勧めするのは、いわゆる100均の製品。
ダイソーで220円で販売しているようです。

シンプルな作りのおかげか、重量もわずか69gと後述する登山用品のニーモとほぼ同じ!?
でも使い心地は…
4〜50年も前の大昔のミズノ製と大差無いだろうと想像しています。
(自分は店頭で見かけたことが無いので、購入して実際に試したことがありません)
まぁ220円で多くを望むのは酷ってもんです。
無いよりはマシだと思うので、とにかくキャンプ用の枕は軽量コンパクトが何より大事と考えて寝心地は妥協できる人がお試しするのに良いと思います。

軽量コンパクトは譲れないけど、寝心地は妥協したくないという人は登山用品メーカーから選ぶようになると思います。
気室の形状と配置を工夫して寝心地良くしたのが、KLYMITのピローX

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。] KLYMIT(クライミット) PILLOW X Red KL-12PXKD01C
価格:4,620円(税込、送料別) (2026/3/16時点)

楽天で購入

自分は同ブランドのマット=イナーシャオゾンを使っていて、そのマットには同形状の枕が付いているのですが、これが意外と寝心地が良い。

X字状の凹みがあるので、中心部に頭がすんなりと落ち着く。
重量は55gと軽いし、価格も5千円を切っていて、登山用品にしては比較的安価。
ビニール剥き出しで肌触りは良くないので、タオル等を枕カバー代わりに使った方が良いかもしれません。
とにかく昔ながらのエアータイプを真面目に追求したタイプとして意外とお勧め。

最近はエアータイプでも気室を内部で分けたりと構造的にかなり工夫を凝らしたり、素材の工夫で軽量化や肌触りの改良が進んだ製品も登場していて、従来のエアータイプとは一線を画した寝心地の製品も登場しています。
そんな新世代エアータイプとして評価が高いのがニーモのフィッロエリート
Nemo Equipment Fillo Elite 超軽量 バックパッキングピロー - ブラックパール/シトロン - ワンサイズ
Nemo Equipment Fillo Elite 超軽量 バックパッキングピロー – ブラックパール/シトロン – ワンサイズ
自分も自転車キャンプなどで使っていますが、確かにエアータイプの中では最上級の使用感!

ホテル枕並みの使用感!?という人までいます!!
個人的にはそこまでは言い過ぎだと思いますが(苦笑、
エアータイプやインフレータブルでよくある、頭を動かすと「ギュー」と鳴る音がしないのは気に入っています。
それでいて69.6gと超軽量!!

収納袋も本体に付いていて、使用時は内部に収まるようになっていたりと、よく工夫されています。

触り心地の良い枕カバーは外して洗えるので清潔!というのが自分にとっては購入の決め手でしたが…

その枕カバーを外すのはちょっと面倒なのが実情。
と言うかカバー外した枕本体ってペラッペラのビニールですね。
これは穴が空いたら一発でアウトだろうし、耐久性もあまり期待は出来そうに無いですね。
無理にカバーを外したり付けたりすると破損しそうで怖くて、この写真以後自分は二度と付け外しいていません。
そんな薄いビニールを使わないと、あれほどの小型軽量には出来ないって事でもあるんでしょうね。
それと価格が定価7,480円(2026年3月)と高額なのも欠点でしょうね。
こんなに高額なのに簡単にパンクしそうだし、パンクしたら補修も難しそうです。
けっこうリスキーな製品ですが、小型軽量を何より優先する人達にとっては仕方ない事なんですよね…

自分が上記のフィッロエリートとどちらにするか悩んだのがシートゥーサミットのエアロプレミアムピロー
SEA TO SUMMIT(シートゥサミット) エアロプレミアムピロー (レギュラー) ST81030 グレー
SEA TO SUMMIT(シートゥサミット) エアロプレミアムピロー (レギュラー) ST81030 グレー
こちらも79gと軽量!!
店頭で触ってみた事がありますが、かなり触り心地が良くて使用感が良さそう。
ただ専用カバーが別売なので自分はニーモを選んだのですが、ニーモも実際にはカバーを外しにくいことを考えると、どちらも同じようなものと今は考えています。
(シートゥーサミットの専用カバーは、着替え等を入れてカバー単独で使うやり方も推奨されているので、専用カバーは必ずしもエアロピローとの組み合わせだけを想定しているわけではなさそうです)
シュラフへの収まりはこちらの方が良さそうですし、専用カバーは無理に使う必要も無いので、ニーモが破損したら次はこちらを一度試してみたいと思っています。

 

エアータイプの寝心地は苦手だけど、軽量コンパクトさが捨てがたい人にはインフレータブルタイプとよく言われています。
小型軽量性と寝心地どちらも中庸で、バランスの良い製品が多いと紹介されたりもしています。
自分も一時期はインフレータブルタイプをメインに使っていた時期がありました。
しかし現在はあまりお勧めしていません。
エアータイプはニーモやシートゥーサミットなど寝心地を改善した製品が多くなってきているのに、インフレータブルタイプはあまり大きく進化した製品が現れていないように感じます。
空気で膨らませるタイプ特有の反発や空気の移動や異音を感じる割に、エアータイプほどの軽量コンパクトさが無いのも積極的に選択しにくい一因です。
もちろんパンクのリスクはエアータイプ同様です。
構造的に内部に詰め物を入れなければならないので大幅な軽量コンパクト化や寝心地の改善がしにくいのかもしれません。
メーカー側もそう思っているのか、登山用品専業メーカーも最近はエアータイプの開発を優先してインフレータブルタイプの新製品は疎かになっている印象です。
でも何度も言いますが、枕は個人の好みがあるので気に入った製品があるなら、それは決して間違いではありません。
いくつか紹介しておきます。

自分にとって、インフレータブルタイプ枕として一番最初に購入したのは、ビクトリアのPBブランド=L-Breathの枕LB010PW。
最初に紹介したミズノのエアータイプの次に自分がメインで使っていた製品で、確か2000年代に購入した商品だったかな?
後述するイスカのインフレータブルタイプと比較すると、かなり小ぶりな枕なのですが、昔のキャンプ用枕は携帯性を優先するために使用面が狭い製品が多かったので当時の自分もこんなものかと諦めていた。

幅はともかく奥行きが無く、枕としてかなり狭いのがわかりますね。
でも無いよりはマシで、なんとか我慢できるサイズ感でした。
寝心地は詰め物があるので底突きしない分、ミズノのエアータイプよりもだいぶ改善されていたので、気に入って使い続けていました。
インフレータブルタイプとしてはかなりコンパクトになる製品で、後述するイスカの半分以下の体積。

長さが半分くらいですが太さも2回りくらい細いんです。
おかげで収納袋に入れるのは結構苦労しますがね。
そして膨らませてもそんなに広くはならないので寝返りをうつと頭が落ちたり、奥行きがなさ過ぎて後頭部をカバー出来ていない、そういう意味での寝心地はイマイチだけど、シュラフで使うならばそんなに大きな寝返りも打てないので自分的には許容範囲だったというわけです。
重さは実測で104.7g(収納袋込み)とエアータイプとあまり変わらないくらいの軽量!!
オートキャンプの際は、この枕にバスタオルを巻くなどしてもっと大きくして使えばサイズ的な不満はかなり解消されるので、オートキャンプでも普通に使い倒していました。
残念ながら経年劣化による素材の圧着剥がれで空気が漏れてしまい使い物にならなくなってしまった。

中に入っている詰め物はただのスポンジなのが見てとれますね。
当時は素材的な工夫も乏しく、これくらいが限界だったのでしょうね…
経年劣化と言ってもたしか10年以上は使い続けていたので、この手の製品としての耐久性は十分だっただろうと思っています。
ただ廃盤になってからも10年以上経っているので、中古を見つけられたとしてもお勧めは出来ません。

そこで現行品の中でインフレータブルタイプとして定評のあるイスカのノンスリップピロー
イスカ(ISUKA) ポリエステル ノンスリップピロー オリーブ 207611
イスカ(ISUKA) ポリエステル ノンスリップピロー オリーブ 207611
国産3大シュラフメーカーの一角を担うイスカですから間違いないだろう!!
という事で深く考えずに、現物を見ずに通販で購入したのですが届いてみてあまりの大きさに驚いた!?

ガチの登山メーカーが製作する定番商品が、まさかビクトリアのオリジナル商品よりもバカデカいなんて事があるとは夢にも思わなかったんですよ。
重量は実測213.5g(収納袋含む)と自転車キャンプならば許容範囲内の重さですが、

とにかく収納寸法が大き過ぎた。
正直この収納寸法では、自転車キャンプで持ち運びたいと思いません。
軽量コンパクトを何より優先する登山者の間で定番品と言われていたのが、疑問なくらいにとにかくデカい。
だけど定番なだけあって寝心地は悪くない。
収納サイズが大きいだけあって、使用時の展開サイズが広いだけでなく、高さも十分あるのが良いのだと思います。

インフレータブルタイプはエアータイプよりも空気量の調整がしやすいので高さを自分好みにしやすくサイズ感は家庭用枕と変わらないくらいです。
内部にウレタンが入っているので、空気量が少なめでも完全に底付きはしないし変形し過ぎないのも良いのでしょう。
とは言え、空気で膨らませる枕独自の感覚はそのままですし、我が家の妻のようにそういう感覚が苦手な人には許せない寝心地なのはそのままです。
それと素材が硬めなので、それに伴う異音やゴワゴワとした肌触りも合わない人が多いでしょう。
大きさなサイズによる寝心地は良いのですが、質としての寝心地はお世辞にも高いとは言えない。
昔はエアータイプで寝心地が良い製品は少なかったし、100均でインフレータブルタイプなんて無かったし、要するに優れた製品が少なかった時代に定番になったんじゃないでしょうか?
専用カバーも深く考えずに一緒に買ってしまったけど、綿素材だから化繊よりも自然な風合いなんですが、ちょっとゴワついていて肌触りが良いとは言い難い。

化繊アレルギーなどが無ければ、ニーモのフィッロエリートの方が柔らかな肌触りで好ましく思う人が多いと思う。
重量も実測32.5gと決して軽いとは言い難いのが本音。
専用カバーを含め、登山向けシュラフ専業メーカーが作る製品だとは思えないくらい、イスカにしては珍しく微妙な製品だと思います。

安価なインフレータブルタイプをお探しならば、やはり100均!!
CanDoで販売していたこちらは550円

先述したイスカのノンスリップピローとほぼ同じ大きさだが、厚みが少し薄いので枕に高さを求める向きには合わないかもしれない

高さが好みに合えば、寝心地自体はイスカと比べて勝るとも劣りません。

収納時にまとめるゴムバンドは本体に縫い付けてあったり、

イスカ同様に裏側に滑り止め加工もされていたりと機能的にも価格の割に工夫されている。

ただどちらの製品も滑り止め効果は乏しいのですが…
広さはほぼ同じですが、高さは薄いので収納時はもっとコンパクトになるかと思いきやそんなに変わらない。

いや、太さは2回りくらい太い。
重量も実測239.5gとノンスリップピローよりも少し重い。
こうした点はやはり所詮は100均という印象です。
ちなみに散々比較のため引き合いに出しているノンスリップピローは定価2430円ですから、1/4以下の価格で枕の高さが低くなる以外はほぼ互角でこの価格差!?
web上ではけっこう話題になった時期もあり、評価はかなり良好!
自分も一時期オートキャンプで使っていて、なるほど寝心地はそこそこ気に入ったのですが…
1年も持たずに空気バルブ付近の圧着が剥がれて空気漏れするようになってしまいました!!

要するに耐久性の低さが難点って事です。
でも耐久性の低さに納得しているなら、寝心地はそこそこ良い上に安価なので、インフレータブルタイプを試してみたい向きにはお勧めです。
気に入ったなら、先述したイスカのノンスリップピローなど耐久性の高い製品に買い換えれば良いわけです。
好みに合わなくてもこの価格なら諦めもつきやすいでしょう。

インフレータブルタイプを勧めないと言ったが、このタイプ現行製品全てがお勧めできないわけではない。
なんだかんだ言ってもエアータイプよりは少し寝心地は良いし、あまりコンパクトにはならないけれど軽さはスポンジタイプよりは軽い。
ただ自分で気に入った製品が現在は見つけられなかっただけです。
自分にとってのL-Breathのように各人の好みに合う製品もきっとあると思います。
お気に入りの製品がありましたら、是非教えて下さい。

 

オートキャンプなどで軽量コンパクトさには極度に拘る必要がないなら、寝心地に優れると言われているスポンジタイプがお勧め。
このタイプだとサーマレストのコンプレッシブルピローをお勧めする人が多いのだけど
THERMAREST(サーマレスト) キャンプ アウトドア用枕 コンプレッシブルピローシンチ スターゲイザーブルー S 【日本正規品】 30182
THERMAREST(サーマレスト) キャンプ アウトドア用枕 コンプレッシブルピローシンチ スターゲイザーブルー S 【日本正規品】 30182
個人的にはsea tosummitのフォームコアの方がお勧め。
Sea to Summit フォームコア枕 Regular グレー
Sea to Summit フォームコア枕 Regular グレー
寝心地はどちらも上質で甲乙つけがたいが、収納の仕方がフォームコアの方が気に入っている。
コンプレッシブルは丸めてポケットに詰め込むようにして小さくするいわゆるポケッタブルスタイルだが、

フォームコアは丸めてそのままベルクロで留めるだけ。

サーマレストはポケットに詰め込むのが中々に面倒で、手早く簡単に撤収できるのはフォームコアの方だと思う。
タイプを問わず、キャンプ用の枕はコンパクトに収納させようとして無理に詰め込む製品が非常に多いが、シートゥーサミットはその点を上手く仕上げていると思う。
重量は実測220.5gとインフレータブルのノンスリップピローと比べて大差無い。

100均のインフレータブルよりはむしろ軽いくらいだ。
インフレータブルと比べてそれほど重くも嵩張りもしないのに、寝心地はスポンジタイプならではの柔らかい落ち着いた上質な寝心地。
とは言え、重くも嵩張りもしないと言ってもそれは使用時も小さなサイズだから。
今回紹介したノンスリップピローレギュラーとイスカのノンスリップピローを比べると、1回りいや2回り小さな印象だ。
サイドスリーパーの人だとちょっと不満があるかもしれない。

なので、サーマレストもシートゥーサミットももっと大きなサイズを用意していて、やはりそちらの方が寝返りを楽に打てたりして寝心地は格段に良くなる。
SEA TO SUMMIT(シートゥーサミット) フォームコアピローデラックス ネイビー
SEA TO SUMMIT(シートゥーサミット) フォームコアピローデラックス ネイビー
ただ寝心地は上質と言ったが、正直柔らか過ぎて反発が足りないし何より高さが足りないと個人的には感じている。
あくまでキャンプ用にしては上質という程度。

ところが最近になって、家庭用枕と比べてもあまり見劣りしない製品を見つけた。
5050workshopのパッカブルピロー
5050WORKSHOP PACKABLE PILLOW HARD(パッカブルピロー ハード)
5050WORKSHOP PACKABLE PILLOW HARD(パッカブルピロー ハード)
と、そのOEM版でogawaのパッカブルピロー

いわゆる低反発ウレタンフォームを使っていて固さが絶妙!!
キャンプ用枕の多くは収納時のコンパクトさを優先して大きさだけせなく高さも不足していると先述したが、この製品はかなり高さがある。

シートゥーサミットと比べて、頭が乗っていない状態でも圧倒的に高さがあるのに、一体形状の低反発ウレタンなので頭が乗ってもそれほど沈み込まない。
一般家庭用枕と変わらないくらい、いやむしろやや高めだと自分は感じています。
また形状が左右両側が少し高くなって、中央が窪んでいるおかげで頭の座りが良い。
硬さも形状もかなり良く研究したのだと思う。
その分、収納時はコンパクトとは言い難い。

シートゥーサミットと比べてかなり太いのがわかるだろう。
そしてこの収納袋に詰め込むには、付属のコンプレッショベルトでかなりギュウギュウに絞らないとならず、撤収時にけっこう大変なのも本音。

重量は584.5g(収納袋・コンプレッションベルト含む)と、他の製品と明らかに一線を画す重量級。

まぁあれだけ寝心地に拘ったら仕方ないと思いますけどね。
低反発ウレタンの劣化防止も兼ねて、自分は収納袋に入れずにそのままの形状で保管移動しています。
オートキャンプならば妥協できるくらいの大きさ重さですし、そこは目を瞑れるくらいの寝心地の良さです。
以前は着替え等にタオルを巻いて枕代わりにしていた妻も、最近は歳のせいかキャンプ中にどうも寝つきが悪いらしい。
そんな妻が、店頭で何の気無しに触って良さそうだったので購入したのですが、その後は自宅でも毎晩使うほど気に入ったようです。
要するに「キャンプ用枕にしては」という枕詞が不要なくらいに、寝心地が良い!
なのですが…
耐久性に関してはやや不安。
先述したように妻が自宅でも使い続けて2ヶ月くらい経ったら、カバーの縫い目が少し開いてきたように感じる。

まだホツれるまではいっていませんが、大事をとって日常使いはやめておくことにした。
とは言え毎日2ヶ月ということは約60泊。
2泊3日のキャンプに30回くらい行ったのと同様なわけです。
それだけ使い続けてようやく耐久性にやや疑問を感じた程度です。
もちろん年に30回以上行く人もいるでしょうけど、おそらく多くのキャンパーはそこまで頻繁にキャンプに行ける人は少ないと思います。
それもあくまで大事をとって日常使いをやめただけで、まだまだ使用に問題が出るのはかなり先だと思います。
要するに普通のキャンパーが使う分には耐久性も気にするほどではないと思います。
寝心地の好みがそれぞれ違う我が家ですが、この枕に限っては夫婦揃って過去最高と思うくらいに寝心地は良いと感じています。

ちなみに妻は日常使いしていましたが、自分はキャンプ専用にしようと最初から思いました。
シュラフに入れて使うには良い広さですが、寝相の悪い自分の日常使いにはサイズがやや狭く感じます。

更に言うと高さがあり過ぎるのに奥行きが少し足りないので、どうも首が疲れるように自分は感じたのです…
1〜3泊程度のキャンプなら感じない不満でしたが、自宅で1週間以上使い続けて感じた不満です。
でも妻は問題無いと感じて自宅で使い続けたくらいですから、あくまで個人の好みの範疇でしょうね。
本当に枕の好みは人それぞれです。
オートキャンプ用の枕で悩んでいる人は一度試してみる価値があるかもしれません。

有名メーカーだから大丈夫だろうと思って失敗したのは、モンベルのコンパクトピロー

たしか20年くらい前の製品かな?
登山用品は単色使いで無機質な印象の枕が多い中、柄使いが良い感じでモンベルにしては珍しくちょっとオシャレだと思う。
しかし中に封入されているスポンジの反発力が低く更に量も少ないようで頭の重さですぐに潰れきってしまい、底付きしてしまうので寝心地が良くない。
その割には大してコンパクトになるわけでもなく、シートゥーサミットと大差無い。

そしてそれほどコンパクトになるわけでも無いのに、収納袋に入れるのにすごく苦労する。
重量は295.5gと極端に重いわけでは無いけどやや重い、そしてその重さが寝心地に繋がっていない残念仕様。
当時も寝心地ならスポンジタイプと言われていたので買ってみたのですが、2〜3回使っただけでお蔵入りした過去一番残念な枕。
一般的にも人気が出なかったようで、現在では廃盤になってしまいました。
最後に、各タイプからお勧め製品を並べて大きさを比べてみよう。

手前向かって左がニーモのフィッロエリート、右がイスカのノンスリップピロー、奥の左がシートゥーサミットのフォームコア、右がogawa(5050works)のパッカブルピロー
使用時に一番広く、高さも2番目に高いのがノンスリップピロー。
フィッロエリートは2番目に広いけれど高さはやや低め。
パッカブルピローは奥行きが無いのでそんなに広くは無いけれど高さは一番あります。
一番狭く低いのがフォームコア。
収納時の大きさを比べると

手前向かって右がフィッロエリート、左がノンスリップピロー、奥の左がフォームコア、右がパッカブルピロー
フィッロエリートが圧倒的に小さいのがよく分かりますね。
フォームコアはやや太さはあるものの、まぁまぁ短くパッキングしやすいサイズ感。
ノンスリップピローは太さはそれほどでは無いけどかなり細長く、意外とパッキング時に悩まされるサイズ感。
パッカブルピローはかなり太いけれど長さはそれほどではない、ただこのサイズ感にするためにギュウギュウに詰め込んでいるので、撤収時にちょっと苦労する。
あくまで個人的な感想ですが、寝心地で比べてみると
パッカブルピロー>>フォームコア>ノンスリップピロー>フィッロエリート
って感じです。
フォームコアとノンスリップピローを比べるのは中々に難しく、包み込むような優しい感触ではフォームコアが優れていますが、広さ高さではノンスリップピローが優れます。
ただやはり空気で膨らませるタイプ特有の不快さがノンスリップピローには有るのでフォームコア優勢というのが自分の感覚です。
こうして比べてみてしまうと、イスカのノンスリップピローは良いとこ無しに思うかもしれないが、価格はぶっちぎりに安い。
他3点が5〜7千円以上するのにイスカは2500円を切った半額以下!?
インフレータブルという先入観が無ければ、特段大きいわけでも無いし、使用時の広さ高さからくる寝心地は良い方で、要するにコスパで考えたら実は一番優秀な気がします。
まぁコスパで考えたら、キャンドゥのインフレータブルが一番良いのだけど、耐久性に難があるので安易に勧めにくい。
それと実は最近店頭でほとんど見かけない。
ただ2026年3月に長野市内のキャンドゥで見かけたので、また完全に廃盤になったわけではないようです。
タイプやメーカー関係無く、けっこう色々な枕を紹介してみたけれど、結局は好みだよな〜と思っています。
モンベルやイスカのような有名メーカーでも自分にはイマイチだったり、それほど定評のあるメーカーでなくても気に入る事もありました。
妻はパッカブルピローを絶賛していますし、自分も良い枕だと思いますが妻ほど気に入っているわけではない。
ノンスリップピローを妻は良い悪いではなく無理として使いもしませんが、自分は許容範囲だと思っている。
理屈でなくフィーリングの問題だと思います。
とは言えやっぱり移動手段によってはお気に入りの枕を持ち運べない場合もあるので、自分の場合は目的に応じて使い分けています。
オートキャンプではパッカブルピロー
甥っ子や姪っ子に貸し出した時の予備としてフォームコア
自転車キャンプなど軽量コンパクトにしたい時にはフィッロエリート
ノンスリップピローは正直手放そうかどうしようか悩んでいますが、元値が安いだけに売っても高が知れているでしょう。
だったら予備用にこのまま保有してもいいかと悩み中です… 

このように自分もお気に入りが決まるまでに随分と悩んできましたし、それでも完全に確定したとは言い難い状況です。
一発で気に入った枕を見つけられれば良いのですが、中々難しいかもしれません。
また年齢や環境によって好みも変わります。
この記事が、皆さんお気に入りの枕を見つける一助になれば幸いです

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