タープにもいくつか種類があります。
・天井部に最初から布が設置されていて、4本の脚を開けば設営が完了するワンタッチタイプ。
・基本的に1枚布でポールとロープで設営するオープンタープ
・床(フロア)の無いテントのような形状で側面もメッシュで覆われている、スクリーンタープ
・床(フロア)の無いテントのような形状で側面も布で覆われている、シェルター
シェルターはテントの一種と考えてタープには含めない人もいますし、スクリーンタープとシェルターの違いも曖昧です。
この辺りはあまり考え過ぎない方が良いです(苦笑
それぞれの特徴を述べてみます。
・ワンタッチタープ

フレームを組み立て幕体を被せて・・・ 、そういった作業が省略されてワンタッチ傘のように簡単に展開できる事を目指して作られたタープです。
なので初心者にお勧めかと思われますが、デメリットも大きいのです。
まず構造的に仕舞い寸法が大きく重くなりがち、なのに設営時はあまり広い面積になりにくいのです。
また可動部が多いので壊れやすいのも欠点です。
それに品質の割りに高額な商品が多い印象です。
要するに設営が簡単な以外は、まるで良い所が無いのです。
とにかく設置を簡単にしたい少人数で車移動の方向け。
天井部の布の形状により更に種類が分かれます。
菱形のウィングタープ

六角形のヘキサタープ

四角形のレクタタープ

設置面積的に同じくらいのサイズでも形状により、日陰が出来る有効面積は変わります。
日陰となる有効面積は、ウィング < ヘキサ < レクタの順に広くなります。
ただしレクタタープはポールを最低でも4本使い、初心者が1人で素早く設営するのはちょっと大変だと思います。
またレクタタープは風に弱いという欠点もあります。
なので日陰の有効面積がそこそこ有り、設営が比較的簡単なヘキサタープが初心者には向いているかと思います。
更に素材によって特性が変わるので、それらを併せて具体的な商品を決めていきましょう。
軽くて雨にも強いポリエステル素材はある意味、一番手軽で初心者向きなタープです。
上記のコールマンXPヘキサタープは他のヘキサタープと比べてかなり高額なのですが、付属のポールが秀逸です。
クロスしたポールを使用して簡単設営を実現しているのです。
通常は1本のポールに対し2本のガイロープで設営するのですが、クロスポールは1本のガイロープで済むので簡単迅速です。
その上、クロスポールの交差角度を変えることにより高さも変えやすいのです。
予算さえ許すならば、初心者に最も向いたタープの1つです。
やはり2〜4人くらいに適したサイズです。
とは言え最初から高額な商品には手を出しづらいと考える方には普通のポールがセットされた
個人的にはDODというブランドは好きではありませんが、ネーミングやコスパの良さで人気の国産ブランドです。
UV加工はされていますが、裏面にシルバーコーティングされていないなど今一つツメが甘い気はしますが比較的無難なセットだと思います。
ポリウレタン生地は安価な割に、軽くて防水性に優れた優秀な素材ですが火の粉には弱くてタープ下で焚き火をやろうものなら、舞い上がる火の粉で簡単に小穴が開きます。
なので、とにかく焚き火命!な人は火の粉に強い、コットン系のタープがお勧めです。
100%コットンだと重くて高価だったりするので、ポリエステルとの混紡素材=T/C(テクニカルコットン)がお勧め。
上記のSoomloomは中国のブランドですが、非常に安価ながらそこそこのクオリティで、この数年で一気に有名になったアウトドアブランドです。
国産ブランドでもDODなどの中位グレードでしたら、正直大差無い品質です。
注意してほしいのは、ポールなど設営に必要なものが全てセットされたオールインワンパッケージでは無いので、自分でポールを選んで購入する必要があります。
ちなみに、T/Cやコットン素材は、小さな火の粉なら耐えられますが、燃えないわけではないので、大きな火の粉がかかれば簡単に穴が空いてしまいます。

更に重くなったり、雨が降ると乾きづらくかびやすいと言う欠点もあります。
その割りに高額になり易いのでよく検討してから決めて下さい。
1〜2人でしたらもっと小型な、テンマクデザインのムササビなどもよく紹介されますが…
自分も所有していますが、あまり使いやすいとは言い難い。

スタイル重視で、日陰となる有効面積はあまり広くない・・・
ソロキャンプで定評があるのは、ループ数が多く色んな張り方が工夫できる
これ形状的にはヘキサタープではありませんが、ヘキサタープのようにも張れますしとても自由度が高いです。
素材はポリエステルなので、火の粉には注意してください。
ポールなどは付属しないので、お好みのものをご自身で選んでください。
・スクリーンタープ(シェルター)
先に記述したように形状としてはフロアレステントのような感じです。

テントと何が違うのかと言うと、テントは寝室目的なのに対しスクリーンタープはリビング目的なのです。
とは言え実際にはスクリーンタープで寝る人もいますし、フロアレステントのシェルターというものがありますがこれをリビングとして使う人もいます。

実際、上の写真のロッジシェルターにインナーテントを吊るして、自分は2ルームテントとして使っています。
最初に述べたようにこの辺りは考え過ぎない方が良いです。
はっきりした区別には意味がありません。
比較的設営は大変な製品が多く、重く嵩張り高額な商品も多いので初心者向けとは言い難いのがスクリーンタープです。
サイド幕があるので雨の吹き込みが防げるため雨用には良いと思いますが、通気性が良くないので夏は暑く開放感もありません。
網戸状のスクリーメッシュで使えば虫嫌いの人には良いかと思われがちですが、
出入りの時にどうしても虫も入りがちです。
そしてスクーリーンメッシュですと一度入った虫は勝手に出ていってはくれません…
要するに思ったほどは快適とは言い難いのです。
アウトドアなのですから、多少の雨や虫は我慢して、まずはオープンタープで屋外の開放感を楽しむことをお勧めします。
あるいはテントを2ルームというスタイルのテントを選んで、タープとテントを纏めてしまった方が良いかもしれません。
それでもとにかくメッシュスクリーンタイプが魅力的に思える方は、やはりご自身で試してみるしかありません。
テントとの接続を考えるなら、同一ブランドで揃えた方が無難ですが、比較的定番の商品を挙げてみます。
コールマンスクリーンキャノピージョイントタープ
(テントと連結しやすく使い易いスクリーンタープです)
コールマンタフスクリーンタープ400
(床面積が広い割に、設営が簡単と評判の良いタープです)
ワンタッチタイプのスクリーンタープもあります
ロゴス Q-PANEL iスクリーン3535
実は自分の所有していたスクリーンタープは正にこのワンタッチタイプでした。

ワンタッチということで設営が簡単なイメージを持っている方が多いようですが、実際にはけっこう設営時の癖があり決してお手軽とは言い難いのが実際に所有した者の感想です。
コツを掴めば確かに簡単で素早く設営できますが、慣れを要します。
それと仕舞寸法が大きいので、小さな車だと積載に苦労するかもしれません。
要するにあまりお勧めしたくない・・・
色々な種類のタープをいくつも所有してきましたが、結局はその時々の使用人数や天候に合わせて、使い分けているのが実情です。
これ1つで全て完璧なんて商品はありません。
ただそれでも敢えて、個人的に一番稼働率が高いタープということで紹介しておくと
T/C素材のウィングタープ
日陰の面積はレクタやヘキサタイプに比べて少ないけれど、ガイロープ・ペグダウンする箇所が少なくて済むために、狭い区画でも張りやすいのが圧倒的メリット。
T/C素材なので焚き火も安心、風にも比較的強い方だし、シルエットも美しいし、人気ブランド=ノルディスクの製品で満足度も高く、その割に比較的安価。
ついでに言うとポールやロープもセットになっている(自分はこのポールは使っていませんが)ので、DODとかよりもむしろコスパ良いです。
大型2ルームテントと組み合わせる場合でも、大型レクタタープと一緒にとりあえず持って行って、結局こちらを使う事も多いです。

縫製はそれほど上質とは言い難いけれど、悪いわけでもなく普通に使える感じです。
一般的に初心者にお勧めするヘキサタイプとは違うし、万人にお勧めできる製品かは自信がありませんが、少なくとも自分はとても気に入って使っています。→紹介記事
タープの設営時に絶対に必要なハンマー・ペグ・ガイロープ・自在管について
→こちらで説明しておきます。
ポールは純正品が最初から付属していればまずはそれを使ってみた方が良いと思いますが、ポールは別売という商品も多いです。
その場合は中国製ですが品質が高く安価なSoomloomのアルミ製を自分はお勧めします。
是非ご覧下さい。
最後にタープは購入したら、まずは試し張りをした方が良いですよ!
キャンプ場で雨の中モタモタと初張りをして、家族も濡れてしまった事があります。
いつも晴れていて時間に余裕があれば良いのですが、トラブルは予見できません。
だいたい準備を怠っていると、トラブルは起こるものです。
自分のように残念な思いをしないように、しっかり準備をしてキャンプを楽しんで下さい。
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