最初にことわっておくと、今回の記事はキャンプとあまり関係がありません。
実は、自分のブログで開設当初に一番読まれている記事は「100均コーヒードリッパー」なのです。
なのでその記事を補完する意味もあって、この記事を書いてみました。
実は、自分のブログで開設当初に一番読まれている記事は「100均コーヒードリッパー」なのです。
なのでその記事を補完する意味もあって、この記事を書いてみました。
コーヒーに興味の無い方は、この記事は読み飛ばして下さい。
ドリッパーはプラスティック製のものだと安価なせいか、軽んじている方も多く見受けられフィルターも同様に安易に考えられているような気がするのです。
でも実はかなり奥深い世界で、拘りだすと色々と違いが見えてきて面白い世界でもあります。
そんな世界のほんの触りを紹介してみようと思います。
まずコーヒードリッパーには大別すると台形のものと
カリタ Kalita コーヒー ドリッパー プラスチック製 2~4人用102FT #05023
円錐形のものがあります。

キャンプでは薄く畳めることから、ユニフレームのコーヒーバネットが昔からの定番ですが、これも円錐形です。

そしてそのコピー品でもある、セリアのドリッパーももちろん円錐形です。
台形の方が歴史が古いせいか、フィルターも入手し易いかと思います。
100均ショップなどでは台形フィルターしか販売しておらず、先の「100均コーヒードリッパー」で紹介しているセリアでも円錐形用フィルターは販売していませんでした。
人によっては台形フィルターを折って、円錐形フィルターとして代用すれば良いと、安易に勧める方もいます。
まぁそれはそれでも構わないのですが、紙の厚さが一部分だけ変わってしまうことにより、吸収率などに変化がおきてしまいコーヒー抽出時間にムラが出るので自分はあまり勧める気になりません。
拘りが無いのならお手軽なドリップパックを勧めるのが自分のスタンスです。
バカにするとかそういう事では無く、自分の好みのどこに力点を置くのか?という事だと思っているので、違いを感じないのに無駄な労力・予算をかけるのは意味が無いと思っています。
この記事はコーヒーに拘る方向けに書いていますので、円錐形ドリッパーには専用フィルターを探していると考えて話を進めます。
そして先月(2018年12月)に近所のセリアを覗いたら、円錐形のコーヒーフィルターが売られてたというわけです。


だけどセリアは1〜2人用のドリッパーを販売しているのに、フィルターは4人用というチグハグさ加減。


こんな斜めに傾いた状態でも何でも良いなら、ドリップ式に拘らなくても良いじゃないですか・・・
ちなみに上記の写真はドリッパーはセリア製ですが、フィルターはコーヒー器具で定評のあるハリオ製のものです。
本来はセリアで件のフィルターを購入して、検証するべきなのでしょうが自分としては納得がいかない点があったので購入しませんでした。
その納得のいかない点とはサイズ違いもそうですが、「無漂白」なことです。


ペーパーフィルターの原料は100%バージンパルプのものがほとんどだと思いますが、漂白された製品と無漂白な製品があります。

上記の写真はサイズ違いの同じメーカー(ハリオ)の製品です。
一目見て、色の違いは確認できますね。
先に述べたように原料にはパルプを使用していますが、無漂白=未晒しの紙はリグニンという成分が残って匂いがするのです。
その匂いを嫌って、漂白をするわけですが20年以上前はその漂白に塩素系の漂白剤を使っていたので、今度はその漂白剤の匂いが残るといった問題がありました。
自分も昔は、同じく匂いが残っているなら無漂白の方が身体に優しいのではと思い、無漂白フィルターを使っていました。
しかし現在は環境・人体の影響を考慮して、大手のメーカーは全て酸素系漂白剤を使用しています。
これにより現在はほぼ無害で匂いもほとんど残らない漂白ペーパーフィルターが売られているのです。
(一部の化学部質過敏症の方には、完全無害とは言えないそうです。)
とまぁ、コーヒー好きの間ではほぼ常識的に漂白ペーパーフィルターの方が優れていると認識されているのですが、何故か未だに無漂白の方が広く流通しているんです。
理由の1つが、漂白方法が変わったことを多くの人が知らないままである。
もう1つが、無漂白の方が環境に優しいと思い込んでいる。
自分は専門家では無いので断言は出来ませんが、無漂白ならば環境に優しいというのは思い込みでは無いでしょうか?
先ほど述べたように無漂白だとリグニンが残るわけですが、さすがに匂いがきつすぎてコーヒーのような嗜好品には使えません。
なので製造工場では漂白剤を使う場合の何倍もの水洗いをするのです。
要するに水をより無駄に使っているわけです。
無漂白だろうと何だろうと、工業製品を使っていれば完全なエコロジーなどありえないでしょう。
かといって趣味嗜好も何も無く、無機質に生きていく事も自分には出来ません。
あまり酷くならない程度に、嗜好品は楽しませてもらおうと思っています。
少し話を戻しましょう。
では無漂白ペーパーフィルターの匂いは仕方ないのか?というとそうでもありません。
湯通し(リンス)と呼ばれる方法で、かなり緩和されます。
要はフィルターにお湯をかけて洗い流すだけです。

この時に下に落ちたお湯の中にリグニンが溶け出しているのです。
のはずなのですが・・・

あれ?ほぼ無色透明ですね?
いや昔の無漂白ペーパーはもっとハッキリと色が着いたんです。
もちろん、匂いや味も。
実際にこのお湯を嗅いでみましたが、ほんのり僅かに匂うくらいでした。
味も僅かにエグミのようなものを感じましたが、それほど強くはありません。
これは無漂白のフィルターでも、コーヒーの味を大きくは損ねないという事です。
実際に漂白フィルターと無漂白フィルター両方で飲み比べてみましたが、思った程の差はありません。
飲み比べれば差は出るけれど、単独で飲んで「これは無漂白フィルターだ!」などと判別出来る程のものではありません。
うぅ〜ん先ほど「コーヒー好きの間ではほぼ常識的に漂白ペーパーフィルターの方が優れている」と書きましたが、これも古い思い込みだったかもしれません・・・
少なくともハリオのペーパーでしたら、それ程の違いは感じませんでした。
ちなみにですが、湯通しは万能の技法ではありません。
一般的に以下の2点がデメリットとしてあると言われています。
・蒸らす時のガス抜けが悪くなる
・脂分が弾かれ淡白な味になる
湯通ししたフィルターとしなかったフィルター両方でコーヒーを淹れて検証してみましたが、湯通しすると味が淡白になるというかコーヒー豆の個性が薄れる傾向にあると感じました。
個人的な好みを言ってしまうと
漂白フィルター・湯通し無し>無漂白フィルター・湯通し無し>漂白フィルター・湯通し有り=無漂白フィルター・湯通し有り
(漂白・無漂白ともにハリオのフィルター)
という感じです。
要するに現在の質の良いフィルターなら、湯通しはやらない方が良いって事です(苦笑
まぁ自分の場合はどうせなら少しでも美味しくコーヒーを淹れたいと思っているので、これからも漂白フィルターを使い続けます。
今回検証に使ったフィルターは、キャンプ時に家から漂白フィルターを持って行き忘れたので出先で探したけれど、無漂白タイプしかなかったから購入したものの残りでした。
このように漂白フィルターが買えない時もあるでしょうから、そんな時は無漂白フィルターを購入してまずは湯通しをしてみてください。
そのお湯に匂いが移っていたり味が不味くなっていたらそのフィルターは湯通しをした方が良いし、あまり変わらないようなら湯通しはしなくても良いと思います。
それと、紙というものはとても匂いを吸着しやすい性質を持っています。
開封後のペーパーフィルターはジップロック等でしっかり密閉して保管するようにして下さい。
そこまでやらないと、漂白や湯通しなどに拘る意味が無くなってしまいますよ。
件のセリアで見かけた無漂白円錐フィルターはさてどんなものでしょうか・・・?
100円とは言え、自分に必要のないものは買いたくないので検証する機会は無さそうです。
どなたか購入された方は結果を教えてくれたら嬉しいです。
常識的に伝えられている事は、古い思い込みが多分に含まれていて、実際に自分で試してみないと本当の事はわからないと思うんです。
今回の件も、実際に検証する良いきっかけになりました。
もちろん自分の言っている事だって、万人に当てはまるとは思っていません。
是非、ご自身で試して下さい。
自分がこのブログを通して伝えたいことはこういう事です。


