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冬どこまで暖かくなるか? 電気暖房器具

冬キャンプの暖房器具として自分は石油ストーブのアルパカストーブTS-77Aを使って気に入っているのでお勧めもしていますが、一酸化炭素などの不安や灯油の面倒臭さから敬遠される方もいるでしょう。
それは石油ストーブ以上の暖房力をもつ薪ストーブでも火災などの不安・薪調達の面倒なども同様でしょう。
しかし電気暖房器具ならば一酸化炭素中毒の心配もありませんし、万が一転倒してもすぐに消えるので火災の心配もありません。
更に言うなら結露の心配もありません。
ならば電気暖房器具が電源サイトには一番適しているんじゃないか?という発想は誰しも思うところでしょう。
実際、自分もホットカーペットを床面に使ってお勧めもしています。
ただ電気暖房器具の多くは電力消費量が激しい器具が多いのです。
多くのキャンプ場では1000w以下というところが多いのが現状。
先月利用したほったらかしキャンプ場でも800wでした。
ホットカーペットならば700w以下の製品が多いので、まず問題無く使えます。
しかし先日利用したスウィートグラスの電源サイトは1サイト1500wまで!
これならホットカーペットと併用しても電力に余裕があったので、以前から気になっていた電気暖房器具を試してみようと思ったわけです。
ただ我が家は、自宅内でも石油ストーブのアラジンストーブや石油ファンヒーターが主力。
脱衣所やトイレ内でセラミックファンヒーターやパネルヒーターは使っているものの、どちらも小型でさすがにテント内では無力なのは目に見えています・・・

だってあんなわずか1〜2畳程度のスペースだってホカホカとまではいきませんからね。
試すためだけに新たな暖房器具を購入するのもな〜と思ったのですが・・・
以前に借りていた仕事部屋で補助的な暖房目的として電気ストーブ=カーボンヒーターを購入していたのを思い出しました!

最新最高の電気暖房器具とはいきませんが、多少の参考にはなるでしょう。
消費電力は900w

けっこうな電気食いです(苦笑
ホットカーペットと組み合わせるにはベストな消費電力ですね。
そしていざ!テント内へ!!
うぅ〜んまぁ予想はしていました。
きっと皆さんも同様の予想をしていたでしょう。
温度計で測ると電気ストーブはほぼ無力というデータが示されました(苦笑夜、就寝中にこの電気ストーブとホットカーペットのみ稼働させた時の温度。

iPhoneが寒さですぐに起動せず、石油ストーブを点火してから撮影したため、テント内気温少し上昇してからの撮影です。
石油ストーブ点火前は零下7度以下を計測していました。
すなわち屋外との気温差は約3度

条件は毎回変わるので厳密に比べられませんが、1年前の冬キャンプでホットカーペットのみ点灯時の記録が下画像です。

気温差2.5度
ほとんど変わらない・・・
気温差2.5度の時は甥っ子含めて3人なので、人間という熱源が今回の方が少ない=今回の方が悪条件だったわけです。
それでほとんど一緒ですから、無いよりはマシという程度の効果はあったと思われます。
でもまぁそんな程度です。
テント内全体を暖めるという意味においては、おそらく1度も上昇させる事は出来ないと思われます。ちなみにアルパカストーブと併用した時だと、屋外との気温差約9.6度

これまた、アルパカストーブのみ使用の数値と大差ありません。

じゃぁ全くの無力かと問われたら、「いや、ストーブ前にいるとけっこう暖かい」というのも本音。
要するに電気ストーブは空気を暖めるのは苦手だけど、目の前の人体ならそこそこ暖められるという感じでしょうか。
900wもの電気を消費して、その程度では正直使いものにならないと思いますが、余裕があるなら補助的には有っても良い。
先に述べたようにまぁ予想はしていました。
でも実際に試してみないと断言は出来ないじゃないですか。
でもこれでハッキリしました。
キャンプに電気ストーブは効果的では無い。
ならばキャンプに向く電気暖房器具は何だろうか?
ホットカーペットが極めて効果的なことからわかるように、物体を直接暖めるのが電気は得意なのでしょう。
要するに電熱ベストとか個人単位の暖房器具になってしまいます。
それはちょっと汎用性が低いですよね。
やはりテント内部の空気を暖めてくれないと!
一般的に室内の空気を暖める事が目的なら、デロンギに代表されるオイルヒーターが向いていると言われています。
でもオイルヒーターって消費電力を食うんですよ〜
トイレや脱衣所用の小型機を除くと、ほとんどの機種が1200w以上。
ごく稀に900wの機種もありますが、キャンプ場によってはそれでも使えません。

De'Longhi (デロンギ) マルチダイナミックヒーター MDHU09-PB 電気ヒーター ゼロ風暖房 節電 直感操作クリックノブ リモコン付き 表面温度約60℃ 節電 [6-8畳] [マットブラック] デロンギファミリー登録で5年保証
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それと室内が暖まるまでにけっこう時間がかかるので、出入り口の開け閉めによってすぐに室内気温が下がるテントにどこまで対応できるか・・・?
まぁ実際に使ってみないと断言は出来ませんが、石油ストーブ・薪ストーブほどの効果は見込めないと思います。

となるとセラミックファンヒーターか?
でもセラミックファンヒーターも電気ストーブ同様にスポット的な使い方が向いていると一般的には言われています。
ちなみに我が家で使っている小型のセラミックファンヒーター

脱衣所程度が限界で、浴室まで暖めようと思ってドアを開けておいてもほとんど効果がありません。
それでも消費電力は600wとけっこう電気は食うんですけどね・・・
ちなみにカセットガスボンベを使用するガスファンヒーター風暖ことCB-GFH-1

これはハッキリと暖かくなります。
気温を記録していなかったので、数値を記載できませんがアルパカストーブとの併用では暑過ぎて消火したこともあるくらいです。
やはり電気よりは直接燃焼する化石エネルギーの方がキャンプには向くんじゃないかな?
思うに、温風を送るファンヒーターという暖房器具は室内の空気を暖めるという事においては、とても適している暖房器具なのでしょう。
だからストーブにはサーキュレーターなどがとても効果的です。
ただ電気は空気を暖めるのに向いていないからセラミックファンヒーターも電力ほどの効果は得られにくい。
また遠赤外線効果などでも人体は暖まりますので、石油ストーブ・薪ストーブ、そして今回試したカーボンヒーターも温度の数値以上の効果はあると思います。
ご自身の使い方等を考慮して、適切な暖房器具をお選び下さい。
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