MENU

テントの下に グラウンドシート

テント底面の下に敷くシートの紹介です。
メーカーによって呼び方がまちまちです。
自分は「グラウンドシート」と呼ぶ事が多いのですが、「グランドシート」と表記するメーカーもあります。
ground(グラウンド)は地面、grand(グランド)は壮大なという意味です。
地面とテントの間に敷くのだから、グラウンドシートが正しいと思うのですよ。
でも発音が似ているせいで、groundもグランドとして誤発音・誤表記が定着している。
なのでまぁどちらでも良いかなと・・・
だってテント用として話題にしていれば、どちらでも意図は通じるでしょ?
登山の世界では略して「グラシー」と呼びます。
これだとどちらを略しても一緒だし(苦笑
ちなみに海外だとフットプリント(Foot Print)と称する事が多いようです。
何だよ!グラウンドでもグランドでも無いジャン!
でもまぁここは日本だし、和製英語でも良いんじゃないでしょうか?
自分は日本人にとって意味が伝わりやすいグラウンドシートという単語をこれからも多く使うと思います。
(メーカー純正品がフットプリントと表記されている場合は、それに従う事が多いです。)
グラウンドシートの機能はテント底面(ボトム・フロア)の防水と保護です。
底面は人や荷物の重さを受けてフライシートよりも強い圧がかかります。
なので地面が濡れている場合はどうしても水が染み込んで来やすいので、フライシートよりも高い防水性能が求められます。

また地面と直接接するのでどうしても汚れやすく、砂利等で痛みやすくもあります。
しかし、ご自身のテント底面が高い防水性能を有していて、鋭利な砂利や泥汚れから底面を守らなくても構わないと思うなら、グラウンドシートは使わなくても良いのです。
軽量性をシビアには求めないレジャー目的のテントだと底面に完全防水のPVC素材を使っているテントもけっこうあります。
そして、アウトドア=屋外で使うものなのですから多少の汚れなど覚悟している方も多いでしょう。
なのでグラウンドシートの必要性は、ご自身のテントと好みでお決めください。
必要だと思われる方でも、メーカーが用意した専用品でも適当な汎用シートでもどちらを使っても良いのです。
自分の場合は一般的にはブルーシートとかビニールシートと呼ばれる汎用シートを、オートキャンプではよく使います。
ただ100均で売ってるようなシートでは防水性能が低く見栄えも悪いので、ユタカメイクの#3000ODグリーンシートがお気に入り。

性能的にはこれで十分です。
#3000という表記は生地の重さ=厚さの基準です。
計測データが無いので確証はありませんが、経験的に耐水圧2000mmくらいはあると思います。
このくらいの生地なら必要十分な防水性能を有しています。
大きさは何種類かありますので、ご自身のテントに合わせて選んで下さい。
色もアウトドアレジャーの雰囲気を損なわないと自分は思っています。
メリットは何と言っても安価なこと。

ユタカメイク #3000 ODグリーンシート 2.7m×3.6m OGS-05 防水 お花見 レジャーシート グランドシート

他にも人気のある汎用シートは

1〜2人用山岳テントではグラウンドシートとして定番のグラバーオールウェザーブランケット。
メリットは軽くて薄く折り畳めるので可搬性が高い。
更に断熱性が高いので冷気や熱気からも守ってくれる優れもの。

デメリットはやや高額な事とサイズが1サイズしかないので中型・大型テントに使えない。

Grabber(グラバー) オールウエザーブランケット OD(オリーブドラブ) 22144
現在グラバー社のオールウェザーブランケットは廃盤になっています。
日本のパックスコーポレーションより「オールウェザーブランケット2」が販売されています。

【高強度5層構造 アップグレード版 防災安全協会推奨品 防寒】PAX(パックス) オールウェザーブランケット2 210cmX150cm 独自5層構造 高耐久 防寒 防暑 タープ キャンプ 防災 ピクニック
先代オールウェザーブランケットを基に開発したとの事ですが、少し厚く重くなっているようです。
325gから535gですから、かなりの重量増加です。
サイズは先代が152x213cmに対し、現行は150x200cmとむしろ少し小さくなったので、サイズ変更の影響ではありません。
先代は4層構造だったのが5層構造に変更したのが主な理由のようです。
重量が6割増なんですから厚みもそのくらいなのかと思うと、コンパクトさ重視の自分は購入する気になれません。
とは言えその分、頑丈さも増したでしょうからオートキャンプのみでしたら、十分実用的だと思います。

自分が使用している先代にしても、現行モデルにしても1サイズしかないので1〜2人用のテントにしか対応出来ないのが最大の欠点。

自分はまだ購入していませんがこちらも最近人気があるようです。

GEERTOP テントシート グランドシート 軽量 防水 両面シリコナイジング キャンプ 登山 ピクニック グランド マット 1~4人に適用 (グリーン, XXXL (260 x 210 cm))
メリットはやはり軽くて薄く折り畳めるので可搬性が高い事。
オールウェザーブランケットと似たサイズ145x210cmで210gですから、軽量な先代と比べても軽い。
現行と比べたら半分以下です。
更に、ユタカメイクほどでは無いけれどサイズ展開が数種類あるので、中型テントにも対応できる事。
性能の割に安価でコスパが良い事。
デメリットは、オールウェザーブランケットのような特殊加工はしていないので断熱性などは普通だし、耐久性も格段優れているわけではない。
特別なことを望まなければ、普通にグラシーとして使う分には過不足なく軽量コンパクトな良い製品だと推察できます。
いつか、自分で購入して試してみようかと考えています。
グラウンドシートの使い方は簡単です。
ただ地面に敷いて、その上にテントを設営するだけです。
とは言え、注意点がいくつか有ります。
先ず表裏に気をつけましょう
銀色にコーティングされて熱を反射する製品があります。

その場合は熱源に向かって銀色面を向けると覚えておきましょう。
すなわち夏の暑い時は銀色面を下にして、地熱を反射して寝苦しさを解消します。

逆に冬は銀色を上にして、体温を反射して暖かく過ごしましょう。
次に敷く広さです。
一般的に、テントよりも少し狭く・小さく敷くように勧められます。
雨や雪が降ってきた時にフライシート・スカートよりもはみ出していると、グラウンドシートが雨・雪を受けてボトムとグラウンドシートの間にどんどん水が溜まってしまうからです。

横からの吹き込みを考えると10cmくらいは小さくないと、雨を受けてしまうだろうと思われます。
テントメーカーの専用品はそうやって小さく作られている製品が多いのです。
今までに紹介してきたような汎用シートでしたら、織り込んでいけば良いし自分で事前にハサミでカットしている方も見受けられます。
でも自分はあえてカットしておかずに、織り込むことを推奨します。
設営時の手間を考えればもちろん事前にカットしておく方が楽です。
しかし雨が降らなければテントよりも小さくする事に意味はありません。
汚れ防止という観点からは、きっちりテント全部をカバーした方が良いに決まっています。

また作業スペースとして役立つ場合がままあります。
例えば、設営時には地面が凍結していたのに、撤収時には溶けてグチャグチャになっている時は、広めに余裕があれば汚れずに確実な作業が出来ます。

こうした柔軟な使い方は、専用品やカットしてしまったらもう出来ません。
濡らしたくない・土汚れせずに綺麗に使いたいと思う人は、面倒でもその都度天候に合わせて汎用シートを織り込んでいく方が良いと思います。
もちろんアウトドア用品なのだから少しくらいの汚れは気にしないという方はカットしても良いと思うし、いっそメーカーの専用品でも良いかもしれません。

上の写真はノースイーグルのワンポール300用ですが、専用品は最初からペグ用のループが付いているのが一般的です。
こうしてペグを打つ位置が、テントを広げるより前に分かるので、設営は非常に楽になります。
妻や甥っ子と使うことの多い大型テントは手伝ってもらえるから少しくらい面倒でも良いから清潔に、1人で使うことの多い小型テントは少しくらい汚れても構わないから楽に作業したいと考えています。
ご自身の環境や考え方に合わせて、お好きな製品を選びましょう。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次