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機能性最強のジャグ

キャンプサイトで、料理や飲料あるいは手洗いなど、水を貯めておく道具としてジャグは是非欲しい道具の1つ。
そんなジャグの中でも機能性ならば最強じゃないかと自分が思っているのがこちら
ロゴス ステンレスクーラー&ジャグ

ロゴス クーラーバッグ ステンレスクーラー&ジャグ10 81448100
何故このジャグが最強だと思うのか?
このストレートな商品名からもわかるように、このジャグは単純なジャグ機能だけでなく、保冷性の高さが売りなのです。
もちろん保冷機能を有しているジャグは星の数ほどあります。
でもこの商品は断熱材の封入量がかなり多め。
10Lという容量以上に大きな筐体は、分厚い断熱材が入っている証明でもあります。
そしてもう1つ気に入っているのは、ジャグの内側です。
コールマンやイグルーなど人気のあるジャグの多くが内側も外側と同じくポリプロピレンなどのいわゆるプラスティックなのです。

自分は飲み水に、いわゆるプラスティック臭がつくのが苦手なんです。
煮炊きの調理に使うならば料理の香りで気にならなくなりますが、水だけで飲むとどうしても気になってしまうのです・・・
(そう言えば市販のペットボトルのお水は気にならないけど何でだろう?)
ところがこのジャグの内側はステンレス!

これでしたら匂いも気にならないし、衛生面でもより安心です。
それと自分は冬はジャグに冷たい水ではなく、暖かいお湯を入れたいのです。
真冬の寒い時期の洗い物は、冷水では油汚れが落ちずに苦労します。
なのでジャグにお湯を貯めておこうという算段です。
現地に着いてから大量のお湯を沸かしてからジャグに移すよりも、先に自宅で熱湯を貯めておく方が手間が減ると思いません?
となると湯温が下がることを見越して、自宅では熱湯を注ぎたい。
そんな使い方にプラスティックだと変形などの不安を感じたのです。
(最近知りましたが、ポリエチレンだと変形の恐れがありますが、実はイグルーなどのポリプロピレンでしたら熱湯で煮沸しても問題無いそうです。)
またイグルーの蓋は締め込みも無くただ上から押し込むだけなので、内部から圧がかかる熱湯を注ぐのにはどのみち適しません。
そんな事を考慮すると、やはり熱湯を注ぐ使い方にこのジャグは最適だと思われます。
そしてこのジャグはコックがとても優秀なんです。

上部のステンレス金具をジャグ本体にかけておけばロック状態になり、誤って水が出たりすることはありません。
使う時はそのステンレス金具を外して、ちょっとレバーを押し込む

イグルーなどのコックのようにワンプッシュで少量の水を出すには良い感じ。
大量に水を出したい時は手前にレバーを倒しこむ。

手を離してもジャバジャバと放水もできるというわけです。
アメリカ製の雑な作りのジャグと比べると、雲泥の差がありますね。
そしてこのコックは外して代わりに蓋を閉めることも出来ます。

先述したように強力な保冷性を有しているので、綺麗に水を抜いておけばクーラーボックスとして使うことが出来ます!
クーラーボックスとしては10Lは容量が少なめなので、折りたたみ式ソフトタイプのクーラーバッグなどと組み合わせると最高でしょう!
そう!同社のハイパー氷点下クーラーなんて最適ですね!

ロゴス ハイパー氷点下クーラー XL
ロゴス ハイパー氷点下クーラー XL
行きは最小限の要冷蔵食品をこのジャグの中に入れて、現地で生鮮食料品を購入してクーラーバッグの中で保冷。

なんか凄いスマートな運用方法じゃないですか!?
このソフトタイプクーラーボックスの記事は→こちら
ジャグとして保温保冷能力が高く温水も貯めやすい、使いやすいコックが付いていて、そしてクーラーボックスの代わりにもなる!
これを最強と呼ばずに何が最強でしょう?
と、こんな感じで拘りまくって選んだはずのジャグですが、最近はめっきり出番が減っています。
最大の理由はこのジャグは大き過ぎるんです。
5人家族なら10Lはちょうど良いサイズですが、2〜3人利用が多い我が家だと無駄にデカ過ぎる。
ファミキャンではいわゆる高規格キャンプ場の利用が我が家は多いので、お湯を貯める必要性が薄いのも一因です。
クーラーボックスの代わりになると言っても、我が家は人数の割に大きなクーラーボックスも使っているから、無理に代用する必要性が乏しい。
純粋にジャグとして使うなら、半分くらいの容量だったら最高に使いやすいのに・・・
ロゴスではこれよりもっと大きな15L版はありましたが、小容量はロゴスからは販売された事は無かったのです
そうロゴスからは!
実はこの商品、ロゴスから販売されていましたが製造は別会社だったのです。
製造していたのはグロリア魔法瓶製作所。
社名からもわかるように保温保冷容器の専門会社でした。
ランチジャーを業界で初めて製造販売したくらい、歴史があり技術力の高い会社だったのです。
どおりで保温性が高いはず
要するにロゴスから販売された製品はOEM版でした。
本家のグロリア魔法瓶からはロゴスと同容量の10・15L版は当然ながら、更にに6・8L版も販売されていました。
その名も「ステンレスクーラー ソリオ」
コックの壊れた6Lのソリオをリサイクルショップで見つけたのがきっかけでした。

見た瞬間に「コレはロゴスと同じ製品だっ!」とわかりました。
コックが壊れていた事もあり、格安で購入。
そして、このジャグの存在を知ると、更にあともう1つ欲しいと思うようになったのです。
あちこちのホームセンターなどを探しまくって、やっともう1つジャグを見つけたんです!
ん? 探しまくって??
そんな品不足になるほどの大人気商品ではありませんでした。
オンラインショップでなら簡単に買えた程度のはずでした、それが何故探し回らないとならなかったのか?
さて、お気づきでしょうか?
この商品の解説にはやたら過去形で語ってるいることが多いことに
なんとこのグロリア魔法瓶という会社、2016年にジャグなどの製造業から撤退してしまったのです。
製造元が作るのをやめたのだから、当然ロゴスも販売終了です。
自分がグロリア魔法瓶のジャグを探し始めたのは、そんな製造終了後だったのです。
まぁそんなわけで、苦労して探し求めたのがこちら。

さぁ、なんでわざわざ2つもジャグを欲しがったのか、皆さんも気がつかれたでしょう。
そう!
温水冷水と、分けたかったのです。

これなら見て一発で区別がつきますよね。
調べてみると当時は水色・オレンジの他に赤の三色で展開されていたようです。
本当は赤が欲しかったけどそうそう都合良くは見つからないでしょうから、ここはオレンジで妥協しました。
(このオレンジだって探すのかなり苦労したんですから)
正直、キャンプでここまでやるのはどうなんだろうと自分でも思います。
実はロゴスを含め、この3つのジャグどれもが最近は持ち出していません。
小容量でコンパクトなミンテージばかり使っています。

やはり青やオレンジのジャグは、アースカラー系主体の自分のキャンプスタイルには合いませんし・・・
グレーのロゴスは無難な感じでまだ良いのですが、先述したように大き過ぎ。

けっきょく、どれも最近の自分には使いづらい・・・
ホームセンターで買った6Lのジャグと同容量のソリオ6Lで比べてもこの違い!

真上から見るとかなりの差があります!

これがすなわち断熱材の差で、保冷力の差になって現れます。
だけど最近、自分は冷たいお水に拘らなくなってきたんですよね・・・
保冷力が売りなのに、そこに拘らなくなると無駄にデカくてダサいただのジャグ・・・(苦笑
だからと言って、今回紹介したジャグに意味が無くなったわけではありません。
参加人数や宿泊日数や季節に応じて選んで使っています。

今では手に入りづらくなってしまった、日本製の最強ジャグ。
このまま大切に使い続けたいなと思っています。
ちなみに、壊れたコックですが、グロリア魔法瓶に問い合わせたら実費で交換部品を販売してくれました。

もうしばらくは補修部品を保管しているそうです。
こんなところも生真面目な日本企業っぽいなと思います。
古き良き日本製品に思いを馳せるのもたまには良くないですか?
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