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MyOutdoorMemories Australia編Part3

先日から始めた自分のアウトドア史を綴るこのシリーズ、大人になってからのオーストラリアツーリングPart3です!
ただし、自分がオーストラリアを周ったのは20世紀末! 1990年代前半です。
10年一昔と言うならもう二昔も前の話し。
今ではだいぶ様子も変わっているでしょうから、情報としてもあまり役に立つとは思えません。
興味の無い方はスルーして下さい。
こんなブログ主はどんなアウトドア人生を歩んで来たのか興味のある方のみお付き合いいただければと思います。
一緒に日本から来た悪友とダーウィンで別れ、ここからは頼る友の無い一人旅!
広大なオーストラリアを一人でツーリングするのは困難を極める!!
かといえば、そんな事はありません。
元々日本でもソロツーリングはかなりやっていたし、ここまでずっと悪友が一緒に走ってくれていたからすっかりオーストラリアにも慣れています。
英語が堪能な悪友がいなくなったので、現地の人達とのコミュケーションには少々の苦労がありますが、それも旅に必要な英語なんてそんなにはありません。
それらは既に身に付いていたし、聞き取りはかなり上達していたので、ほとんど問題はありませんでした。
ちなみに自分は本当に英語が苦手で大学受験時の英語の偏差値は40前後のバカさ加減。
そんなバカでも数ヶ月滞在すれば何とかなるもんです。
今まで語ったように、悪友のペースに合わせなくて良い=マイペースで走れる分、正直楽になったのが本音。
悪友と一緒に走っていた時は舗装路だとMax130km/h平均で120km/hくらいでした。
それが一人で走るようになったらMax120km/h平均で100km/hくらいまで速度を落とすことが出来たので精神的にも肉体的にも負担は減りました。
オーストラリアは州にもよりますが、制限速度が無い地域が多いです。
そしてこのようにひたすら真っ直ぐな道な上に、他に歩行者も対向車も何もほとんど無い。

だったらひたすら全開・全速力で走ることなんて楽勝と思うかもしれません。
しかしこれだけ何も無いと風も遮らないので、風の抵抗が半端無いのです。
こんな風に木が横に伸びていくことがあるくらいです。

まして自分のバイクは非力でアクセル全開にしても130km/hが限界。
なのでアベレージ120km/hで走るためにはかなり気を使いながら、バランスを取りながらでないと真っ直ぐすら走れないのです。
ずっと歯を食いしばりながらバイクに乗っていたので、顎関節症になってしまいケアンズを過ぎた辺りからはずっと顎の痛みに耐えていたのです。
これはけっこう気力も体力もすり減るもんです。
だから1〜2時間走ったらこまめに休憩を挟むので、実は走っている時間が意外と短い。
前回お話ししたように夜走るとカンガルーとの追突が怖い。
となると朝8時から走り出して夕方5時までとして、全部で9時間。
でもその間に休憩や昼食時間を挟むと実働時間はかなり頑張っても7時間くらい。
ちょっと良い景色だと思って写真でも撮ったり観光したりすれば4時間くらいしか走れなくなる日もザラです。
じゃぁ平均速度が落ちたら移動距離がグッと落ちたかと言えば実はそうでも無かった。
以前にお話ししたようにオーストラリアは街と街の間が数百km離れている事が多い。
そして相方はそうした街の安宿に泊まりたがった。
となると、たとえあと数時間走れそうでも次の街に明るいうちに着けそうになければ、その街で泊まるしかない。
実は自分達のペースではなく、街と街の間隔に合わせて走っていたのです。
それが自分一人ならば野宿で構わないので、街の間隔に関係無く走りたいだけ走れたのです。
なので一人になってからの方が1日の平均移動距離は伸びたのです。
ついでなので野宿に関して

自分が野宿する時に心がけていたのは道から少し離れて通行する車からは見えないようにする。
野宿慣れしている方はこれを読んで「一番危険なのは人間だから」と思うかもしれません。
しかしオーストラリアの場合は逆です。
彼らはアウトバックで止まっている人間を見つけると「What happen !? (何かトラブルが起きたか?)」と必ず助けようとしてくれます。
何もトラブっていないのに一々足止めしては悪いし、自分も落ち着かないので目につかないよう道から外れるのです。
そうやって助け合わないとならないほど過酷な自然環境だという事ですが、オージーは本当に心優しい人達ばかりなのです。
更についでなので野宿での危険について
では人間が安全でも野生動物の危険性は?
と聞かれたら、基本的にはオーストラリアでは気をつけるべき野生動物はいません。
日本でもそうですが、野生動物は自身の安全を守るためにも、みだりに他の種族を襲わないのです。
野生化した野犬=ディンゴとか、野良牛に威嚇をされた事はあっても実際に襲われた事はありません。
クラクションを鳴らしたりすればだいたい逃げて行きます。
唯一、朝方にドンっ!と何かがテントに当たった事があり、急いで外を覗いたら逃げていくカンガルーが見えた事はあります。

今思うと、何か餌がないかと鼻先で突いたくらいだったのかもしれません。
自分は寝ぼけていたので、ドンと感じたのでしょうね。
当然食料は外に出したままになどしないので、荒らされたりする被害も皆無です。
食べ残しをそのままにするなど、日本でも言語道断ですから!
更に更に、話しを逸らしていくと野宿での食事は、自分の場合はほとんどインスタントラーメンかインスタントパスタばかりでした。
そうした乾麺にタマネギなど保存のきく野菜を少し入れて加熱するだけ。
半径数百km無人の荒野で豪華な食事なんか欲しいとも思いません。
ただシンプルに生きることのみに徹する。
街に辿り着いたらご馳走にありつく。
と言っても、昼ならサンドイッチ、夜は中華料理屋でフライドライスが定番でしたね。
上記の食事が安くて外れの無いメニューなんです、オーストラリアは素材は良いのですが料理人の腕は・・・(苦笑
ちなみに野宿ばかりでなく、街のキャンプ場も利用したことがあります。

キャンプ場と言っても、ペトロステーションやモーテルが一緒に併設していて、だいたいただの空き地ばかりでしたね。
芝が張られているだけのフリーサイトなんてのが多かった。
(区画サイトなんて一度も見たことがありません、たぶんオージーのキャンプで区画という概念は無いと思います。)
一応、共同の水道・トイレ・シャワー(だいたいお湯は出ない)が有るので、それで十分です。
海沿いの街だとシャワーが塩水なんてザラですからね。
そんなキャンプ場に宿泊していたあるとき、なんか朝になったら「エイヤー」って感じの掛け声が聞こえる?
何だ?と思って見に行ったら、キャンプ場内で軍隊が訓練をしてました(爆
富士の樹海で野営している自衛隊って凄いんだな〜と思わず感心しました(苦笑
*オーストラリア軍って実際は凄い精強揃いだそうです。
そう言えば先ほどから街と連呼していましたが、内陸や西海岸側の街はペトロステーション兼雑貨屋兼軽食屋が1件、モーテル兼キャンプ場が1件、中華料理屋が1件これでお終い。
なんて街が多いです。
そしてその街と街の間の数百kmにはコンビニはもちろん自動販売機も何も1つも有りません。
根本的に日本とは別の世界と思った方が良いです。
そんな小さな街をいくつも渡り歩いてたまに大きな街や都市に辿り着く。
そういう大きな街にはバックパッカーズがあるので、そこでは普通に泊まるようにしていました。
日本人旅行者もたいてい居るので、情報収集を兼ねてよく利用しました。
で、そんなバックパッカーズでは溜まった疲れを癒すために何日か続けて泊まって疲労を抜くことが多かった。
日がな一日何をするでなくダラダラして日本人同士でダベっている。
こんな状態を我々は「腐る」と称していました。
「いや!いつまでも腐っていてはいかん!!そろそろ俺は出発する!!!」
なんて宣言すると、周りの人達から、「えぇ〜まだまだ連泊でしょぉ〜」
そうやって引き止めてもらうのも、普段一人で行動している人間には嬉しいんですよね〜
ついつい必要以上に連泊してしまう(苦笑
それでも毎日のように誰かは旅立って行く。
なので毎日のように誰かを見送る。

これは西オーストラリ州の地方都市の1つ、ブルームでの1コマ。
そう言えば日本人旅行者同士では、その移動スタイルで呼び方がありました。
自分達オートバイ乗りは「ライダー」
自転車で旅するのが「チャリダー」
バスで移動するのが「バスダー」
オーストラリアで最大のスーパーマケット=ウールワースのキャリーカートを押して歩く伝説の「ウールワーサー」(笑
この日はバスダーの見送り

こんな感じでブルームでは本当に毎日見送り会を開いてたな〜
なんでそんなに連泊していたかというと、自分にも一応目的がありました。
ブルームでは乾季の満月の時にだけ見られる「月の階段」という自然現象があることを教えてもらった。
それは是非見てみたいと思ったので、ここには1週間くらい連泊したような記憶が・・・

こうして念願叶って月の階段も見れました。
さすがにそろそろ出発ですね。

ついに見送られる側の人間になりました。
ブッチャケ一人になってからの方が、現地で友人はたくさん出来ました。
一人の方が向うも話しかけやすいのかな?
それに左回りか右回りかにもよるけど、周遊しているとだいたい同じようなメンツがあちこちで再会したり、噂を聞いたり。
みんな仲間意識が強くなっているんですよ。
そしてそんな仲間に助けられたこともあります。
すっかり一人旅に慣れきった頃の話です。
街から街まで全て舗装路で500km強の地域でした。
これくらいなら野宿せずに、ちょうど次の街に行けるかと考えたのです。
「だったら少し装備を軽くした方が楽なんじゃないかな?」
いつもは予備のガソリンはもちろん、水も500mLx2+5Lくらいの水をいつも持って出ていたのです。
しかし朝出て夕方に着くなら、「5Lの水は要らないか?」と判断してしまったのです。
こういう時に限って体調不良になるもんです。
100kmを過ぎた辺りから何か調子がおかしい。
とにかく喉が乾く。
500mLx2の水はすぐに底をついた。
そして200kmを過ぎた辺りでは激しい嘔吐と目眩。
もう運転することも出来なくなってしまいました。
路肩で大の字になって寝転がること30分くらいでしょうか?
ヤバイ!
この間に1台の車も通りません。
その間も身体中から水分は逃げていきます。
次の街まで300km弱はあります。
今朝出た街までなら200km強。
どちらが近いかと言えば今朝出た街でしょう。
よし!戻ろう!
決心をしてUターンするも、フラフラで真っ直ぐ走ることもままなりません。
もちろんろくにスピードなんか出せやしない。
この状態では正直今日中に街に戻ることは不可能です。
水の無いこの状態で長時間過ごすことは即ち死を意味します。
まずい、視界も怪しくなってきた・・・
そんな時です、向こうからオートバイが来るではありませんか!?
そして即座に自分に寄ってきて叫ぶのです!?
「○○さん! どうしたんですか!?」
そう、彼は数日前に自分が見送ったライダー仲間だったのです。
ルートとペースが違ったので、気付かない間に追い抜いていたようです。
とにかく彼から水とパンを分けてもらい、幾分体力も回復しました。
そして「水も食料もたっぷり有るから、次の街まで一緒に行きましょうよ!」と誘ってくれました。
この状態では一人ではまだ怪しいので、ありがたく提案に乗らせてもらい無事に次の街まで辿り着けました。
ちなみにその間に他の車とは一切すれ違っていません。
結局は脱水症状だったようですが、あの症状では水を飲む以外には回復する術は無かったはずです。
間違いなく、彼が助けてくれなかったら自分は一人で死んでいたでしょう。
大袈裟でなく命の恩人です。
その後に目指す目的地も同じだったので、そのまま数日一緒に走ることにしました。
彼のバイクは自分よりももっと年式の古いヤマハXT250
なので自分よりもさらにゆっくりペースです。
たしか平均で80km以下いや、もしかすると60kmくらいだったかもしれません。
しかしこれが良かった!
脱水症状で弱った自分の体力が回復したし、このペースだと今までよりも更に身体への負担が少ないことがわかりました。
日本からの悪友と分かれてペースを落としたので、それで十分と思っていましたが、それでもやはり一人でずっと走ると精神的にきていたのかもしれません。
とにかくこの数日で疲弊しない走りがすっかり身に付きました。
この写真はその命の恩人が撮ってくれた一枚。

お互いに写真を撮り合うくらいに完全復活したのです!
二人共が目指したのはとある宿、いやその宿の主人が主催するツアーが目当てだったのです。
その名もデイブのミラクルツアー

DAVEという60歳くらいのお爺ちゃんが一人で案内するアドベンチャーツアーです。
こんな感じの道なきGORGE=峡谷を突き進むのです。

あっ!ちなみに自分、本当はカナヅチです(笑

あっ!ちなみに、自分本当は高所恐怖症です(笑笑
とにかくこの見事な渓谷とお爺ちゃんの体力に驚かされる大人気ツアーなのです。
このお爺ちゃんがとにかく本当に凄い!
水辺で自分達が昼食をとっていると、デイブがいない。
アレ?と思うと対岸の10m以上の崖から声がしたと思ったら飛び込むでは有りませんか。
うぉ〜! 岸にたどり着いたデイブは得意満面で何かを話しています。
よく聞き取れなかった自分は、要は飯を食ったらお前らもアレを飛べってことだろうと勝手に解釈。
早飯の自分はもう食べ終わっていたので、スタスタと裏から回って同じように飛んだのです。
くどいようですが、自分本当は高所恐怖症のカナヅチです(笑笑笑
岸に着くとデイブが妙に悔しがっています。
どうやら、俺たちに飛べと言ってたわけではなく、お前らには無理だろうと言っていたそうで・・・
そうか〜悪いことをしたなぁと反省していたら、気分を害したのか姿が見えない!?
これはまずい!と思ったら、先ほどより更に高いところから声がします!?
今度は15mはあるかな?

岸についた時のドヤ顔!(笑
うぅ〜ん・・・ とぉ・・・
自分が腰を上げそちらに向かおうとした途端に
「Hurry up ! Next point !」とスタコラ行ってしまいました(爆
負けず嫌いな爺さんなんだなぁ〜
本当に楽しいツアーでした。
デイブの宿の前で

向かって左の車に腰掛けているのが例の命の恩人。
真ん中のバイクが彼のXT250です。
危険もあったけど、やっぱり楽しいことが一杯!
中々語りつくせないので、もう1話だけ続けさせて下さい!!
続きはまた明日!
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