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使い捨てターボライターを軽い着火に改造

*現在(2023.03.23.)この記事で紹介しているハッピーターボミニは、仕様が変更され記事と同じ改造は出来なくなってしまいました。
 まだ在庫で古い型が残っている事もあるので、参考程度に考えてください。

オール電化などとは真逆のキャンプでは火を付けたりする事が頻繁にあるので、ライターは必携の道具の1つと言えるでしょう。
高額な商品もありますが、100均で入手できる安価な商品を使っている方も多いのではないでしょうか?

そんなライターで自分が不満なのはまず何と言っても、着火スイッチが重い!
これは子供の火遊びによる火災を防ぐためのCR(チャイルドレジスタント)規制のせいです。
我が家のように子供のいない家庭にとってはひたすら不便なだけなんですよね…
でも現在は使い捨てライターは全て規制対象のため、重い着火スイッチの製品ばかりなのです。

しかし裏を返せば、使い捨てでなければCR規制対象外なわけです。
そんなわけで使い捨てでない=ガスを充填して繰り返し使える、着火スイッチの軽い100均ライターを以前にお薦めとして紹介した事があります。→こちら

このライター、ストーブなどの着火には有効で不満は無いのですが、焚き火などで火を起こそうと思うと(特に風の強い日など)火力が弱いので苦戦します。

こんな時はいわゆるターボライターの方が適しています。
CR規制された使い捨てのターボライターなら100均でも簡単に入手できます。
しかし先に述べたような着火の軽い使い捨てでないターボライターとなると、自分は見たことがありません。
無ければ改造してしまおうというのが今回の趣旨です。
改造ベースに選んだのはセリアで購入できるハッピーターボミニ

改造作業は難しくはありませんが、一般ユーザーが分解組み立てを想定された製品ではないので、いわゆる不器用な人だと元通りに組めないなんて事があるかもしれません。
火を扱うための道具ですから、改造する以上はそれなりのリスクも伴います。
自己責任でよろしくお願いいたします。

ご納得いただけた方のみご参照ください。
まず下半分のカバーを引っこ抜きます。

爪で引っかかるロックがかかっているはずですが、

ロックは気にせずグっと力を入れて引っ張れば、コツも何も無く簡単に抜けると思います。

次に点火部の筒を抜きます。

ここもロックがかかっています。
下の写真の中央あたりに写っている四角い窓部分がロック部なので、親指の爪でロック部を押し込むようにしながら引っこ抜くのがコツです。

半透明のプラスティック筒も引っこ抜きます。

これは特に爪とかでロックがかかっていないので、ただ引き抜くだけで取れます。

火口先端の白い部分も取れますが、そのまま残しておいても作業できるので取らない方が良いです。
ただし取れたら、また突き刺せば元に戻るので慌てなくても大丈夫。

あとは本体カバーを半分に割り外すだけ。

これも特にロックとかかかっていません。
着火スイッチ下のバネを取り除くだけで、着火を軽くする目的は完了です。

実際にバラしてみるととっても簡単な仕組みですし、このバネが無くてもライターとしての機能には何ら影響が無いこともご理解いただけると思います。
CR規制の無い国でも売るために、だいたいどの使い捨てライターでも簡単かつ抜いても支障が無いように作られている事が多いのです。

あとは逆手順で組み立てれば、作業は完了です。
ちなみにここまでバラせばガスの充填も出来ます。

ガスタンク底部のバルブから、100均で売っているガスを充填するだけです。

実は100均で売っている多くのガスライターは、製造時のガス充填用バルブが残ったままなので、再充填は簡単に出来るのです。
ただそれを大々的にアピールしちゃうと、再利用されて売り上げが落ちちゃうかもしれないから使い捨てとして販売しているのが実情です。

とは言えガス充填の度にバラスのも面倒。
ならば底部に穴を開けてしまえば良いわけです。
なんとご丁寧に穴を開ける箇所には印まであります。

たぶん日本以外の国に輸出している製品は穴を開けて繰り返し使える製品として販売しているんじゃないでしょうか?
穴を開けるには電動ドリルが一番簡単です。

自分は4mmのビットで開けました。

でもわずか100円の節約のために数千円する電動ドリルと100円以上するドリル刃を買うのは無理があります。
穴開けは、自分のように既に電動ドリルを所有している人向けの改造だと思います。
あるいはカッター等で削っていくのも手かもしれませんが、ちょっと面倒そうですよね…

一度やってみれば、分解はそれほど難しい作業では無いのでガスが切れたら分解が現実的かと思います。
こういう改造を自分でやってみると、本来は少ない力で使用できて再利用までできる製品をわざわざ不便で使い捨てにする意味って何なのだろうと思います。
子供に火は危ないからと操作出来ないようにするのが日本であり、危険なもの(火や刃物)は危なくない使い方を教える外国。
或いは、たかが100円と割り切ってガス詰め替えよりも使い捨てのままでも売れる日本と、繰り返し使った方が節約になるしゴミも減ると考えてその方が売れる外国の文化の違いなんじゃないでしょうか?
(再充填可能なライターでも「なんか怖いから」と自分で充填せずに買い替えるユーザーが日本では多いとも聞きます。)
キャンプは、そうした刃物や火を使いこなす良いトレーニングの場になると自分は思っています。
またキャンプを愛する人は自然を愛する人であってほしいので、使い捨ての道具よりは繰り返し使うことを重んじてほしいとも思います。
そんな思いも込めてこの記事は紹介しています。

と、最初にこの記事を執筆した時には纏めたのですが、冒頭で注意したようにこのハッピーターボミニは仕様が変更されてしまいました。
具体的にはガスタンクから充填用バルブが無くなってしまいました。

外見は筐体が半透明になったので、ある意味わかりやすいですね。

製品に貼られたシールを見ると「2211製」とあるので、おそらく2022年11月製造のロットだと思われます。
自分が改造した個体には「2111製」とあります。
いくつかセリアを回ったところ、バルブが付いた古いロットをまだ在庫していた店舗もあったので、興味のある方は今のうちに購入しておくのが良いと思います。
自分も予備に1つ購入しておきました。

ガスが充填できないようではわざわざ改造しても魅力半減ですので、手持ちの個体が使えなくなったら、別の製品を改造するつもりです。
その時はまた紹介記事を書くかもしれません。
改造ベースに良い製品がありましたら、教えてください。

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