長く続けたハンマーの紹介もとりあえず今回で一旦終了。
最後に紹介するのはショックレスハンマーです。
ハンマーの使い方や体質にもよるのですが、何本もペグを打つと手が痺れたり痛くなったりするのが辛いという人もいます。
そんな方にお勧めしたいのがこのショックレスハンマー、無反動ハンマーとかデッドブローハンマーやノンリバウンドハンマーとも呼ばれたりします。
名前のとおりで打撃時のショック・反動が少ない、更には少ない力で強い打撃力が生じますし、音も静かになるという理想のハンマーと言っても過言ではない、それがショックレスハンマーです。
原理としてはハンマーのヘッド内部が空洞になっていて、その中に小さな金属球や金属片が入っています。
その金属球などがハンマーを振り下ろす時に打撃面へ一気に移動してより強い打撃力を生み出すわけです。
そしてその金属球が衝撃を吸収するので、手に伝わる衝撃も緩和されるわけです。


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腕力は少なく済むし、音は静かになるし、衝撃は少ない、打ち付ける対象物を壊すことも少ない、唯一のデメリットは振り下ろす時に内部で鉄球が動くのでハンマーを当てる位置が微妙にズレやすいという欠点があります。
まぁペグを打つくらいなら問題にならない程度のズレです。
要するにキャンプで使うならほぼメリットしかありません。
今までの記事で「打撃力はヘッドの重さ」と散々言ってきましたが、こういう機構もあるのです。
ただまぁ打撃力に関してはそこまで極端に増大しません、1番のメリットは反動の少ないこと(そのおかげで衝撃も少ない)、2番目のメリットが打撃の対象物を壊さないことだと自分は感じています。
結果的にそのおかげで力を伝えやすいから、打撃力が増したと感じる人もいるんだと思います。
このショックレスハンマー、もちろんキャンプ用に開発されたものではなくさまざまな作業用途のための工具です。
様々な分野で広く普及しており、安価なものから高価なものまで様々です。
キャンプのペグ打ちとしては500gくらいのものが使いやすくてお勧めです。
それでも600g以上のスノーピークのペグハンマーよりは楽に打てる事でしょう。
ヘッドの素材もいろいろあるのですが、より衝撃を吸収し音も静かに出来るのでゴム・ウレタン製ヘッドが目的には適しているでしょう。
とは言えゴムはどうしても削れたり割れたりしやすいので、耐久性にはやや難があります。
そういう観点からは金属製のヘッドが良いのですが、衝撃吸収性や消音性が劣ります。
それら全ての中間という意味ではナイロン・PVC製が無難かもしれません。
その辺りは使用者の好みですね。