
トンネル型の大型テントで、オシャレキャンプで大人気だった定番テントの1つです。
定番テントとして人気を博したのにはいくつか理由があります。
先ずはファミキャン・グルキャンでも快適な大きさなのに、慣れれば女性一人でも設営できるくらいの簡単さ。
そして、一般的なドーム型と違いトンネル型なので個性的なのに、不慣れな初心者が設営してもダルんとしない美しい立ち姿。
通気性などもしっかり考えられており、実用性も高い。
ジッパータブなど細かい箇所まで手を抜かずにデザインされつくしているので満足度が高い。
これらの要素が、実用性や耐久性は高いけどどこか野暮ったさを感じる他メーカーよりも、秀でていたので人気になったのではないでしょうか?
レイサを見た後だと、ドーム型2ルームとか野暮ったく見えますね。
特に日本限定のベージュカラーのレイサなんてプレミアムがついて20万円以上の実売価格で取引されていたくらいですから。
そんな高嶺の花も現在(2023年)は、実売価格はだいぶこなれてきました。
*上記リンクは一例でして、自分が出品している商品では無いので、価格・品質等を保証するものではありません。
ただし、自分の場合はオシャレ目的というわけではなく、年頃の姪っ子達のためにプライバシーが守りやすい個室目的で興味を持ったのです。
ここだけの話し、レイサが一番流行っていた頃に自分は「青虫」と揶揄して小馬鹿にしていました(苦笑
それがまさか自分で所有するようになるとは…
一番最初の写真だと手前の開放しているキャノピー部分に小インナーテント
リビングスペースを間に挟んで、後方に大インナーテントが設置されます。
要するに2ルームではなく3ルームなのです。
小インナーテントと大インナーテントの間にリビングスペースが設けられているのですから、かなりプライバシーは保たれるでしょう。
何なら大インナーテントは間の間仕切りがジッパーで開閉できるので、合計4部屋に分ける事も出来ます。
分類としては2ルームテントと呼ばれますが、実運用では4ルームテントになるわけです。
自分は既に大小幾つものテントを所有していますが、姪っ子たちの人数に合わせて複数のテントを張るわけにもいきません。
1つの大型テントで複数に空間を分割した方が都合が良いのです。
とは言え姪っ子も成人しているので、そんな頻繁に一緒にキャンプに行ってくれるわけでもない。
なので、たまにしか使わないものならば出来ればあまり高額なテントは避けたいが、あまりに安っぽく粗末なテントで姪っ子達が不快な思いをさせては次からキャンプに参加してくれないかもしれない。
そんな下心もあり、かつての大人気オシャレテントの割りに安価に入手しやすいこのReisa6は目的にピッタリだったというわけです。
ただ実際に現物を使ってみると、我が家のメインテントのロッジシェルターよりも広いはずなのに軽い!
最近年齢による体力の低下を感じている自分には、使い勝手が良いならロッジシェルターの代わりにも良いかな?とすら思うようになりました。
なのでロッジシェルターや他のトンネルテントとの比較もしてみようと思います。
先ず設営。
大型2ルームテントとしては簡単な部類です。
大雑把に説明すると幕を広げて後方2箇所をペグダウン。
合計4本のポールをスリーブに通します。
ちなみに透明なビニール窓がある方が前側です。
スリーブ入口が黄色のスリーブには金色のポール、灰色のスリーブには銀色のポールを通すようになっているので分かりやすい。
設営で唯一気をつけるべきは、このスリーブを通す時です!
ポールがとても長いので途中で引っかかったりしがちなんですが、そんな時でも絶対にポールは引かない!押すだけ!!
ここで引いたりするとポールの節が噛み込んで破いたりしがち。
かと言ってあまり強引に押し過ぎると突き破ったりもしがちです。
慣れないうちは、二人で作業した方が良いかもしれません。
とにかくここだけは丁寧に!!!
スリーブの入口と反対側は袋状になっていてそれ以上は押し込めません。
そこまでいったら、スリーブ入口側のプラスティックのエンドキャップにポールを差し込みます。
よく見かけるピンを差し込むタイプよりはこちらの方がちょっとやり易いと思います。
この作業をポール4本全て行う。
これが出来たらあとは蛇腹状のアコーディオンを開くような感覚で立ち上げて、前方2箇所もペグダウンすればとりあえずは立ち上がります。
でもこの状態だとグニャグニャで強度が無いので、ポールを通した左右4箇所合計8箇所の張り綱をペグダウン。
これでかなり強度的にもしっかり設営出来ます。
あとは使い方に合わせて吊り下げ式のインナーを付けます。
こんな感じで設営は評判どおり簡単です。
くどく注意しておきますが、勢いに任せて雑にポールをスリーブに通すと破損の元です。
問題無く設営しても、ポールは大きく湾曲しますからそこは怖がらずにグッと大胆に湾曲させましょう!
そのため曲がり癖も付きますが、そういう仕様なので気にしないように。
それと、先にポールは伸ばしてから入れた方が失敗が少ないのですが、ポールが長いので設営時に横に場所をとるのでスペース的に広い場所を必要とするのもちょっと気をつけたほうが良いです。
注意点はそんなもんで本当に簡単な設営です。
ただまぁいくら簡単とは言え、ロッジシェルターはコツも何も無く、感覚的に組んでいけば設営終わるんでやっぱりロッジシェルターの方が設営簡単ではあります。
ですがロッジシェルターは骨組みが重いので、一長一短ですね。
非力な女性などはレイサの方が楽チンに感じるかも?
先行ブロガーを見ると、皆さんだいたい前側のインナー(小)は取り付けずに、前のキャノピーを跳ね上げてタープ的に使う過ごし方が多い。
と言うか、いくら大型テントとは言え前後にインナーを前後に2つとも付けると真ん中のリビングスペースは広々とは言い難い。
見てのとおりテーブルなどの大きさにもよりますが、家族4人が中で食事をすることくらいは出来ます。
だけどコンロなどを置いて中で調理までもと考えるとさすがに厳しい。
小インナー分をリビングスペースに使って、なおかつキャノピーを開放することにより頭上のスペースも広げた方が間違いなく開放感もあって良いです。
これだとタープ要らずで良いと言う方が多いのですが、オープンタープに比べれば狭いのは否めないので自分的には微妙。
でも雨が予想される時は、狭いが故に道具も小さめのものを配さざるを得ないのでテント内への移動が素早く楽に出来る。
どちらにしてもこのようにフロントキャノピーを跳ね上げると、メッシュスクリーンは無いので虫等が入り放題なのが妻は気になったようだ。
オープンタープだと思えば、いつもどおりではあるがロッジシェルターに慣れている我が家では2ルームはメッシュスクリーンに守られている環境が普通なので、そう感じるのも仕方ないのです。
この辺りはやはり日本のブランドの方が日本人の気質に合った製品開発だと感じます。
ちなみにサイドパネルにはメッシュスクリーンが装備されています。
なので全く日本の気候に全く対応出来ないないわけではない。
自分が以前に所有していた同社のSIOUX(スー)はメッシュスクリーンが全くありません。
北欧発祥のブランド=ノルディスクは本来はメッシュスクリーンなど気にかけていなかったのかもしれません。
それがSIOUX(スー)の後継モデル=Alfheim(アルフェイム)では出入り口にちゃんとメッシュスクリーンが装備されるようになりました。
ノルディスクにおける日本の売上は決して低くは無いので、日本からの希望もそれなりに反映しているのだと思います。
しかしこのサイドパネルを跳ね上げてタープ代わりに使うのは、キャノピーと違ってちょっと厳しいと思います。
先ず張り綱やアップライトポールが邪魔でテントの横には居ずらい。
それに、2枚のサイドパネルの間に大きな隙間が有ります。
ロッジシェルターだとサイドパネルはジッパーで連結出来るので、タープ代わりに使いやすい。
更に言うなら、直線的垂直に壁面が立ち上がっているロッジシェルターだとサイドパネルが広く使えますが、ポールの湾曲に沿って壁面が屋根の方に引っ張られるトンネルテントだとサイドパネルは狭くしか使えない。
すなわちノルディスクというよりもトンネルテント全般の構造的な問題なわけです。。
とは言えロッジシェルターは前方にフラップが付いていないので、前方スペースは活用しにくい。
テント前方スペースを活用するか、横スペースを活用するかの違いなわけです。
レイサ=トンネルテントは前方の空間を利用した方が合理的という事です。
他に気になった問題点は、やはりスカートが無いことですね。
皆さんがよく言われる寒さ対策もそうでしょうが、虫嫌いの妻は虫の侵入も気にしていました。
それに雨の吹き込みも案外ありますね。
いろんな観点から、スカートはやはり欲しい装備です。
これも日本の気候というか日本人の嗜好に合っていなかった点です。
ちなみにスカートを装着した日本限定モデルを販売したこともあり、それが好評だったので現在はスカートの付いたモデルも併売されています。
ちなみに大きなベンチレーションがしっかり装備されていたりと、通気性は悪くはないです。
このベンチレーションは、横にも生地が配されているので強い横風が吹いたとしても雨の吹き込みは皆無なのがありがたい。
まぁこうした優秀なベンチレーションが装備されていても、気候によっては結露がつきますけどね。
結露はコットン系でないと、国内メーカーでも何でもほとんどのテントでつきます。
ベージュカラーのレイサが大人気んだった時代に、そのデザインをパクったと揶揄されたDODのカマボコテントの初代はかなり結露が酷かったと当時話題になっていました。
そんな初代カマボコに比べると、レイサはまだかなりマトモな方だと当時は言われていました。
(マイナーチェンジを重ねているので現行のカマボコテントはだいぶ改善されているらしいです)
どちらかと言うと日本的で無いのは、透明ビニールの窓。
海外ブランドのテントだとチョイチョイ見かける装備ですが、日本のブランドだとちょっと珍しいです。
高温多湿の日本だとこうした透明な窓よりも、メッシュスクリーンの方が重要視されるからです。
透明な窓により外の景色が見えることはそんなに重要だとは思わないけど、明るい外光を取り込むのには好都合。
もちろん外から見えないように閉める事も出来るので、プライバシーは守れます。
日本では効果的な装備とは言い難いけれど、あればちょっとオシャレな装備といった感じです。
使って気に入ったのは、インナーテントに装備された小物入れ。
実用性よりもデザイン上のアクセントかと思っていたが、実際に使ってみたら確かに便利!
車の鍵や、ヘッデン、リモコンなどなど色々と目に付くところに細かく分類して収納できるのは本当に便利でした。
ちなみにインナーテント内部の四隅にメッシュの小物入れが有るのはどこのメーカーでもたいがい一緒。
でもサイドドアの上にまで小物入れが付いているのはなかなか無い。
あまり重い物を入れるのに適しているとは思えないし、実用性はそれほど高く無いけどとにかく小物入れの多いテントだとは思う。
あるいはサイドパネルをいちいち巻き上げるのが面倒な時は、このポケットに入れると手早いです。
別途購入した方が良いものは、先ずサイドパネルを跳ね上げるためのアップライトポール。
高さは180cmくらいが使いやすいと思います。
元々2本は付属されていますが、小インナーを取り付けずに前方のキャノピーを跳ね上げるのに2本。
サイドパネルも跳ね上げるには1箇所につき2本必要で、左右両サイド全部で4枚あるので全部跳ね上げようと思うなら8本。
前方キャノピーの2本と合わせて、アップライトポールは最大10本有っても良いわけです!?
でも出入り口としてどこか1箇所だけで、あとは閉め切る使い方だってかまわないわけですから、その場合は付属されるポール2本だけで賄えるので追加購入の必要はありません。
先述したように、サイドパネルは跳ね上げてもタープ代わりに使いにくいので跳ね上げに、あまり拘らなくても良い気がします。
ただ出入りする度にめくるのも面倒なので、1箇所は跳ね上げた方が楽かな?と思います。
なので2本は追加して合計4本用意しておくと良いと思います。
もちろんオープンタープに使っているポールを所有している人は、それらを流用したって何も問題ありません。
自分も初張りの時はそうしたのですが、アップライト用ポールとしては太過ぎなのが見た目的に気になりました。
またそうやってポールで跳ね上げるためにはガイロープもポールの本数分必要です。
元々アップライトポールが2本付属されていますので、ガイロープも2本しか付属していません。
必要本数をご自身で用意しましょう。
他にはお好みに応じてグランドシート。
元々シートは付属していますが、これは大インナーと小インナーの間のリビングスペースを埋めるサイズのシートです。
なので先述したように、大多数の人がやる小インナーを取り付けずにリビングスペースを広く使おうと思うと付属のシートは中途半端なサイズとなってしまいます。
別売で大小インナーを含むテント内全ての底面をカバーするサイズのフットプリントは販売されていますが、周辺が立ち上がっていないタイプなので土埃等が入り込み安いのであまりメリットは無いような気がします。
NORDISK Reisa6 フットプリント
安価に中古を購入できたので、使ってみましたが薄い素材なので下に石があったら穴が開きそうでちょっと心配です。
個人的にはフライシートを張る前に、設営位置を決めておけるのが一番のメリットですかね?
フットプリント購入以前は下にブルーシートをグラウンドシート代わりに敷いてい使っていました。
全長645x295cmのレイサ6全てを完全に覆いたいと思うと、かなり大きなブルーシートが必要になります。
しかし先述したようにほとんどの方はインナー(小)を取り付けずに、キャノピーを跳ね上げて使っていますから、前方は土間スタイルにする方が多いのではないでしょうか?
それならばもう少し縦方向が短くても良い。
ランタンフックとしてデイジーチェーン(ハンギングチェーン)は用意しておくと、とても便利です。
インナーテント内にランタンフックはありますが、
リビング部にフックは有りません。
しかし、インナーテント取り付けのためのフックが豊富にあるので、それらを活用してデイジーチェーンを取り付けるとちょうど良いです。
自分は100均で購入したものにカラビナを付けて使いましたが、専用品か?というくらいに使い安かったです。
広いテントなだけに、適切な箇所に複数のランタンを配するのはとても有効な使い方です。
ペグは軽量なアルミ製が40本も付いてきますが、柔らか過ぎで使い物になりません。→リンク
なので、強度のあるしっかりしたペグを別に追加購入することをお勧めします。
強度を最優先するなら、ソリステに代表される鍛造鉄の20cmくらいが良いかと思うんですが、ただ40本ねぇ…
重さを考えたらそれは有り得ない。
となればチタンか?
いやいや、あんな高価ペグを40本も買ったら何万円かかるんだ?
というわけで、SoomLoomのステンレスペグ20cmがお勧め!
強度と軽さとコスパのバランスが取れた良いペグです。→紹介記事
とは言えやはり40本もステンレスで揃えるとさすがに重いな〜と感じたのも本音。
張り方によっては40本も使いませんからねぇ…
ただスカートの無いレイサでは裾をしっかりペグダウンした方が良い場合も多いのも事実。
そのためのループがあちこちに配されています。
結局は各人の好みで細かくペグダウンするか、大雑把に最低限で済ますかによって使うペグの本数は大きく変わります。
何度か設営をしてみて、ご自身の必要本数を見極めて下さい。
こんな感じで必要に応じて買い足した方が良い物もありますが、他社製品も似たり寄ったりですし、使い勝手が良く完成度が高くデザイン性の良いテントと言えると思います。
改めてメリットデメリットをまとめてみると
メリット
・とにかく広い室内空間に個室的に分けやすいインナーテント
・大型テントの割に設営が簡単
・豊富な小物入れ
・優れたデザイン性
デメリット
・完全フルメッシュにはならない。
・スカートが付いてない
・やや結露する
・定価で考えるとコスパは悪い
他社のトンネルタイプの大型テントで人気の高い=ライバルとなるテントは
オガワのアポロン
サバティカルのアルニカ
DODのカマボコ3
この辺りかなと思います。
これらとメリットデメリット比較してみましょう。
・インナーテント
上記のテントで標準仕様のままで、レイサのように4ルームとして使えるテントはありません。
インナーを買い足せば、レイサと同じように3ルームとして使えますが、あくまで別売です。
・設営の容易さ
アポロンやアルニカは強度を上げるために、縦方向にもポールを配しています。
おかげで強風時などは安心だと思いますが、設営は面倒になります。
設営の容易さはトンネルテントの大きな特徴の1つなのに、その良さをスポイルするのはどうかと自分は思います。
強度的にはレイサはアポロン・アルニカには劣ると思いますが、それほど強度的に弱くはありません。
秒速17mの強風にも耐えるとメーカーは喧伝しています(→リンク)し、強度と設営容易さのバランスは一番だと思います。
ただそうしたリッジポールはデザイン上のアクセントにもなっているので、最終的には好みの問題でもあります。
・小物入れ
区分けされた数でしたら、やはりレイサが一番でしょうが、他のテントも不便を感じるほどではないと思います。
ただその小物入れがデザイン的にもアクセントになっている辺りが、レイサの優れた点ですね。
・デザイン
個人の好みではありますが、個人的にはアポロンが一番イカつくて格好良いと思っています。
でも女性だとちょっとゴツ過ぎと思うかもしれませんね。
レイサ・アルニカはどちらもスッキリ綺麗にまとめている印象です。
カマボコ3はこれらに比べるとちょっとゴチャっとした印象ですが、そんなに悪くは無いと感じます。
・メッシュ
これはもうレイサの一人負け。
カマボコも最新の3は完全フルメッシュになりましたが、以前の2まではレイサ同様にフルメッシュにはならなかったので中古で探そうとするなら注意が必要。
・スカート
これもレイサの一人負け
ただし最新のレイサはスカート付きモデルがあるので、そちらを選べば同等です。
(ただし更に高額になってしまいます)
・結露
ルーフフライを装備しているアポロンの一人勝ちですね。
カマボコは初代は結露に関しては評判悪かったのですが、最新の3は特に問題無さそうです。
アポロンやレイサにはT/C生地のモデルもあるので、そちらを選べば結露がポタポタ滴ることはありません。
代わりに重く乾きにくく更に高額にもなります。
・コストパフォーマンス
定価で考えると、アポロン(187000円)とレイサ6(184624円)はコスパ悪いと言わざるをえません。
逆にアルニカ(99800円)とカマボコ3M(75900円)のコスパがかなり優秀過ぎ!
(2023年10月現在の価格)
ただし優秀過ぎるコスパのせいか人気も凄まじく、アルニカもカマボコも購入は抽選です。
欲しいからといってすぐに買えるわけでは無いのが欠点でもあります。
こうして比べてみると、けっこう4社4様でそれぞれ個性が強いですね。
機能・性能が高いアポロン
価格がズバ抜けて安いカマボコ
インナーテントに独自性のあるレイサ
コスパと機能とデザインのバランスが極めて高い次元でまとまっているアルニカって感じでしょうか。
もし自分が、ファミリーキャンプ用に、もしどれか1つをお勧めするなら…
価格差ほどは性能差があるとは思えないので、先ずはカマボコを説明するでしょうね
でもカマボコテントでは所有欲が満たされないだろうなとも思っています。
そういう意味ではアルニカの方がデザイン性も高く機能も優秀で満足度は高いだろう!
そんな話しをして、長く使うなら本当のコスパに優れたアルニカを最終的に勧めると思います。
と言ってもカマボコもアルニカも先ずは抽選に当たらないと購入できないわけですが…
なんて考えると、だったらアポロンかレイサがカマボコやアルニカ並みの低価格で買えたらと思うわけです。
すなわち中古を探すというわけです。
現在の定価はどちらも18万円越えですから、いくら中古とはいえそこまで安くならないような印象かもしれません。
実際に相場でいうなら、そんなに安くはありません。
でもどちらの製品も大手有名メーカーで、人気も高く、更に発売からそれなりの期間経過もしています。
すなわち結構な数が売られたわけですから、中古市場に流れた個体数もけっこう有るわけです。
となれば中古の実売価格にもかなりの幅が出てくるのです。
じっくり時間をかけて探せば、掘り出し物に当たる可能性も高いわけです。
数カ所穴が空いている、あまり程度の良くない個体ですが、別売PVCシートまで付いたアポロンがわずか52000円で某フリマサイトで売られていたのを自分は見ています。→リンク
あるいは、1まわり小さなレイサ4ですが、某リサイクルショップでこんな捨て値で売られているのも見ました。
既にレイサ6を所有していたけれど、あまりの安さにどちらも買ってしまおうかと思ってしまいました(苦笑
でも探している時にこうした掘り出し物に巡り合えるかどうかは運次第です。→現在のメルカリ出品状況
そして、そんな極端に安価な掘り出し物に拘っているといつまで経っても入手できないので、ある程度の目標価格を設けておくことも必要だと思います。
具体的には、レイサ6ですと現在(2023年夏)の相場ならば5万円が1つの目安かと思います。
6万円以上ならば交渉するのも時間の無駄、5万円以下ならば交渉で4万円以下を狙うのが良いと思います。
もちろん程度の良し悪しや付属品の有無で4万円が高い場合も安い場合もあるので、一概には言えないけれどまぁそのくらいが目安だと思います。
そして中古品を探すならば、程度も千差万別。
どこを注意すべきかポイントを紹介しておきます。
壁面や屋根などの大きな面にちょっとくらいの穴ならば、補修は難しく無いと思っているので自分はあまり気にしません。
シームテープの貼り直しはこれだけ大きい幕だと面倒なのでやりたくない、なのでシームテープの浮きや剥がれには注意して見ます(質問等で聞くのはもちろんですが写真も掲載してもらう)。
あとはレイサの持病としてポールが割れやすい、スリーブを突き破っている個体も多いので、実用に耐えられる範囲かどうかの見極めが大事。
ポールは修理用に中古を探すことも可能なので、その分安価なら候補になり得ます。
中古ですと付属品等が揃っていないこともあり得ます。
付属品として本来元々入っているものを挙げていくと
本体(フライ)・インナーテント大・インナーテント小・フロアー(センター部分のみ)
ポール&ペグケース・出入り口用張り綱3.2mx2本・ペグ40本・センタポール2本・サイドポール2本・アップライトポール
参照サイト→リンク
これらのうちペグは元々の付属品は柔らか過ぎて使いものにならないので、無くても気にしない。
それ以外のものは不足があると設営に支障が出るので、価格交渉の際の判断材料としてチェックしておくと良いです。
自分が購入した個体は、シームの浮きや剥がれも無く、ポールの節が1箇所割れているが補修で問題無く使えていて、スリーブの破れ等は無し。
ペグは数本不足。
要するに、特に問題は無い個体でした。
とは言えそれは現在の状態であり、新品で購入するものより早く防水性などが劣化していくのは間違いありません。
そもそも「特に支障無し」なんて言葉は曖昧で主観的なので、出品者はそう言っても実際に使ってみたら問題大有りなんて頻繁にあるのが中古市場です。
そして保証があてに出来ないのも中古市場です。
そうしたリスクを覚悟しないとならないし、それが許容出来るほどに安価でないと中古の意味が無いとも思っています。
特にテントはそうした傾向が強いので、具体的には定価の半額以下、出来れば1/3以下を目指したいと自分は考えています。
逆を言えば相場より格安な個体は何らかの問題を抱えていると思うべきです。
人気商品が新品同様で何の問題も無く半額以下なんて甘い話しがあるわけないんです。
自分はアウトドア用品に限らず、いろんな物をリサイクルショップや個人売買等で中古品をよく買っています。
なので少しは注意点がわかっているつもりですが、それでもかなりの失敗例があります。
中古品はリスクが覚悟できなければ絶対に手を出さない方が良いと断言できます。
いや新品だとしても格安品はリスクがあります。
そういうリスクが怖い人は、高額にはなりますが定評ある有名メーカー品を正規販売店で購入した方が安心ですし、なんならその方が結果的に安価で済むかもしれません。
逆にそうしたリスクを覚悟して、しっかり見極めれば価格以上の満足感を得られる可能性が高いとも言えます。
そんな良い例がこのレイサ6かと思います。