フと何となくテントが買いたくなった(苦笑
ハッキリ言えばストレス発散に何か買い物がしたくなったのだ。
となるとソロ・デュオ向けテントかな?
最近の自分はソロキャンプとなるとTassoを使うことが多い。
とても気に入っているのだが、全く違うタイプのテントが良い。
今まで使ったことのなかったトンネルタイプだったがレイサは中々に良いテントだった。
Tassoはワンポールタイプだから、それ以外から選ぼう。
レイサ同様にトンネルタイプか?
腰痛持ちの自分は全高の低いテントは腰に負担がかかるので避けたい。
ソロ向けのトンネルタイプは押し並べて全高が低い。
じゃあドームタイプか?
ソロ向けのドームテントも、携帯性を重視したものが多くそうなるとやはり全高は低い。
自分が所有しているテントだとNaturehike Nebura2がそうしたコンパクトなドームテントだ。

たしか2010年頃まで作っていたんじゃなかったけかな?
赤いパイピングの入ったデザインが当時のオガワらしい色合い。
当時はあまり人気がなかったような記憶。
『一人で持ち歩くには梱包サイズが大き過ぎる。』
『長いポールをキツくしならせる設営はやや難しい。』
そんな評価が一般的だったような気がします。『ソロなんだから、狭いのも低いのも我慢するのが当たり前。』
バイク利用のキャンツー勢でも『同社のステイシーくらいまでの大きさで十分だろ?』みたいな雰囲気だったように感じます。
現在よりもあの頃はストイックな空気感だったように思う。
それが「グランピングブーム」を経て「ゆるキャン」なんて言葉が当たり前になってくると、ソロキャンプでもゆとりのある広いテントが迎え入れられたのでしょう。アルバーゴ23廃盤から数年経って忘れさられた2018年!名前を変えて突如復活したヴィガスは前作が嘘のように人気が上がり始めたのです。
現在はとても高い人気を誇りますが、ヴィガスを購入して絶賛している人も大半がアルバーゴを知らないようで、滅多に話題に上りません。
それが何か可哀想で自分はあえて、歴史としてアルバーゴを紹介させていただきました。さてヴィガスは本当に人気の高いテントでソロテントとしてはやや高めの価格ながらけっこうよく売れました。
オガワも気を良くして、インナーテントのある後方にもメッシュパネルを配したマイナーチェンジを2021年に行います。
この改良にとどまらず翌2022年には跳ね上げ可能なフロントパネルにサイドウォールを搭載したヴィガスIIを発売。
アルバーゴ23の不人気などすっかり忘れ去られて、今やソロ・デュオテント最強の称号をほしいままにしているのが現況です。
さてヴィガスの購入を検討したは良いが、自分は物欲が強いくせに稼ぎが悪いせいでお小遣いは少ない。
そんな人気があって高額なヴィガスIIが買えるわけがない!

ogawa ヴィガス2
特に購入を検討した2023年夏頃は2022年末の価格改定で値上がりしたばかり
ヴィガスIIは82500円から97900円と約15%の値上げです。
セールを狙うにしても約10万からの値引きではかなり苦しい。
しかし自分はあまり新品とかに拘らない。
そう中古という選択肢があります。
先述したようにヴィガスは人気があったテント=中古の球数が豊富。
更にモデルチェンジ前のモデルなら軒並み値下がりしている。
メルカリなどをのぞいてみても3万円台で十分に狙える。(2023年夏頃の相場です)→現在のメルカリ出品状況
しかし自分はあえて初期型ヴィガスではなくマイナーチェンジ後の後期型を狙いたいと思った。
先ず何と言っても夏場の使用を考えたらインナーテントに直接繋がる後方のメッシュは通気性を考えると是非欲しい装備だ。
それに後期型ヴィガスは発売年を考えたら、長くても2年程度しか使っていない計算になる。
もちろん使い方にもよるが経年劣化を考えれば、使用期間は短いほど良い。
逆に言えばヴィガス初期型はものによっては最長5年経過している可能性がある。
リスクを考えればもちろん後期型の方が絶対に良い。
もちろんヴィガスIIの方が更に使用期間は短い。
フロントフラップを跳ね上げて更にサイドウォールが有ればタープ代わりに使っても有効だし横からの風の吹き込みや上からの雨の吹き込みも緩和できる。
これだけ良いことづくめでは、さすがにメルカリでも価格は強気だ。
5万円どころか6万円以上が相場のようで、だったらセールで新品狙った方が良い気がする。→現在のVigasIIのメルカリ出品状況
となれば初期型並みの価格(3万5千円程度)で出品されている程度の良い後期型が目標だ。
一例で自分が購入した個体以上のお得品
*上記リンクは一例でして、自分が出品している商品では無いので、価格・品質等を保証するものではありません。
そしてそんな都合の良いものに巡り合えた。
最初は3万円台後半で出品されていたので、元々目星は付けていた。
出品者の説明によると、ヴィガス特有のポールの曲がり癖があり、ガイロープは付属していないが、幕には傷や穴が無いし撥水性までまだ有しているという説明。
これは中々に有望そうなので価格交渉をしようかなと考えていたら、自分の希望価格よりも更に安い価格に変更された。
悩む間も無く即購入!
手元に届いいたら早速試し張り!!
届いた個体にはどこにも全く問題は無い! 素晴らしい!!
先ず設営はなるほど少し面倒かも。
山岳用のソロテントとかと比べるのは流石にあんまりですが、もう少し床面積の大きな中型ドームと比べても長いポールがちょっと扱いに苦労します。
いや苦労と言うほど大袈裟ではないんですけどね…
でも2ルームテントと思えば、このくらいのポールの本数は普通ですし、ポールのしなりがちょっと強いだけです。
力加減がわかってしまえばさほど問題にはなりません。
慣れてしまえば女性一人でも設営できる範疇の面倒さです。
中のリビングスペースは、イメージよりも広く感じました。
自分を始め皆さん最強のソロテントなんて言うからついついソロテントの前室イメージで捉えがちですが、本来はデュオ向け2ルームテントです。
そりゃぁ一人で使えば広いはずです。
逆に2ルームテントのイメージで捉えていた人が使うと狭いと感じるのかもしれません。
それとフロントフラップを上げると開放感を伴って更に広く感じる。
思うにヴィガスの成功はこの使い方をオガワが前面に推し出したことにも要因があると思う。
アルバーゴ23でもこの使い方は出来るんですが、フロントメッシュパネルを目立たせたデザインで閉めた時の通気性の良さをアピールしていたように思います。
もちろんヴィガスも通気性は良いです!
いやむしろアルバーゴよりも更に通気性が良くなっています。
特に自分が入手した後期型以後ですと、後部にもメッシュが配されてインナーテントにもメッシュが付いているので、空気がキレイに通り抜ける。
見てのとおり、後部もフラップを跳ね上げることが出来ます。
そしてこうやってフラップを跳ね上げても少しくらいの風邪ではグラつかない。
ただし張り綱はポールから少し離して打たないとならないので、設営面積はけっこう前後に広いサイトでないとならないのはソロテントとしてはややツライ。
それと張り出し用のポールは同梱されていないので、自分で追加購入する必要があるので元々悪いコスパは更に悪化します。
でもしっかり張り綱を貼れば、横風を受けやすいフォルムの割に安定性が予想外に高い。
こうした構造の優秀さは、さすが老舗の小川ならでです。
作りの良さが安物テントと比べると際立ちます。
ただこのフラップ跳ね上げも万能ではないのが残念。
雨が降った時にフラップの付け根辺りから吹き込みがけっこうあります。
この点に関してはサイドウォールが付いたヴィガスIIの改良点ですね。
細かい所だと、天井の一部が透明ビニールになっていて空が見えるのも何か好き。
実用性だけで考えたらあまり意味が無いんですよ。
明りとり窓としては小さくてイマイチですし、透明ビニールは変色するかもしれない。
何より、インナーテントを吊るすと、この窓は隠れてしまう。
雨の日は結露しちゃうし。
でもこのヴィガスを使用するユーザーは、そういう損得だけじゃなくロマンを求める人が多いんじゃないかとオガワがそう考えて、きっと透明の窓を付けたと思うんですよ。
中型ドームに比べれば狭いし、小型ソロドームに比べれば収納寸法がデカ過ぎる。
考え方によっては全てが中途半端と捉えかねないサイズ感ですが、現在は他にライバルが見当たらない絶妙なサイズです。
唯一無二の最強ソロテント。
フラップ跳ね上げの完成度はヴィガス2に劣りますが、それ以外は欠点らしい欠点が思い浮かびません。
自分にとって最大の問題は購入してから猛烈に仕事が忙しくなり、このヴィガスを使いに行く暇が全くとれないことだ。
寒くなったら薪ストーブの出番だし、そうなるとTassoTCの方が向いているしなぁ…
まぁ物欲を満たせたし、かなりお気に入りのテントになりそうです。
合わせて購入した方が良さそうな用具も紹介しておきます。
先ずグラウンドシート。
もちろんogawa純正でも良いのですが、さすがに高額過ぎるのが本音。
ogawa PVCマルチシート220×150用
自分はユタカメイクのブルーシートを使っています。
ユタカメイク ODグリーンシート #2500 1.8×2.7m
サイズはインナーテントのみに敷こうと思うなら1.8×2.7mを切るか折り込んで使う。
ユタカメイク ODグリーンシート #3000 2.7×3.6m
自分はインナーテント以外も靴を脱いで使おうと思っているので、2.7×3.6mを折り込んで使っています。
短辺を両側から少し折り込む事によって多少なりとも土などが入り込むことを防ぐのでちょうど良いと考えています。
先述したように前後フラップを跳ね上げるなら、ポールも追加購入が必要です。
前を跳ね上げるには、好みによりますが180〜210cmの長さのポールが2本必要。
ogawa純正だと190cmのこちらが一般的か
ogawa ALアップライトポール190cm
アップライトポールとして使うにはやや太過ぎるが、タープの設営にも使えるアジャスタブルポールを選べば使い道は色々とあるので、自分的にはこの辺りを推奨しておきます。
8tail 28mm ソコノアジャストポール
後部の跳ね上げなら130cm前後のポールが必要。
ogawa ALアップライトポール130cm
自分は、重いスチール製だがテンマクデザインのこちらを使っている。
テンマクデザイン 炎幕フロンティア張り出しポール
ogawaの半額以下という価格が魅力。
ペグは付属の純正品でも使えないことは無いが、河原などの硬い地面だとちょっと厳しいかな?
ソリステに代表される鍛造鉄やチタン製のペグに変えた方が安心感が高いと思う。
長さは20cmで大丈夫だと思う。
スノーピーク ソリッドステーク20cm

