
理由はいくつもあります。
先ず電子式着火(イグナイター)ではなく、フリント(火打ち石)式であること。
電子式は簡単に火が付けられて良いのですが、意外と壊れやすい。
その上、だいたい標高2500m以上の気圧の低い状態だと火花が飛ばないのです。
ストーブに火を点けようとして最悪ライターのガスが切れてもフリントから火花が飛べば着火出来ますが、高所で低圧だとイグナイターは使えない場合が多い。
ライターが壊れたりガスが切れても、最悪どうにかなるのはフリント式なんですよ。
まぁそんなわけで登山をされる方はフリント式を選ぶ方々が圧倒的に多い。
でもそうは言ってもフリント式のライターは他にもあります。
その中で何故Bic miniなのか?
それは封入されているガスが他とは違います。
一口にガスと言ってもいくつか種類がありまして、一般的なのはノルマルブタン。
ノルマルブタンは-0.5度以上で気化します。
要するに氷点下1度以下の寒冷地だとガスが燃えないのです。
それに対してBicライターに封入されているのはイソブタン。
イソブタンは-11.7度以上で気化します。
この約10度のアドバンテージは寒冷地では圧倒的です。
更に言うならBicライターはデルリン樹脂という、耐久耐熱に優れた樹脂を筐体に採用しているので、落として踏んだりしても壊れにくい。
高所低温でも着火しやすく、壊れにくい。
これでBicを選ばない理由が思いつきません。
ちなみに、日本人で唯一8000m峰全14座を登頂している竹内洋岳というとんでもなくすごい登山家が、水責め氷責め等のかなり厳しい耐久実験していますが、それに耐え抜いたのはBicと東海のフリント式だけだったそうです。→Twitter
東海もやりますね〜
ただ、ガスが何を封入しているのかわからないので、自分としてはイソブタン採用を明記しているBicの方が安心です。
1個あたり22gのレギュラー

BicライターJ26レギュラー1個当たり12gのスリム

BicライターJ23スリム
そして一番軽いのが、1個当たり10gのミニです。
BicライターJ25ミニ
まぁ2gの軽量化は、それこそ竹内氏のような先鋭的登山でないとあまり意味は無いと思いますけどね。
それでもまぁやっぱり気分的に少しでも軽くしたい方にとって、miniはお守りみたいな存在ですね。
そんなお守り的気分を気にしない方は、ガスが一番多く封入されている=一番多く着火出来るレギュラーが、一番良いのは当たり前です。
コスパ考えたら圧倒的です。
ちなみに強度に優れるデルリン樹脂を使っているBicライターは筐体が他メーカーよりも薄くて厚さ約1mm。
他メーカーの約2mmと比べて薄いので、外形は同じような大きさでも内部は広くガスの量もBicの方がかなり多く入っているから、着火回数も圧倒的に多いんです。
実は着火回数を考慮するとほとんどの使い捨てライターのメーカー相手にしても、Bicレギュラーはコスパが良いのです。
マジBicって凄くないですか?
本来オートキャンプが中心の自分ですが、荷物を減らしたい自転車キャンプの時はBicのレギュラーを常備しています
そんなBicライターにもいくつか欠点があります。
先ずよく言われるのがガス残量がわからない。
ほとんどのガスライターが透明な筐体でガスが見えやすくしているのに、Bicは非透明なんでわからない。
たぶんデルリン樹脂の特性でしょうね。
でも先述したように薄めの筐体なので、色によっては太陽に透かすとうっすら透けて見えるんです。
使用上の注意とかが書かれたステッカーがありますが、これ剥がせば見える可能性が高いです。
ステッカー剥がしても、黒とか濃い色は透けません。
でも黄色とか薄い水色とかはけっこう透けます。
なのでグレーが一番人気。
グレーはよく売り切れているので、急ぐようでしたら他の色を選ぶしかない。
登山だったらライターが目につきやすい色ってのも重要な要素なので黄色やオレンジも良い選択です。
店頭で実物見て自身で確認するのが一番ですが…それと入手性が悪いのも欠点です。
コンビニや100均ではあまり見かけません。
特にミニは絶望的です。
なのでアマゾンなどのオンライン通販で購入する方が多いかと思うのですが、アマゾンなどでは8本とかまとめ売りがほとんどです。
まぁ単価が安いし、送料とか考えたらまとめ売りせざるを得ないですよね。
どうしても実店舗となると、ホームセンターやタバコ屋さんとか小まめに見て回るしかないですかね。
ミニと色に拘らなければ、まぁまぁ見つけやすいと思います。
あと、欠点はフリント式は手袋したままだとやりにくいので寒い時はちょっと面倒ってくらいです。
まぁ欠点はこのくらいです。
子供の誤作動防止のチャイルドレジストもあまり影響無いんで、自分はそのまま使っています。
ギザギザした回転式ヤスリの真ん中に取り付けられた金具です。
この金具が気になる人はピック等でこじれば簡単に外せるので、外してしまいましょう。
で、まぁ今回なんでこの記事を上げたかと言うと、アマゾンでミニのグレーが2023年12月17日現在、在庫が有ります!
Bicライター ミニ グレー
自分は過去に近日入荷予定という感じで予約購入して、度々「入荷が遅れています」という連絡が来るも、急ぎはしていなかったのでそのまま待ち続けていたら勝手にキャンセルされた事があります。
マーケットプレイス(Amazon外の委託販売店)ではなくAmazon直売なので、油断していました。
待っている間にマーケットプレイスで同商品が売り出された時もあったのですが、安心信頼のAmazon直売と信じて待っていたら裏切られたました(苦笑
なので今回2度目の正直でやっと在庫有りに巡り会えたので喜んで購入したのです!
ちなみに届いた商品は厳密にはグレーではありませんでした!?
薄いモカグレーって感じですね。
楽天のこのショップを見ると分かりやすいのですが
本当のグレーは下段の向かって一番右端の白っぽいやつです。
(実物は白っていうよりも確かにグレーです)アースグレーでも十分透けて見えますし、キャンプっぽくて良かった!!
と思い込むことにします(苦笑
大袈裟でなく1年以上待ち続けて、2度もオーダーしてやっと入手したんですから今更返品とかする気力はありません。
タバコを嗜まない自分には8本まとめ買いするとおそらく一生かかっても使い切れないだろうと思っています。
一生付き合うこのアースグレーで良かったと自分に言い聞かせるしかないのです。
そこまで拘りの無い方は入手性の良い、東海のフリント式ライターで十分満足は出来るはずです。
でも、ミニでグレーに拘りのある方は…
いつまで在庫あるか分かりませんが、興味のある方はお早めに!