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コスパに優れたモンベルの象足

4月も半ばを過ぎ、桜も散って暖かい日が続くようになってきました。
自分はこの冬も自転車キャンプに行くつもりでいくつかの新しい道具を夏頃から入手していたんですけどね…
色々と諸事情が重なってしまいこの冬は自転車キャンプに行く機会がありませんでした。
もうそこまで寒くは無いけれど、せっかく購入した冬装備をなんとか使う機会を無理矢理作ったので、これからしばらく紹介していこうと思います。

今日紹介するのはダウンのテントシューズ、登山界隈で通称「象足」と呼ばれるものです。
象の足のようにモコモコの形状からきた通称です。
[NANGA(ナンガ)] Tent Shoes ODG N1TSOGN2
[NANGA(ナンガ)] Tent Shoes ODG N1TSOGN2

オートキャンプ向けにはそこまで防寒性を追求せずに安価なフリース素材などの製品もありますが、冬山登山向けにここまで用意するような人達向けには、やはり軽量コンパクトで防寒性の高いダウン素材が一般的です。
とは言え、自分の想定している自転車キャンプはそんな高地に行く事は無い。
なのでダウン量も少なめで安価な製品で良いかと思い、昨シーズンにネイチャーハイクの象足を既に購入していました。
[Naturehike] グースダウン 足カバー白いガチョウ毛採用 防寒用具 保温 部屋履き ルームシューズ ショート 足のお布団靴下 アウトドアテントルームシューズ 秋冬 風防ぐ 保温 男女兼用 収納袋付き
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でも買った後で、モンベルの象足を見たら価格の割にかなり良さそう。
ネイチャーハイクが実売3千円強に対し、モンベルのダウンフットウォーマーは7480円と倍以上の価格差。
でも倍額と思うとすごい差ですが、約4千円差と思えばそこまでではない気もします。
これは「安物買いの銭失い」だったと残念に思っていたわけです。

そんな時に前回紹介した寝袋をモンベルで購入したら、ポイントが貯まったんです。
モンベルは会員になると購入金額の5〜9%がポイントとして貯まっていきます。
ただ会員を継続するには年会費がかかるので、そろそろ欲しいものも尽きてきたし退会しようかと考えていたのです。
貯まったポイントは約6千円。
退会前に使い切らないともったいない。
うぅ〜ん何に使うか…?
モンベルのオンラインショップを見てみると、象足の前モデルがちょうど6千円

前モデルと言っても機能性能的には何も変わらなく、生地の色が変更になっただけだそうです。
深く悩むこともなく、これに決定!
オンラインショプで購入しても良いのだが、出来れば実店舗でサイズを確認した方が良いだろうと思い近所のお店に足を運んだ。

25.5cmの自分には24.0〜26.0cmMサイズが良いかと思ったが、試着してみたら26.0〜28.0cmのLサイズの方がゆったりして良い感じ。
普通の靴のようにこれを履いて歩くなら、フィットしていた方が良いだろうが、テント内でしか履くことがないので締め付けの無いゆったりサイズの方が自分には良さそうだ。
このように実際に試着してサイズ等を比較検討出来るのは実店舗ならではのメリット。
Amazonなどのオンラインショップでしか購入出来ないネイチャーハイクなどには無いメリット。

そんなわけでLサイズを入手!
色々と比較してみようと思う。

先ずスタッフサックに入った状態でこれだけ、大きさに違いがある。

本体を出してももちろんかなりの違いがある。

写真よりも現物はもっと差を感じる。

側生地はネイチャーハイクが20Dに対し、モンベルは10D。
靴底はどちらもテント内だけでの使用を想定した柔らかい素材だが、ネイチャーハイクの方が少し硬い。
これらを考えると側生地・靴底に関してはややネイチャーハイクの方が重いか?

裏地はモンベルが起毛素材に対し、ネイチャーハイクはただのナイロン。

モンベルの方がやや重くなるだろうが、脱げにくく肌触りが暖かく感じる。

モンベルは履き口にストレッチ素材を採用している。

ネイチャーハイクは何の工夫も無いので、重さの観点からはモンベルの方がこの分は重くなっている。
でもその分フィットして冷気の侵入を防ぎ脱げにくくなっているので、実用性は高い。

トータルで考えて、モンベルの方が少し重い作りだと思うが、極端な差は無いと思われる。

これらを踏まえて、重量チェック
スタッフサックに入れた状態で実測1663.3g

スタッフサックは5.3gだったので、象足は両足で161.0g
モンベルは何故か「平均重量」と言うイマイチよくわからない公表値だが、その平均重量だと142gなのでLサイズだと実測はだいぶ重い。
ダウンの充填量がサイズによって異なるのか、側生地だけの差なのかはわからないがとにかく、公称値よりは重い。
ちなみにネイチャーハイクはMサイズで実測88.9g
サイズが違うので単純な比較はしにくいが、とにかく約72gの重量差だ。
登山用品は普通軽い方が好まれるが、これはダウンが多ければ多いほど暖かい防寒着。
このくらいの重量差はむしろ喜ぶべきだろう。

裏地や履き口などの工夫の分、モンベルの方がやや重いだろうと推測したが72gの重量差が出るはずがない。
となれば、ダウンの充填量に30〜50gは差がありそうだ。
ちなみにダウンの充填量をモンベルは公表していないが、ネイチャーハイクは20gと公表している。
倍の価格差と先述したが、ダウンの量は倍ではきかないくらい差があるかもしれない。

ダウンの充填量はモンベルの圧勝だが、質に関しては厳しい。
Amazonのネイチャーハイク販売ページによると20gのホワイトグースダウンとのことだが、FP値は記載が無い。
楽天のネイチャーハイク公式ショップも探してみたら700FPとの表記を見つけたが、ここではダウン量がMサイズで40gとなっていた。

こういういい加減なところが散見されるので、自分はネイチャーハイクに全幅の信頼が置けないんですよ…(苦笑
(Amazonは片足、楽天は両足ということかもしれません?)

とにかく、それに対しモンベルは650FPのダウンとの記載。
現在のモンベルは800FP以上のEXダウンにのみグースダウンを採用しているらしいので、モンベルは品質に劣るダックダウンと思われる。

ネイチャーハイクを信じて高FPのグースダウンだとすれば、ダウンの品質で一矢報いた感は有りますが、やはりダウン量に差があり過ぎてちょっと挽回と言うには厳しいと思うのが自分の感想です。

実際に履いてみると、暖かさに雲泥の差があります。
更にドローコード位置がネイチャーハイクは履き口に対し、モンベルは足首なのでフィット感が高く脱げにくいなど本当に工夫の数々に実用性でも段違いの差を感じました。
ネイチャーハイクはダウンを使った安物の靴下に対し、モンベルこそが象足って感じです。

先述したように倍の価格差ではありますが、3〜4千円の価格差でこの性能差と考えたら、本当のコストパフォーマンスとは何かを教えられた気がします。

軽量コンパクトに済むというメリットもあるので、暖かさよりも軽量コンパクトを優先するならネイチャーハイクと言う選択肢もないわけではありません。
実際、妻がネイチャーハイクを冬のキャンプ中に使ったところ、「履けば少し暖かいから、捨てるなら使う」と言ってました。
当たり前ですが、全くの無価値と言うことは無いのです。
ちなみに、自分が購入したモンベルの象足=ダウンフットウォーマーはLサイズなので、妻には大き過ぎるという事情もあります。

この記事が皆さんの参考になれば幸いです。

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