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初心者にお勧めのペグ等

テント・タープのお勧めを前回までで紹介してきましたが、補足が一点あります。
それは購入時に付いてくるペグ・ハンマー等はほぼ使い物にならないという事です。
メーカー・製品によっても多少の差はありますが、けっこうな高級テントでも付属品は使い物にならないものがとても多いのが実情です。
例えば、プラスティック製のペグ・ハンマーこれはほとんどの場合で使い物になりません。

金属製のペグでも、下の写真のようなスチールピンペグだと固い地面だと歯が立たなかったり、地中に石が埋まっているようなサイトだと打ち込みづらくて難儀します。

そして苦労して打ち込んだのに、ロープを軽く引っ掛けた程度でプラスティックが割れたり、ペグが曲がったりするくらい強度が無いものばかりです。
白熊でお馴染みのノルディスクは日本では高級テントとして認識されていると思いますが、付属のペグは簡単に曲がる酷いものした。

ペグをシッカリ打ち込めないと、強風時に危ないだけでなくワンポールテントでは設営自体に支障が出てきます。
安全安心なキャンプのためにもペグはシッカリとしたものを使わないと、本当に危険です。
ではどんなペグを購入したら良いのか?
ペグはキャンプサイトの土質や気象条件、テントのタイプによっても最適なペグが変わります。
ただ最初から全ての土質をカバー出来るように何種類も何本も購入するのは大変だと思います。
また移動手段によってもペグとしての性能を多少犠牲にしてでも軽いペグが良いのか、重くても構わないから最適なペグを選んだ方が良いかなど選び方が変わってきます。
もちろん価格も重要な要素でしょう。
それらを鑑みながら紹介していきたいと思います。
まずペグに必要とされる能力について話していこうと思います。
ぺぐにとって番大切な能力は地中に刺さることです。
ペグはテントを固定させるのが役目ですからとにかく先ずは地中に刺さらない事には話になりません。
そんなの当たり前と思うでしょうが、最初に紹介したようなプラスティックペグでは突き刺さらないような硬い土質や、最初は刺さっても途中から硬い石に当たってそれ以上は深く突き刺さらない事は多々あるのです。
河原でBBQをされる方も多いでしょうが、あのような河原のゴロゴロした石にペグを打つのも大変ですし、真冬で土中の水分が凍って固まるとこれまたとんでもなく硬い土になるのです。
次に大切な事は土中に打ったペグが抜けない=保持力が高いことです。
だいたい硬い土質だと苦労して打ち込んだ分そう簡単には抜けないのですが、柔らかくてフカフカの土質だと簡単に抜けてしまう事があります。
傾向としては綺麗な芝のサイトは土質が柔らかい事が多いです。
そう簡単に抜けないくらいの柔らかさならペグの打ち込みが楽で良いのですが、強風が吹いた時に耐えきれず抜けてしまうようではペグを打つ意味がありません。
そうならないよう抜けにくさもペグには必要なんです。
軽さや収納性の良さもあると嬉しい能力です。
設営に必要な本数が少ないテント・タープだとそれほど負担には感じないかもしれませんが、ワンポールテントや大型のテントだと多くのペグを必要とする場合があります。
例えば1本が200gならたいしたことないと感じても、10本なら2kg20本なら4kgとにもなるわけです。
それに意外と嵩張りもします。
*自分が所有しているテントだとノルディスクのレイサ6というテントはペグが40本も付いてきます!?
そうした軽量性や収納性というのも意外と大切だったりしますが、車移動で力の強い方だったらあまり気にならないかもしれませんね。
これもご自身の環境等によるので絶対に大切とは言えないかもしれません。
自分の場合は視認性もけっこう気になります。
撤収の仕方にも寄るのですが、ペグは土中に打ち込んだままでロープを先に外すというする場合がけっこう多いのです。
そうするとペグは地面に頭を少し出しただけなので目立たず、存在を忘れがちです。
そうやってキャンプ場に打ち込んだまま忘れて帰ってしまう事が、自分はけっこうあるのです。
いや自分に限らず皆さん意外とやりがちで、到着したばかりのキャンプ場をよく見ると前の利用者が忘れたペグがそのまま残っている事も珍しくありません。
なので自分のような粗忽者には目立つ色=視認性もあると嬉しい能力だと思いますが、しっかり者の方にはあまり必要無い能力かもしれません。
むしろ渋いデザイン・色の方が好みという方も多いので絶対に大切とは言えない能力です。
他にメンテナンス性を気にされる方もいらっしゃいます。
土に埋めて使う物ですから、どうしても土が付着して周りを汚しがちです。
なので土の落としやすさや、錆びにくいことなんかも大事かもしれません。
ただペグは汚れる物・消耗品と考えて気にしない方もいます。
それに錆が気になるなら、使い終わった後は付着した土汚れを拭き取れば錆が酷くなることはありません(うっすらと錆は浮きますが、それこそ拭き取れば気にならないレベルです)。
ただそういう意味では、拭き取りやすい形状というのも少し気になるかもしれません。
そして最後に価格。
ペグは安いモノだと100円以下から高いモノだと500円以上とけっこう幅があります。
これも1本だけならともかく、10本20本とまとまると差額が大きくなります。
特に初心者の内は揃える道具が多いでしょうから、最初は安物でも構わないと思う方もいるでしょう。
ただけっきょく使い物にならず、早い内に買い換えるようでは安物買いの銭失いとなってしまうので、やはり必要な性能は備えてないとならないですよね。
そこはしっかりと見極めていきましょう!
ではこれからいくつかのペグをお勧めしていきます。
まずは鍛造鉄(ソリッド)ペグ

このペグの特徴はとにかく土中に打ち込みやすいことです。
硬さの高い鉄を素材とし、打ち込みやすい形状なのでどんな硬い土質でも力一杯ハンマーで叩けば例え岩があっても砕いて打ち込めるのです。

このペグの元祖はスノーピーク社が開発したソリッドステーク。

スノーピーク(snow peak) ペグ ソリッドステーク 20 R-102

スノーピーク(snow peak) ペグ ソリッドステーク 20 R-102

誕生が1997年、意匠権も切れているので多くのコピー商品も登場し、代表的コピー商品のエリッゼステークと訴訟にまで拗れているのは記憶に新しいところ。

そうした悶着を尻目にAmazonでは中華製の鍛造スチールペグが本家の半額〜1/3前後の安価な価格でたくさん売られています。
品質的にはやはり元祖のソリステや同じく国産のエリッゼステークが勝りますが、価格差ほどの極端な優劣差は無いと感じています。
Amazon等を見ると、現在一番多くのコピー品で溢れているのが、この鍛造鉄ペグだと思います。
それだけ人気も高く、使っている人も多いという事です。
他ブログやキュレーションサイトでも、オートキャンプならばこれらの鍛造鉄ペグをお勧めしているところが多いと思います。
自分も小・中型テント用途でしたら100均ショップセリアのソリッドペグをお勧めします。
セリアの商品ですから、もちろん価格は100円(税抜)とAmazonなどの中華製コピー品よりも安価。
なのに、それらよりも機能的にやや優秀。
国産のソリステ・エリステにはやや性能的に劣りますが、価格差程の格差はありません。
エリステ以外の製品は黒色しかないけれど、セリアは写真のように赤など多色展開しているので、キャンプ場で目立って紛失しづらいのも嬉しい。
一般的にペグは数本組のまとめ売りが多いのですが、セリアは1本ずつのバラ売りなので自分の環境に必要な本数だけ買えば済むので、無駄にまとめ買いをしなくて済みます。
このようにセリアのソリッドペグは安価なのに非常に優秀なんです。
同じ100均のダイソーでも似たような鉄製ペグが売られていますが、こちらはお勧め出来ません。
セリア・ダイソーのペグについて詳しくはこちら→紹介記事
非常に優秀なセリアのソリッドペグですが、残念な事に20cmしか長さの種類がありません。
大型テント・タープはより多くの風を受けやすいので、より強い固定力が求められるためもっと長いペグの方が向いています。
一般的には30cmクラスが推奨されます。
では30cmクラスのペグは何がお勧めか?
今度こそ中華製の安価な鍛造鉄ペグか?
以前は自分もそれらをお勧めしていましたが、最近(2023年春)これよりも更に優秀で、なおかつ安い商品が登場したのです。
Soomloomから登場したステンレスペグこれが圧倒的にイチオシです
Soomloomステンレスペグ ステーク テント・タープ固定用 一体化 長さ30cm キャンプ設営用具 ペグセット 8本入り

このステンレスペグは30cmが16本セットで1本あたり約124円!?(2023.04.08.現在価格)と激安!

なのに実測99.5gと4割くらい軽量!?なのです。
今までは鍛造鉄ペグ並みの頑丈さを保ちつつもっと軽くしたいと思うとチタンペグを選ぶしかなかったのですが、チタンペグは30cmで1本700円以上と非常に高価だったのが、このステンレスペグはむしろ鍛造鉄よりも安いのです!?
ただしヘッド形状などによりやや打ち込みにくかったりと、全てが鍛造鉄ペグに優るわけではありませんが、我慢できないほど酷いわけではありません。
価格と軽量性は圧倒的に優位で、デメリットは許容範囲という、ちょっと信じられないくらいにコストパフォーマンスに優れたペグです。
チタンペグの事を鍛造鉄ペグの上位互換と称する人が多く見受けられますが、チタンペグの簡易版がステンレスペグのような感覚です。

20cmもこのステンレスペグをお勧めしても良いかと思うのですが、30cmと比べると割高感が強いのです。

Soomloomステンレスペグ ステーク テント・タープ固定用 一体化 長さ20cm/25cm キャンプ設営用具 ペグセット 8本/16本入り
重くはなってしまいますが、多色展開と打ち込みやすさ、更にバラ売りで入手性も良い事を考慮するとややセリア優勢かと考えて、自分はセリアをお勧めした次第です。
でもちょっと長くなってしまいますが25cm版を16本まとめ買いするという手もあるかと考えるくらいに、このステンレスペグは本当にコスパが半端無く凄いです。
詳しくは別記事にまとめてありますので、興味のある方はご覧下さい。→リンク
先ほど少し触れましたが、ペグに高額な予算を掛けられるならば、性能的に一番優秀なのはチタンペグです。

鍛造鉄ペグと比べて、保持力や打ち込みやすさ頑丈さはほとんど変わらずに、重さは半分〜1/3以下、しかも錆びない。
完全に鍛造系スチールペグの上位互換です。→紹介記事
高額なのが最大の欠点ですが、たまにアマゾンなどでセールになることがあるので、その時が狙い目です。

Soomloom ペグ チタン製 固定ロープ付き テント用 タープ用30㎝ 2本/4本/6本/8本セット (30㎝2本セットケース付けない)

高額でも構わないから、とにかく良いものを長く使いたいという方には向いています。

気を付けて欲しいのはロープをかけるフックが無いネイルペグのタイプはやめておいた方が良いと思います。
このタイプの方が安価なのですが、保持力を上げようと深く打ち込んだりロープを引っかけたりするとフックが無いのでペグからロープが外れやすいからです。
またフックが有るタイプでも出来れば太めの方が、保持力や頑丈さという観点からは有利なので選ぶ時に安易に他のチタンペグよりも安いからと飛び付かずによく検討して下さい。
安くしたいのならばステンレスペグを選べば良いわけですから、高額な予算を注ぎ込む以上はしっかりしたペグを買った方が良いと思います。
これら鍛造鉄ペグ・ステンレスペグ・チタンペグでだいたい7〜8割のキャンプ場は問題無く設営出来ます。
残り2〜3割は何が問題かというと柔らかい土質で抜けやすい事です。
打ち込みやすいという事は抜けやすいという事にも繫がるのです。
そうした場合にはWペグ・クロス打ちと呼ばれるテクニックである程度はカバー出来ます。
詳しくはこちら→リンクをご参照下さい。
ただその場合は倍の数のペグが必要になるので、最初に否定したプラペグやスチールピンペグのようなペグでも捨てずに持って行って下さいね。
そうした使い方の工夫を合わせて9割は乗り切れますが天候等によってはそれでも不安な時はあり得ます。
そんな時にはやはり抜けにくいペグが必要になります。

柔らかい土質への対策として40cmや50cmの長いペグを勧める方もいますが、自分の経験では土質が途中で変わらない限り長いペグを使っても抜けやすいのは変わりません。

途中から硬い地質に到達すればそこから固定力が上がり抜けにくくなるのですが、硬い地質層の数cmで持ち堪えてるだけなんで、やはり強風が吹いたら抜けやすい傾向にはあります。
なので長いペグを使うよりは固定力の強いペグを使った方が抜けにくさは向上します。
抜けにくい=地中で抵抗のある構造が固定力に繫がります。
それはV字断面あるいはY字・X字断面が抵抗力のある構造です。
抵抗力はすなわち土中での摩擦=設置面積ですから、長さと幅広さもが必要要件です
そんな条件を考慮して先ずお勧めするのはモンベルのアルミVペグ27です!
長さ27cm幅24mmで更に厚みもあるので、実用的な硬さを保ったペグの中では抜けにくさはトップクラスだと思います。
ただしアルミ素材なので岩を砕くなんてもってのほかで、石混じりの硬めの土質でも難儀します。
なのでこれだけでは5割くらいのキャンプ場しか対応出来ないでしょう。
先に紹介したSoomloomのステンレスペグをメインとして使いつつ、柔らかい土質の時にはこのペグと使い分ければ砂浜以外は完璧に対応出来ます。
そうした使い分けが面倒だと考える方向けに、ほとんどの土質に対応したペグを紹介しましょう。
ユニフレームのW字断面ステンレスペグ

一般的にピンペグよりはV字断面ペグ、更にVペグよりもY字断面・X字断面のペグの方が抜けにくいと言われています。
でもY・XペグだとVペグのように重ねる事(スタッキング)が出来ないので、携行性に劣るのです。
そこでユニフレームが考え出したのがV字断面の溝にもう1本溝を加えたようなW字断面!

W字断面で抵抗を増やした分は短くしても大丈夫という判断なのか?
長さは短い実測19cm、なので抜けにくさはモンベルVペグ27に比べると劣ります
とは言え鍛造系スチールペグなどに比べればかなり優秀です。
そしてステンレス素材なので岩をも砕くとまではいきませんが、コンクリに突き刺さるくらいの強度はあります。
その上意外と軽量で1本あたり実測で46.5g、さらに重ねて収納=スタッキング出来るので持ち運びもコンパクト。
更に付け加えると1本あたり275円(税込)とコスパも優秀

ユニフレーム ステンレスペグ 6本セット 681534
よほど硬い岩とか、何の苦も無くスルリとペグが抜けるような極端過ぎる土質でない限り、このペグが役立たずになるシチュエーションは考えにくいです。
タープや大型テントでなければ、このペグだけで8〜9割りのキャンプ場は問題無く設営出来ます。
とは言えとっても硬い石混じりの土質などどうしても歯が立たない場合や、大型タープにも使える抜けにくい万能型のペグが欲しい方へのお勧め。
FutureFoxのキツツキペグです
FUTUREFOX キツツキペグ 30cm ペグ テント用 10本セット キャンプ V字ペグ タープ・テント
このペグを一言で表現すれば、鍛造鉄で作ったVペグです。
鍛造鉄ですから、貫通力や強度ではソリッドステークなどと大差無いでしょう。
ただしソリステのような岩を砕いていくほどではないと感じます。
硬い岩に当たると先端が押し潰れていきそうです。
そして30cmもの長さを有したV字断面ペグですからモンベルのアルミVペグ27に近い保持力がありそうです。
幅が狭いので残念ながらアルミVペグ27には劣ると思いますが、ユニフレームのW字ステンレスペグよりは上だと感じました。
これならかなり柔らかい土質や、大型タープでも安心して使えます
重さは実測で1本179.4g。
偶然でしょうが、自分が所有するソリステ30cmと0.1g単位で全く同重量です。
価格は10本3980円、1本あたり約400円って事はソリステと大差ありません。
ユニフレームのW字ステンレスペグと比べると、重さや価格では劣りますがペグとしての能力は大きく上回ります。
Vペグ形状の良さは収納性にも表れます。
綺麗に重ね置き(スタッキング)出来るのも嬉しい。
お勧めペグとして残っているのは徒歩などで軽さを優先したい方向けの製品。
おそらくテントもコンパクトに収納出来て、軽量なものを選んだ事でしょう。
小型軽量なテントに使うならば、ペグも同様に軽さを考慮して選んだ方が良いです。
ただ軽さを重視するあまり、強度が無いペグを選ぶようでは後々苦労します。
軽くてそこそこ強度があるペグとなると、登山向けのペグをお勧めします。
現在登山者の間で一番定評があるのがMSR カーボンコアステイクかと思います。
MSR アウトドア カーボンコア ステイク 【日本正規品】 37612
しかしこちらは見てのとおり1本1100円とたいへん高額です!
ペグを10本使うテントだとしたらペグだけで1万円以上必要になってしまいます。
その上、柔らかい土質では抜けやすいのも問題です。
リーズナブルで、しかも汎用性に富んだバランスの良いペグとなると・・・
山岳用テントに付属品としてよく使われているDACのVペグをお勧めします!
このDACというメーカーは、各テントメーカーにアルミ製のポールやペグを提供している韓国のメーカーなんですが、登山用テントでは最高峰と評価される事も多いヒルバーグ社のテントにもポールが採用されるくらいで、非常にアルミ製品に関して定評のある会社です。
上記のペグは付属品扱いのペグなので、さすがに世界最高峰の性能とまでは言いませんが、一番最初の写真のプラペグのような使えないペグとは別次元のペグです。
高品質のアルミなので軽いけれど強度が有って、V字断面の構造は地中での保持力に優れて、軽いわりにとても性能の良い製品です。
ちなみにこのDAC社はペグをエンドユーザー向けに直接販売はしていません。
なので購入するには各テントメーカーから購入するようになるわけで、テントメーカーによって価格はバラバラです。
たぶん下記のプロモンテが一番安いんじゃないかな?
プロモンテ(PuroMonte) アルミカラーペグ10本セット オレンジ OGK3105SET
1本あたり200円未満と格安です!
軽くて、強度が有って、保持力も有って、それなのに安いというとっても理想的な製品だと思います。
ただしこのペグはあくまで小型のドームテント向けですから、徒歩移動でも最近流行りのバップテントやワンポールテントなどの非自立型テントだと厳しいシチュエーションがあると思うので、そうしたテントを使われる方は先に紹介したチタンペグやユニフレームのW字ステンレスペグをお勧めします。
ペグを打ち込むためのハンマーなどの小物についても紹介しておきます。
これも付属のモノはだいたい使い物になりません。
ヘッドが軽過ぎる上に、強度的にも壊れ安いものばかりです。
木工に使われるトンカチなどもそうなのですが、ペグを硬い地面に打ち込むにはそれなりの打撃力が必要です。
打撃力を腕力だけで生み出そうとするのは難しく、ヘッドの重みを利用して打撃力を増加させるわけです。
すなわちヘッドにはそれなりの重さが必要なのです。
そして増加された打撃力を受け止める頑丈さもハンマーには求められるのです。
ちなみに、ハンマーの素材で考えるならば、打ち込むペグに合わせるのが原則です。
すなわち金属製のペグには金属製のヘッドを、プラスティックなど樹脂製のペグでしたらゴムなどの樹脂製のヘッドを合わせるのが基本です。
例えばアルミのVペグなどにゴムハンマーを使うと、ヘッドのゴムが少しずつ削れてしまう事がよくあります。
逆にプラスティックのペグに金属製のハンマーを使うとペグが割れてしまう可能性が高くなります。
そうした道具の破損を防ぐために、ペグとハンマーは合わせた方が良いとされます。
ただゴムハンマーは打撃音が静かだったり、打撃面が広いので初心者や子供でも使いやすいなどのメリットもあります。
実際に自分も子供に使わせるためにゴムハンマーを用意しています。
そうしたメリット・デメリットを理解できているならば、異素材のハンマーでも問題は有りません。
それとペグを打ち込むだけでなく、ペグを抜く時の事も考えておいた方が良いかもしれません。
ペグ打ち専用のペグハンマーでしたら、ペグを抜くのに便利な機能も付随しています。
これが有ると、撤収時に一々屈まずに済むので、腰痛持ちの自分には必須の機能です。
ペグ抜き専用の道具もありますが、設営時に調整のためペグを抜いてまた打ち直すなんてことはよく有ることです。
そんな時も一々ハンマーとペグ抜き器を持ち替えるよりも、一本で全て完結するペグハンマーは便利な道具なんです。
そうした諸々を考慮して、自分はペグハンマーをお勧めしています。
人気があるのはスノーピークのペグハンマー
上記の製品は打撃面が銅製になっていて、金属としては柔らかい銅素材のおかげでショックを吸収するという触れ込みです。
正直、ショックをそれほど吸収するとは思えませんが、少しずつヘッドが潰れていくのが「使い込んだ道具」という感じで受けているように思います。
確かに雰囲気は良いと思います。
ただスノーピーク製品のご多分に漏れずにたいへん高額です。
アマゾンの模倣品でも使用には問題ありません。
ペグ抜き機能もあり、価格も安いのでこの辺りが一番お勧めです。
形状がスノーピーク製品にソックリ過ぎるとは思いますが、スノーピーク社が意匠権をアピールしていないので問題無いと思われます。
とは言え専用品の優位点はそれほど大きくもありませんから、無理に専用品を買わなくとも大丈夫です。
自宅にしっかりしたハンマーが有れば先ずはそれで代用しても、もちろん問題はありません。
先ほど述べたように抜くことを考えるとペグハンマーは便利ですが、ペグ抜き器に持ち替えることを面倒くさがらないならば、ペグハンマーに優位性は残りません。
上記写真のペグ抜きは100均セリアで購入した製品ですが、普通に使いやすいです。
自分のように腰痛持ちや面倒臭がりでなければ、ペグ抜きはこれで十分な気もします。
あるいは、とても地盤が固いキャンプ場や冬になって地中が凍った凍土などにペグを打つ時はキャンプ用のハンマーでは無く、打撃部が重く作られている「石頭ハンマー」と呼ばれれるホームセンターで売られている工具の方が向いています。
先述したように、打撃力は要はヘッドの重さです。
(それと柄の長さも重要です)
極端に硬い土質に関係無く普段からペグハンマーとして使うなら500〜700gくらいが、極端に硬い土質用に考えるなら1.1〜1.3kgくらいが一般的には使いやすいんじゃないかと思います。
でもヘッドが重過ぎると、思ったように振り回せず、ペグの中心ではなくフックや最悪の場合は抑えている手に当たってしまうかもしれません。
無理せずご自身の腕力に見合った製品を使うよう心がけましょう。
そういう意味では先述したスノーピーク(模倣)の製品は、普通のキャンプ場で使うには重さや柄の長さもちょうど良いバランスだと思います。
設営に使うのはペグだけではありません。
ガイロープ・自在管・ポールなどもあります。
これらも検証してみましょう。
まずガイロープ。
ガイロープとはテントやタープを張るためのロープ(紐)の事で「張り綱」とも呼びます。
これは付属品そのままで、まずはかまいません。
上記写真はノースイーグルの安価なテントに付属していたロープ&自在金具で、テント同様に低品質低機能ですがテントを設営する事自体にはなんら支障はありません。
ただ味気ないというか見栄えがしないというのも本音です。
ネット上ではパラコードに変更している人をよく見かけます。
パラコードとはパラシュート用のロープの事です。
一本のロープの中に複数の紐(芯)が入っていて非常に強度のあるロープです。
しかもカラーが豊富なので、テントに合わせたりサイト全体の雰囲気に合わせるなどカラーコーディネイトが出来るので人気があります。
自分も真似て、定評のあるアトウッド社のパラコードに変えていた時期があります。
ATWOOD ROPE MFG. アトウッド・ロープ 7Strand 550Lbs パラコード 100フィート MADE IN USA (DIGI ACU CAMO)パラコード 4mm 3mm 2mm 万能ロープ
耐荷重250kgですから頑丈でオシャレになったと喜んでいたのですが・・・
パラコードはそうした高耐荷重のためにナイロン素材のロープが一般的です(ナイロンの方がポリエステルなどよりも高強度)。
自分が購入したアトウッド社の製品もナイロンです。
ナイロンは強く引っ張っても中々切れはしませんが、やや伸びる特性があります。
一節には、パラシュート用ですからパラシュートが開いた時に伸びないと人間にその落下ショックが一気にかかるため、あえて伸びることによってショックを吸収するよう考えられているそうです。
とにかく、テントやタープを設営する際に強く張ると、パラコードは伸びるのです。
伸びると太さもやや細くなります。
そうなるとロープを固定するための自在が滑ってしまって、しっかり固定されない時がありました。
パラコードは元々が細目の製品が多かったり表面が滑りやすい製品が多かったりもあると思いますが、どちらにしても自在が滑ってしまうのは困りものです。
自分好みにカスタマイズしていく満足感は上がりますが、ガイロープとしての機能性は下がってしまい残念な結果になってしまいました…
もちろん変更して見た目も機能もアップするパラコードもあるかと思いますが、初心者の内はどのパラコードがガイロープに向くのか判別しにくいと思います。
もし付属品から変えようと思うなら、反射素材が使われているガイロープ専用品がお勧めです。

GEERTOP ガイロープ ロープ パラコード タープロープ テントロープ ガイライン 張り綱 4mm 6本 反射材 アルミ 自在金具付き 収納袋 耐荷重250kg キャンプ用品 テント設営 レッド
夜間トイレに行く時などについついロープは引っ掛けがちですが、反射材がライトに反射して視認性を高めることにより危険を回避しようというわけです。
実はこうした専用のガイロープも芯に複数の紐が入っている、パラコードが多いのです。
しかし素材には伸びにくいポリプロピレンやポリエステルなどを使う事により、伸びたりしないよう工夫された製品が多いです。
汎用品のパラコードよりも、テント・タープの設営に特化して工夫された専用品の方が良いと思います。
上記リンクのように1本毎に切り分けられて自在金具がセットされている製品も良いのですが、せっかく付属品から替えるならば自分好みの無駄のない長さで切ることが出来、尚かつ安価に済む長巻きのものをお勧めします。
ガイロープは同じ素材ならば太ければ太いほど強度が上がるので、太いロープを選びがちですがちょっと気を付けて下さい。
自在金具は3〜6mmのロープを通すことを想定した製品が多いようです。
なのでロープの太さは3mmだと細過ぎて強度がやや落ちる、6mmだと太過ぎて自在が動かしにくかったり硬すぎてロープとしては使いにくい、なので4〜5mmが使い易いかと思います。
個人的な理想値としては、強度に気を使いつつも自在の動きを妨げない4.5mmの太さが一番好きです。
ロープが伸びたり滑ったりせず、反射材入りで視認性も高く、4.5mmの太さのテンマクデザインのガイロープが自分は一番気に入っています。
テンマクデザイン リフレクティブタープ用張綱 Φ4.5mm×20m【赤】
ですが、テンマクデザインは価格が高いし、ロープの色を選べないので太さは我慢して一番m辺りの単価が安いSoomLoomのガイロープが数年前からメインになりました。
Soomloom テント用ロープ 反射材付き 全長50m ロープ直径4㎜ (イエロー)
Soomloom テント用ロープ 反射材付き 全長50m ロープ直径4㎜ (イエロー)
ただ最近はテントに合わせてナチュラルカラーのロープにしたくてアマゾンオリジナル(中身はHikeManのOEM)が多くなりました。
ちなみに素材としてナイロンは水に濡れると硬くなって使いにくいとか、ポリプロピレンは紫外線に弱いので耐久性に難があると紹介する記事も散見します。
なので悪天候にはナイロン製ロープは使わない方が良いとか、ポリプロピレンは安物だと断じている人がいます。
たしかに傾向としてそうした特性はあるのですが、ロープの編み方や繊維の太さや密集度によってもその特性はかなり変わります。
実際に使ってみないとわからないのが本音です。
今のところ上記3メーカーとも2年以上(テンマクデザインは6年以上使っていますが)、破断などの大きな問題無く使えています。
ガイロープに通されている自在金具
ロープの太さに合った自在でないと、先述したように滑ってしまって失敗してしまうのでセットされているものから下手に変えない方が良いかもしれません。
ただ安価なテント・タープだと強度の低いプラスティック製の自在の場合があります。
自分はキャプテンスタッグのタープに付いていた自在が使い始めた初日に割れて壊れてしまった事があります。
風雨が強かったので強いテンションで張っていたのが理由だと思いますが、強風が吹いた時に自在が割れてしまったのです。
自在金具を使わないロープワークでその時はしのぎましたが、雨の中でタープを張り直しずぶ濡れになって、残念な気持ちになったのを覚えています。
なのでプラスティック製でしたら事前に金属製のものに変えておいた方が良いかもしれません。
アマゾンで購入出来る安物で充分です。
TRIWONDER アルミ 自在金具 三角 ロープストッパー ガイラインライナー ロープテンショナー ガイロープ 長さ調整 キャンプ用品 テントアクセサリー (レッド (三角形) - 12個)
個人的には三角形の形状の物の方が使い易いと思って使っています。
先に紹介した強風時にペグを分けて打つにはこの金具の方がやりやすいんです。
って、上記の写真ではプラスティック製の自在ですね(苦笑
これはテンマクデザインのものですが、クライムラインという登山でもよく使われているしっかりしたモノならプラスティック製でも問題はありません。
ただどこのメーカーか分からないいい加減なモノでしたらプラスティック製は避けて金属製を選びましょうという趣旨です。
アルミのような柔らかい金属でも強度的には問題無いと思うので、金属製なら100均のものでも問題は無いと思います。
タープ用ポール
オープンタープはポールが付属する商品もあれば、付属しない商品もあります。
付属するようでしたら、まずはそのまま使ってみましょう。
鉄製で重かったり見た目が味気無いと言った欠点はあるかもしれませんが、実用上はそれほど大きな問題は無いはずです。
ポールが付属していない商品の場合は各人が好みのポールを別途用意しなければなりません。
その場合の目安を記載しておきます。
タープの大きさや素材にもよりますが、太さ25mm以上、長さは200cm以上を目安にして、素材はアルミのものが軽くて良いでしょう。
ポールに関しては「大は小を兼ねる」が通用する道具なので、少しくらい太く長い製品でも、今後もっと大きなタープを購入した時でもポールを買い換えることなく使い続けられるからです。
自分も上記製品の前モデルを使っていますが、強度が高いのに軽量でとってもお勧めです。
タープの張り方によってはポールを追加した方が使い易い場合もあります。
自分は天候の変化に合わせてタープの張り方を変えたいと思ったけれどポールの本数が足りずに困っていた時に、キャンプ場の管理人さんのご好意で借りられたのでやりたい張り方が出来た事があります。
ヘキサタープだからポールは2本あれば十分と思ったけど、テント出入り口に雨を避けることが出来るようにしようと思ったら、サブポールが必要だったわけです。
自分で余分に持って行けば良かったと後で反省。
そんなサブポールもアマゾンで安価に購入できるもので充分かもしれません。
VASTLAND(ヴァストランド) テントポール タープポール スチール 2本セット ブラック 最長174cm 直径16mm 収納袋付き
自分もSoomloom製のほとんど同じような製品を持っていますが、細くて強度はありません。
なのでガイロープを強く引いてテンションをかけると、かなりたわみます。
でもたわんだからと言って、倒壊したりポールが折れた事もありません。
サブポールは、安くて軽量ならば良いと思ってこのポールを選んだのです。
ですが… 実は最近はほとんどこのポールは使っていません。
サブポールとしては使用できてもメインポールにはなり得ません。
複数のタープを所持する自分は、メインポールも複数所持するようになりました。
で、そうなったならメインポールにもなるたわまないポールをサブポールに使用するようになったわけです。
先述したように「大は小を兼ねる」ことが出来る道具は、大=太く長い製品で兼用した方が使い道が多いのです。
敢えて選ぶなら下記のように長さ調整しやすい製品を選んでおくと、サブポールとしては使いやすい。

FIELDOOR 伸縮式 アルミテントポール 直径28mm (高さ89~230cm) 3継無段階調節 2本セット 【マットブラック】 収納袋付き 振り出しタイプ 簡単 高さ調節 回すだけ ロック スライド
最後にテント・タープは購入したら、まずは試し張りをした方が良いですよ!
キャンプ場で雨の中モタモタと初張りをして、家族も濡れてしまった事があります。
いつも晴れていて時間に余裕があれば良いのですが、トラブルは予見できません。
だいたい準備を怠っていると、トラブルは起こるものです。
自分のように残念な思いをしないように、しっかり準備をしてキャンプを楽しんで下さい。
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