レジャー目的のテント・タープ設営時の代表的なペグの1つにソリッドステーク通称ソリステと呼ばれるペグがあります。
スノーピーク が開発した鍛造スチールのペグ、これは本当に素晴らしいです。
登場は1997年ですが、それまでのペグの概念を変えたと言えるほど革新的なペグだと思います。
円柱形のヘッド形状なので、ハンマーで叩く際に叩きやすく滑りづらい。
これにより力一杯叩きやすく、そしてその打撃力がペグに伝わっていくのです。
更にペグ本体が強靭な鍛鉄で作られているので、その打撃力を受けても折れたり曲がったりしない。
そのおかげで、地中で岩などに当たっても打ち砕いて突き進むのです。
しかし自分は創造的な製品を開発した先駆者には、敬意を払いたいと思うタイプなのです。
そう!ソリッドステークも使うべきではないかとずっと感じていました。
なのに自分の欲しい塗色されたソリッドステークは販売されていない・・・
自分で色を塗ることも考えましたが、そこまでやらなくてもエリッゼステークが在るのならそちらを買わせてもらうしかないと思っていました・・・
それが黒以外のソリッドステークも存在することを最近知ったのです!
これは中々格好良い!!
自分が愛用しているNordisk Alfeimによく似合いそうな色じゃないですかっ!!!

ですがポイントを貯めるにはかなり大量のポイントが必要です。
椅子やテーブルなど自分もいくつかのスノーピーク製品は購入していますが、そんなポイントを貯めるほど大量には有していません。
と言うかそもそも会員にもなっていない。
欲しいスノーピーク製品はあらかた購入済みだし、これから貯めるのは無理でしょう・・・
ならばと思ってヤフオクやメルカリを検索してみたら、結構な数が出品されています。
決して安価とは言い難いけれど、一度は試してみたいという欲望は止められません。

メルカリの相場的には20cmでも1本500円を軽く超えていますが、時々見かける安価な出品者やまとめ買いで交渉してなんとか1本あたり500円以下に抑えられました。
後に、30cmもメルカリで購入。
だいたい700〜800円くらいが相場だと思いますが、上手く良心的な出品者に出会えればもう少し安価になることもあるでしょう。
でもやはり、こんな個人売買に頼らずに済むように、スノーピークから正式に販売して欲しいところです。
ちなみに、多色展開しているエリステにもブロンズカラーもあります。
メルカリなどのブロンズソリステの相場とあまり大差無く、ペグとしてはどちらも高額です。
セコイことを言うならば、ソリステに比べて1割短いエリステは1割安くてちょうどとも考えられます。
でも、不安定な個人売買に頼らずに済むのはやはり安心ですよね。
セールや販売店のポイント等を上手く活用すれば、割安になることもあるでしょうし。
どちらがご自身にとって良いかを選ぶのはご自身です。
さて、こうして購入したソリッドステークのブロンズバージョン
重さは20cmが実測で1本75.3g

(写真は個体差による誤差を考慮して4本乗せて計測しています)
安物中華の鍛造スチールペグは実測で122.0gもありました!?
中華製の半分とまで言わないけど、約6割の重さですからかなり軽い!!
30cmが実測で1本179.4g

(写真は個体差による誤差を考慮して4本乗せて計測しています)
安物中華の鍛造スチールペグは実測で30cmが1本184.6g
30cmは極端には軽くなっておらずわずか数%軽くなった程度。
ちなみに後に通常の黒いソリステも購入しましたが、20cmは実測74.0g
1.3gですがブロンズの方が重い。
30cmは実測179.3g
こちらはわずか0.1gですがブロンズの方が軽い。
こうして比べてみると、おそらく製造ロットにより多少の重量差があり、通常モデルとブロンズでは特に差は無いと考えて良さそうです。
太さをノギスで測ってみるとソリステ20cm6.2〜7.6mm、30cmが7.9〜8.2mm
安物中華の鍛造スチールペグは20cmが9.9mmφ、30cmが10.0mmφ
ソリステが長さに応じて太くなっているのに対し、中華はほぼ同じことから想像するに長さに同じ鋼材からカットして作られているのだろうと想像されます。
中華製鍛造鉄ペグは最初は30cmしかなかった事から想像するに、20cmは無駄に太くて重いだけ。
そして30cm同士で比べてみると、重さはそれほど変わらないのに太さはかなり細い。
素材としてどれだけ密度が高いのかが容易に想像できます。
実際に使ってみて感じる優位点はまずとにかく打ち込みやすいこと
これは優秀なヘッド形状と太過ぎない軸径、そして剛性の高い鍛造鉄によるものだと思います。
軸径の細さのままのチタンペグを使うとわかる事ですが、

ヘッドの面積が広い方がハンマーを当てやすく、力も伝えやすいように感じます。
これはもちろん打撃力をそのまま伝えられる強度=岩を割りながら打ち込めるほどの強度があってこその打ち込みやすさです。
そして打ち込みやすいという事は、より強くハンマーを振れるという事でもあるわけです。
相乗効果として硬い地面に対し、より優位に使えるのですね。
また軸の太さは細い方がスルスルと地中に潜りやすいので、必要な強度が維持できるなら軸は細い方が打ち込みやすいと感じます。
そういう観点からもソリステ・エリステは絶妙なバランスの形状・強度だと思います。
またその打ちやすさだけでなく、打ち込んだ時の気持ち良さがソリステ・エリステには有るような気がするんです。
これはやっぱり鉄ならではのような気がしています。
チタンは鉄以上の硬度がありますが打った時の返りが強く、粘りのある鉄は気持ち良く打ち込めるんです。
硬い地面に打ち付けるだけでなく、引き抜くのも優秀です。
引き抜きにくい時は、フック部に空いている穴にペグを刺して回しながら抜けば簡単に抜けるように考えられているのです。

この工夫はエリステも同様の使い方ができますが、自分が購入したSoomloom=中華製20cm鍛造鉄ペグは穴の径よりも軸の方が太いためにこうした使い方ができませんでした。
やはり安価な製品は外見を真似るだけで、使い方を理解して機能を真似るレベルにまでは達していないのだと感じました。
ソリステ同様に高額ではありますが、エリステはちゃんと機能を模倣しているという事でもあります。
欠点は鉄製ペグ共通の欠点ですが、重いこと。
それと、この形状のペグ共通の欠点ですがやや抜けやすいことですね。
柔らかい土質の芝地などでは強風時に抜けてしまう事があります。
鉄製ペグの欠点として錆びやすいことを挙げる人もいますが、自分はあまりデメリットと感じていません。
濡れ雑巾などで拭けばそれほど酷い錆が発生することなんて無いからです。
仮に拭かなかったとしても、ボッキリ折れるほど芯まで錆びることなんて、数日間しか地中に埋まっていないペグではあり得ないのです。
だったら何が問題なのでしょう?
錆でテント生地などが汚れる? ペグ用収納袋に入れておけば解消できますよね。
錆ないチタンやステンレスだって拭かなければ、泥汚れは残りますよ。
泥汚れを気にしない人が、何で錆は気にするんでしょう?
気になるんだったらどちらも、使った後は濡れ雑巾で拭けば良いんですよ。
まぁ濡れ雑巾で拭いてもうっすら錆は発生するんで、わずかにでも汚れが発生するのが嫌いな方には向かないですね。
とにかく、こうした実用性の高い工夫が色々となされているわけです。
ペグとしては高額ではありますが、しっかりと考えて真面目に造られた良い製品だと判断できました。
とは言え、同じ鍛造鉄同士で比べると、価格ほどに中華製安物の鍛造鉄ペグと性能差があるかと言えば微妙です。
でもまぁ強度などである程度の差はあると感じました。
ソリステと同様に高額なエリステと比べると、あまり差は無いと自分は感じました。
色々と検証してみたので、詳しくは別の記事を参照ください→
リンク
簡単に要約すると、ソリステ・エリステの方が安価な中華製鉄ペグよりも軽くて細いのに、強度は高い。
楕円形状はエリステと思われがちだけど、20・30cmはソリステも楕円形状。
抜けにくさは2cm長いソリステの方がやや優位。
総じて、安価な中華コピー品はやや劣る、ソリステ・エリステは大差無し。
予算に余裕のある方はソリステ・エリステのどちらを選んでも間違い無いと思いますが、スノーピークのブランドイメージが好きでない方力はエリッゼステークを選ぶでしょう。
安物は嫌いだけど、最近のハイブランド嗜好の強いスノーピークを嫌う人はエリッゼステークを強く推す傾向にあるように思います。
まぁその辺りは好き好きなのですが、じっくり比較検討した自分には極端な性能差は無いと感じたので、好きなイメージの方を選べば良いと思います。
高額な価格を嫌う人は中華製の鍛造鉄ペグを選ぶのが良いでしょう。
先に述べたように性能的にはソリステ・エリステの方が優秀です。
ただ価格差ほどの優位性があるかと言えばかなり厳しいですね。
鍛造鉄の重さが気になる人はチタンペグ。
自分が使っているのはSoomloomというメーカーの製品ですが
30cmで1本当たり実測68.5g
長さにもよりますが、ソリステの半分以下とかなり軽量化されているわけです。
まぁ性能というかスペック的にはチタンペグ圧勝ですね。
ただまぁ個人的には見た目が味気無いし、目につきにくいので紛失しやすい。
打ち込む時の感触とかもソリステ・エリステの方が好きですね。
そうした感覚(フィーリング)的な観点からもT/C生地テントを選ぶような人には、ブロンズカラーのソリステの方が合うような気がします。
重さと価格の両方が気になる人は、中国のメーカーSoomloomから最近登場したステンレスペグという手もあります。
チタンほどではありませんが、それでも3〜4割は軽いのですからかなりの魅力です。
ただしヘッド形状などによりやや打ち込みにくかったりと、軽さと錆びないこと以外はソリステより劣る事が多い。
でも極端に酷い性能・機能の商品ではないので、多少の不都合には目をつぶるからとにかく安価に大量のペグを購入したい方には最適な商品かもしれません。
抜けやすい地面や状況ごとでペグを変えずに済ませたいなら、V字断面構造にすることにより抜けにくさを改善したキツツキペグ
チタンペグでも抜けやすさはそのままというか僅かに悪化しているので、柔らかい土質用にアルミのVペグを別に自分は用意していました。
それじゃぁチタンペグで軽量化した意味が無い。
それなら1本で柔硬どちらの土質にも対応出来るこのキツツキペグの方が本当の意味で上位互換じゃないかと思うわけです。
形状的に岩を割るにはやや不向きですが、素材は鍛造鉄なので強度が高く、よほど酷く硬い地面でなければだいたいどこでも使える。
偶然でしょうが、自分が所有するソリステと0.1g単位で全く同重量なのでソリステ購入で悩んでいた人なら重さも気にする程ではありません。
最近の自分はこのキツツキペグが一番のお気に入りです。
どれだけ優秀なペグでも一長一短です。
ご自身の嗜好と合っていれば、どれを購入しても決して悪い製品だとは思いません。
購入の際の参考にしていただければ幸いです。
*2024年にヘッド部を塗色して多色展開しているカラーステークと、軸を三角形にしフック部の形状も変更したソリッドステークデルタが製造販売されました。
改良に随分と時間をかけ過ぎたとは思いますが、兎にも角にも少しずつスノーピークもソリッドステークを進化させているようです。